WW1やWW2の航空機の黎明期においてパイロットの居眠りが原因だとされる航空機の墜落が多発した。
そこで、各国のパイロットは覚せい剤を使用することになりました。

同じ景色が続く空の上では、
何もしなければ、パイロットは眠気に負けてしまうが、
アンフェタミンやメタンフェタミンを摂取すれば、長時間にわたって戦闘体勢が維持できる。

覚せい剤は、もともとは現在のように麻薬ではなく、
スポーツ選手や社会人や学生が眠気や疲労をなくし元気になるために気軽に使えるものだったが、
害があるものだという認識が広がり、非合法化され一般社会では使用されなくなったが、
軍では現在も使用されている。

ベトナムや湾岸戦争後も、米軍は覚せい剤は無害で兵士を助けるものだとし、
服用は自由意志に基づくとされているが、
パイロットがアンフェタミンやモダフィニルを使用しないならば、地上勤務を命じられることもある。
地上勤務、すなわち飛行任務を外されるということは、パイロットのキャリアに大きな傷がつくことを意味する。

自衛隊では、自衛隊法第115条の3第1項((麻薬及び向精神薬取締法等の特例))により、
一般では非合法な覚せい剤が合法的に使用できる。
自衛隊で使用されているかは、不明。

戦車のほうが航空機よりも高価な時代にも、覚せい剤が使用されたのだから、
現代のように、航空機が高度にハイテク化、高価格化し、その価値が増大した時代ではなおさらだろう。