オランダとベルギーが新型汎用フリゲートを建造 2028年就役予定
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 オランダ国防省は2020年6月24日(現地時間)、現在のカレル・ドールマン級
フリゲートに代わる新しい汎用フリゲートを建造すると正式に発表しました。この
新しいフリゲートは、NATOで合同艦隊を組織するベルギー海軍も導入予定で、
計4隻のフリゲートが2030年までに出揃う見込みです。

 オランダとベルギーは、2018年に新しい汎用フリゲートを共同で建造することに
合意。設計作業に入りました。当初は2025年からの就役を目指していたのですが、
ほかの艦船の設計作業を優先したためスケジュールが遅延し、今回の正式発表と
なりました。

 新しいフリゲートは、現在のカレル・ドールマン級(3300トン)より一回り
以上大きい5500トン級となりました。対潜水艦戦闘を主眼にしているため、
後部甲板にはNH90汎用ヘリコプターが発着・搭載できる設計となっています。

 主砲となるのはオートメラーラ127mm速射砲。対空・近接防御用にはVLSから
発射するESSM(発展型シースパロー)ブロック2と、ゴールキーパー30mm
ガトリング砲が採用されます。また、ハープーン対艦ミサイルも装備。

 対潜水艦戦闘では、短魚雷のほか潜水艦からの魚雷防御用にデコイを装備。
将来的には対魚雷用魚雷の装備も構想されていますが、現在のところ開発には
至っていません。

 乗組員は110名で、これに加え任務に応じて40名までの人員を乗せることが
可能。船自体の建造はダーメンが担当し、レーダーや火器管制システムは
タレスが担当します。