当時の将官連中に戦略思想が(全く無いとは言わないが)欠如していた
軍部内で「何が有意な思考か」判断できていなかった
たぶん科学的・統計的思考が最優先なんだが天皇論的な宗教系思考が最優先された
一般的に科学的・統計的思考は「相対的」で「客観的事実の把握」に役に立つし、「進むべき正しい方向」も見つけられる
宗教的思考は「絶対的」であり、末端の兵士を鍛える目的と逃亡を阻止する目的では機能した
しかし将官連中まで染まるようではやりすぎと言える
実際に善戦しても離脱した部隊などからフィードバックを得る事より懲罰する方が優先した
更にこのような環境では末端兵士の戦線維持能力は高いが、現場の戦場からは客観的事実は上がってこない
結果的に兵卒に対する科学的・統計的思考能力開発教育が不足していた
故に下士官以下の兵卒は狂信的なほどに他国より優秀になり、指揮する将官はまともな判断情報すら得られず満足に機能しない