数秒に一発の戦車砲に対しては高級(タンデム式)ERAはかなり有効(同じ場所に二度も着弾させるのは難しい)だが、
秒間数発の機関砲なら割と簡単に高級ERAでも突破できる。しかも高級ERAは高価で重く現状戦車にしか付いていない。
そしてHEAT弾は威力面で理論上の上限に近づいてきているし、どうあがいても「迎撃・撹乱・空間装甲等に弱い」。
そもそもM1はHA型の時点で対HEAT弾で1300mm以上の防御力を持つとも9K133の貫通力は1000mm程度とも言われている。
もう70年代みたいに主力戦車の正面装甲に対してHEAT弾が圧倒的でないからこそトップアタック式が増えている。

要するにATMでは 「高価だが主力戦車相手は厳しい、一般的な装甲車相手なら100%装甲を貫けるが無効化されやすい」。
そして現状の30mmでは 「戦車はもちろん重装甲化(装甲材の進歩も含む)によってIFV相手でも力不足になる」。