研究機関のNACAによれば胴体から発生する渦はどんどん厚くなるので
胴体後部に冷却器をおくのは全く冷えずサイアクの愚策ということになってる
しそのうえ冷却ラインの引き回しが長くなり被弾損害やオイル漏れの危険が増す
という結論になる
P51は胴体の渦流をよけるため胴体からはなして開口してるがラボーチキンLa7の
胴体オイルクーラーも同じで、ただ正面投影面積が増大、確実に抵抗が増えるが難

そのうえで機首に開口すれば最も冷える上に空気抵抗も減るとしてる
この勧告にもとずきカーチスP40やホーカー・タイフーンは顎型ラジエーターになり
またユンカースが開発販売した環状機首ラジエーター一式も同様の理論である
ただ英軍はユンカース式は整備に難があるとし、簡単におろせるアゴ型に落ち着く

NACAが提案してた主翼付け根は、いわば中庸の策で被弾に弱い上
胴体の渦の影響は受けるし主翼の揚力もそぐもしれないが悪くはないとしてる
P39エアラコブラやコルセア戦闘機が米国の採用例

ソ連の研究施設ツアギは翼付け根を気に入っておりヤーク戦闘機も
胴体下のラジエーターを翼付け根に移植させられてるしシュツルモビーク攻撃機も
同じような改良を進められてる