ロシア、アルマータの高コストが議論に
http://vpk.name/news/121613_cena_tanka_armata_vyizvala_sporyi.html
2015年の軍事パレードで公開予定のT-14「アルマータ」(別名T-99「Priority」)について、一両
当たりの価格が軽戦闘機の価格に近い数億ルーブルに達する事が議論を呼んでいる

開発もとのウラルヴァゴンザヴォードではコスト低減に取り組み、契約時の価格を維持すると
している。高コストの原因は進歩した技術の導入にあるとしている。軍と企業のコスト面での論
議は、最終的には大統領の決済を要する事案で、実際の事務はロゴージン第一副首相が担当

統一重プラットフォーム「アルマータ」をベースに作られた第5世代戦車の能力は、T-72B3の4倍
以上であり、世界中の戦車を20〜30%以上上回るとしている。アルマータの技術的淵源は開発が
中止されたT-95やチョールヌイ・オリョールなどがあると考えられている。T-95の開発中止には
その高コスト(一両あたり1億1800万ルーブル)が大きく影響している

国防省のYuri Kovalenko中将は各国の戦車のコストを以下のように見積もっている

T-90A…7000万ルーブル、エイブラムズ…2億1700万ルーブル、ルクレール…2億5500万
ルーブル、レオパルト2…1億6700万ルーブル、T-80(ウクライナ)…1億2000万ルーブル

アルマータの価格は4億ルーブルを越えるとする話もある(あくまでこの数字は非公式のも
の)。高価格の原因となっているのは、殆ど全てに盛り込まれた新技術にある。A-85-3Aエ
ンジン。1500hpで開発されたが、リソース節約のため1200hpに減格。50tのアルマータの機
動には十分な出力を備えている)。新型の戦闘情報管理システム、自己診断装置、新設計
の鋼板(重量の15%軽減)、西側120mm砲を上回る2A82 125mm滑腔砲、AESAレーダー、
APFSDS弾の迎撃も可能な新型APS…

ロシアは2015年からアルマータの調達を開始し、2020年までに2300両を下らない台数を調達
する事を計画している