US NavyのVice Adm Joseph Mulloyは10日、ワシントンで開催された国防関係者を集めたカンファレンスで講演を行い、
予算上の理由でF/A-18に代わる戦闘攻撃機の無人版となるUCLASS(unmanned carrier-launched airborne surveillance and strike)の開発計画を中止したことを明らかにした。

UCLASSとしては既に、セミオートパイロット機能を搭載したこの種のUAVとしては最先端のものとなるNorthrop Grumman X-47Bを使って実際の航空母艦を使用した洋上離着陸試験が行われていたが、
X-47Bの開発計画は廃棄となり、代わって、要件と仕様に変更を加えた新しい機体「MQ-25 Stingray」が開発されることとになる予定。

Vice Adm Joseph Mulloyは、MQ-25の要件については、ステルス要件を軽減したものになるだろうとしている。

US Navyは、X-47Bをベースに本格的な無人戦闘攻撃機を開発することで、危険性の高い一部のミッションを無人戦闘攻撃機で置き換えることを計画していた。

しかし、この要件の元で開発が進められたX-47Bは空母への離着陸試験で手こずるなど、無人機を自動制御で空母に離着陸させることは技術的には非常に難しいことが実験結果から判明していた。

US Navyでは、2017年中にも新開発のMQ-25の飛行試験の実施を行う予定。
http://www.businessnewsline.com/news/201603160935200000.html