来襲した敵空母を確実に捕捉撃滅できるのは

基地航空隊がこれを発見して即座に攻撃した場合

敵空母部隊が上陸支援のために行動の自由を奪われている場合

に限られる(もちろん出港から潜水艦や飛行艇で追跡できりゃ良かったが無理だった)

前者の場合、進出700浬の哨戒を1日2回行っても
(実際にはこれすらできてなかった)
敵の空襲まで1日の攻撃と増援の余裕しかない
日本海軍人のいう「ヒットエンドラン」で来られると
機動集中が間に合わず非常に分が悪い

後者の場合、もし決戦海面が大きな群島(航空基地群)の攻撃圏内にあれば基地航空隊と母艦航空隊で共同攻撃できるが
ギルバート、マーシャル、カロリンでは基地航空隊の支援は索敵に限られ(それができるのが陸攻のありがたさだが)
味方の母艦航空隊が有力でないと採りえない

基地航空隊主力の航空戦ができるのは常に大兵力のある基地群か
その付近のみということになる

ゆえに中部太平洋における迎撃は絶望的