>>392
>「龍驤を分派せよ」とGFは命令出したわけではない。

事実上、当時の南雲3Fが取り得る選択肢は龍驤のみしかないんじゃないですかね?
“帝国海軍命令文起案の手引き”のような文書を読んだわけでは無いので断定はできませんが、以下は私なりの推察です。

先ず、ガ島攻撃命令文中の「適宜の兵力をもって」ですが、
この文言が出てくる他の命令文複数を見る限りでは
“その部隊の過半数を超えない兵力”
を基準にして現場に裁量権が委ねられている、と解釈するのが妥当かと思います。
そうではない場合は「大部をもって」「全力で」という文言を使用していますからね。
つまりこの命令文では
“少なくとも山本GFは、南雲3F全力でのガ島攻撃は意図していない”
と私は解釈します。

次に南雲3F機動部隊がガ島攻撃にさける空母兵力ですが、
結論から言えば龍驤か瑞鶴しかないと私は思量します。
機動部隊に空母が3隻しかない以上、分派できる“適宜の兵力”は最大1隻。
艦隊旗艦の翔鶴は外せないから、必然的に残り2隻からのチョイスになる。

さて、皆様ならガ島攻撃に龍驤か瑞鶴どちらの空母を分派しますか?
米空母機動部隊との海戦が生起する公算ありと山本GF、近藤2F、南雲3Fの全司令部でそう認識している状況下での決断になるかと思います。

「南雲3F全力でガ島攻撃すべき」と南雲司令部や近藤司令部(支援部隊総指揮官)から山本GFに意見具申する考えもあるかもしれません。
でも米空母機動部隊が存在する公算ありと認識しているのに、空母全力で島嶼攻撃しますかね?
それなんてミッドウェー海戦?