源田はこの問答には加わらず、航空無線のマイク掴んで近くまで帰ってきた
友永を呼び出す。 その狭間で、一枚の報告綴りを持った士官が南雲にそれを手渡す。
源田「友永大尉!こちらは源田中佐だ。聞こえるか?」
(艦内電話というか通信電話ですが、当時の南雲部隊にはそんな物はありませんが、
 そこは演出上必要だったので入れたらしい、やりとりをトンツーで言うよりも、燃料枯渇の迫真性が増す)
友永「聞こえます…ザザ!」
源田「報告してくれ」
友永「着艦の許可を要請します。各機の搭乗員から燃料切れの報告が入っております。
    それに対空放火にやられた者も居ます、直ちに着艦の許可してください」
源田「長官許可して宜しいですか?」
   南雲は先ほどの綴りを見せつつ。
南雲「飛龍の山口少将から、直ちに敵空母攻撃の要アリとの意見具申があった」
   「魚雷であれ爆弾であれ直ちに出撃せよと」
源田「しかし、その出撃の間に友永隊の各機は海に墜ちてしまいます、もう燃料がないんです」
   南雲悩む、源田懇願する、草鹿沈黙
南雲「……分かった…帰還した友永隊が全機着艦するまで待とう」
   「着艦の為、飛行甲板が塞がっている間に攻撃機に魚雷を装着しろ」
   「装着完了次第、直ちに敵空母攻撃!」
源田「はい…友永大尉!」

〜その頃、ヨークタウン 第17任務部隊フレッチャー〜
(フィルムCV-14に、SB2Cが着艦)
甲板士官「これが最後の索敵機です」
フレッチャー「ようし、直ぐに全機発進させよ」
B参謀「アイアイサー」
艦内放送「パイロットは直ちに搭乗せよ、全機出撃全機出撃」
甲板上に並んだF4Fワイルドキャットが轟音を立ててエンジン始動
ヨークタウン全機発艦 それを見守るフレッチャーとG参謀(ガース大佐←架空)