1996年から2003年までロシア連邦国防装甲総局の責任者を務めT-95の開発
で重要な役割を果たしたセルゲイ・マエフ大佐へのインタビュー記事
http://vpk.name/news/96080_sergei_maev_armatu_nuzhno_budet_podtyagivat_do_urovnya_t95.html

・次世代戦車の候補としては、ウラルヴァゴンザヴォードが「Совершенство
вание(改善) -88」(後のオブイェークト195=T-95)、オムスク設計局がチョールヌ
イ・オリョールとベルクートを、ハリコフ設計局が「ボクサー」「モロート(ハンマーの意)」と
呼ばれるプランを提示した

これまで知られていなかったベルクートはマエフが指示したもので、ウラルの改善88と競
争させるために立案させたとの事。ハリコフのモロートは、152mm砲に1500馬力のボクサ
ーエンジンを採用していたが、乗員はこれまでと同じ配置で、T-64以来の複雑な装填装
置と車内装備の余裕の無さを引き継いでいた
注;モロートについて http://btvt.narod.ru/3/molot.htm

チェチェンの戦訓により、RPG等の攻撃による致命的な二次爆発の被害が重視された事
から弾薬と兵員を完全に分離した改善88が採用され、T-95として開発される事が決定

T-95はFCS等が高度に自動化されており、10km先で目標を発見後、5kmの距離でATM
攻撃、3kmで戦車砲で攻撃した。兵員室と弾薬は完全に分離されており、乗員は独立した
カプセルに3人横一列に並んで乗車。乗り心地はきわめて良好と評価された。重量は
52〜58トンに達したが、強力なX字型ディーゼルエンジン(1500馬力)エンジンとサスペン
ションにより操行開始から10秒で70km/hの速度に達した。152mm砲弾の搭載数は従来
のソ連戦車と同じ40発