零式水偵の金星43、零観の瑞星、共に「量産に難儀する」敏感なエンジンではないし、
日本を代表する【百姓】エンジン(もう一例は栄)であるのだけど…

「交換部品(エンジン)に付いては、リンガでも問題になってた」となると、
予備のエンジンを艦隊に配給できないぐらい、機体の量産に全力を傾けていた、
と判断すべきだろうか? つまり、それほど大日本帝国海軍は貧乏というか切羽詰ってた、というべきか?
誉が予備エンジンの供給に難儀した、って話だったら、まだ理解できなくもないところだけど。
じゃなければ、水メタ金星62が、(慢性的な?)部品不足に悩んでいた、とかいう話と、全く次元が違うようだから。

だって、戦艦なり重巡洋艦に、予備エンジンを2-3基積むことすら叶わなかった、って話だからね。
まぁ、エンジン1基で500-600kgだから、予備エンジン積むぐらいなら、50番なり80番なり、砲弾なりを余計に積みたい、
って線も充分にありえるか?
更に言えば、タウイタウイ沖であったしても、本気になれば、
内地から、二式大艇・輸送機改造版(H8K2-L)1機で3基の発動機を輸送することもできたろう。
3機で、内地と3往復できれば、水偵用の予備発動機は充分に賄えたのでは、とも思う。
難易度が高いIFとは全く思えない。

リンガ沖・シンガポールだったら、陸軍からク7を1機拝借することができれば、
一機で一気に10〜12基のエンジンを内地から運ぶことだってできる。

こんなところで、百姓エンジンの予備をケチったばかりに、対潜掃討に苦労し、
決戦戦力として最重要な航空隊の練度を引き下げる、って話は、当時の日本の限界を示している悲しい話ではある…