海・航空・陸上戦考察スレ 軍事戦略・作戦・戦術 24 [無断転載禁止]©2ch.net
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陸上戦闘は如何に戦われるのか? 海戦は? 航空戦は? 史上のあの戦いにおいて、勝利する方策は? 近現代の陸上戦闘・海戦・航空戦について真剣に考察しましょう。 初心者から本職まで、幅広く参加者募集。 煽動者は黙殺、勘違いには罵倒ではなく善導で。 現職・元職は保全に注意しつつ、広い心でご参加を。 ※軍事戦略(Military Strategy)、戦域(Theater)、作戦(Operation)、戦術(Tactics)、技術(Technical) について主に扱うスレッドです。 世界観・展望(Vision)、政策(Policy)、国家戦略・大戦略(Grand Strategy)の言及は控えて下さい。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 前スレ 海・航空・陸上戦考察スレ 軍事戦略・作戦・戦術 23 http://echo.2ch.net/test/read.cgi/army/1487234784/ VIPQ2_EXTDAT: default:vvvvv:1000:512:----: EXT was configured >508 国会図書館以外でも読める場所ありますけどね・・・ 片岡氏が収集していた蔵書も残されています。 >509 間違いに気づける人にとっては有用ですが、気づけない人には非常に危険 >>509 歴群にちょっと続きが載って以来、ブログ自体も更新しなくなったような PANZER誌のほうで仕切り直しなのか >>502 確かにw 以前、羊頭狗肉と書いたら、「そんな言葉は知らないお前中国人だろ」と言われたなw 自動小銃の開発で火力重視云々、分隊火力の骨幹は軽機関銃って考えが抜け落ちてるというかなんというか 九九式やブレンみたいなタイプの軽機関銃を自動小銃程度の火力しかないものと思ってる人って結構いるよね とはいえ持続射撃能力の具体的なデータ(○分以下なら何rpmというような)を見たことがないから、どのぐらい違うのか想像しにくいのは確か 人文科学の重要性というのは、戦後の自衛隊幹部の教育の場である防大では 教訓としてどれくらい重視された事項なのかね? >>511 ケネディ政権の柔軟対応戦略で止まっていたな。<幻の東部戦線 過去、他の雑誌でも、概要を掲載していて、そっちの結論は、西側が最終的に「数」で圧倒するという凄い結論らしいが。 今回の連載では結論変わるかもしれないが。 >>515 機関銃でも、引き金引っぱなしの連射は、万国共通ほとんどやらんでしょ。あっという間に銃身過熱。 基本は、点射か短連射。 マニュアルもそうなってるかと。 機関銃の火力上の強みは、弾着観測しながら修正射撃できることやろな。 当たる当たらないというよりも、弾着をいかに速く寄せるかと。 >>517 防大は、初期は文系無かったはず。 わりと近年に文系ができて、ただその後、瞬く間にトップを占めて、逆に理系の危機という。 人文学とはいうが人文科学とは言わんでしょ。 片岡節では、米国で、歴史学が学問的に他の人文学から独立したときに、軍の戦史研究を学問的に排除(好事家呼ばわり)したと。 研究の伝統としては、学問としての歴史学よりも、「軍事思想の実証機能」としての戦史研究の方が、はるかに長い伝統と洗練された手法を持つと。 >523 最近、どんどん細くなってきてますが… 特に後継者不足が… 金にも出世にもならないので… 本当は戦史上の裏付が無いことは、運用教範に書いたらいかん。 前提も明確でない観念的な思いつきに命あずけられない。 他国の教範パクってばっかで、作り方分からなくなってる。 SAMSも、まさか教範の暗唱大会やってるわけでなく、大半はケーススタディや戦史研究で一回性の思考過程を磨いているだろ。 アメリカの作戦術も、教範をどれだけ解析しても、彼らのケーススタディの内容が分からないので、全貌は判明しない。 湾岸戦争史やイラク戦争史を丹念に研究して、思考過程を推測するしかない。 >>524 どう本質を引き出すかが難しいのにほとんど個人的研鑽によることが多いですからね。 また史実は変わることがありますからね。これまた厄介。 米軍の戦史教育のテキストはすごいですよ ちゃんとギリシャ・ローマかr始まるし どこかのパワポでがんばって作りました とは偉い違い・・・ >>529 ショップがあるのがすごい。納税者に還元するんだぬ。 どこかの国の湾岸戦争史で、SAMS出身で中央軍に配属された増加幕僚(左フックを起案)のことを「ジュディ・ナイツ」なんて分けの分からん訳語をはめるから何のことか分からんかった。 スター・ウォーズの「ジェダイの騎士」のことだろ。 (「ルーク、フォースを使え。」「フォースの暗黒面を感じる。」) 専門でない自分でさえ原文見た瞬間気づいたが。 ほんと、センスが無い。 湾岸戦争史は、作戦術発展史の観点から全面的に見直しの要あり。 で、ないと"operational level fire"と"tactical level fire"をわざわざ区分してる経緯とか未来永劫理解できんだろ。 湾岸の第7軍団の運用についてもシュワルツコフ寄りの解釈(初日の夜に軍団長が独断で攻撃停止→共和国防衛隊を取り逃がす遠因)と フランクスの「熱砂の進軍」寄りの解釈(シュワルツコフが前線を把握せずに政治に迎合して停戦→共和国防衛隊を取り逃がす原因)があると思うが、 うちの国はどちらかというと前者。 これは、当初作戦計画から遡って、順を追って状況判断の妥当性を検証すべき課題。 作戦術のケーススタディとして良好だから、是非やるべき。 岩明均の「ヒストリエ」良いわ。 マケドニア・ファランクスの階段状斜形陣の意味(伸縮性)がやっと分かった。 専門書何冊か読んだが気づかんかった。 ハンチントンの通常兵器による冷戦時代・ソ連侵攻への対処の図。 https://1.bp.blogspot.com/-N_DNkjhyaws/WJhvSpjnaeI/AAAAAAAALSQ/0Maf5HlURvIagOHjuLP2aln37fzR-08GQCLcB/s1600/huntington.JPG ソ連軍の侵攻は、ハンブルク、ハノーバー、ゲッティンゲン、フルダの四軸からライン川を目指す。 西側の反攻はバルト海からの上陸、南からライプツィッヒへ、チェコを貫通してドレスデンへの三軸。 同時にナイセ川への空挺降下。 これで攻勢一辺倒のソ連を包囲殲滅。 ほぼエアランドバトルのイメージ。 過激でよろしい。 アフガンにおけるソ連とアメリカ両方の戦争で体験したゲリラ戦術について 英論文がインターネットでいくつも見られてありがてえ こいつは、空爆までいくな。<北朝鮮ミサイル さすがに、空母の鼻先に着弾させて黙殺ってわけにはいかんだろ。 合理性の無い連中の行動予測は難しい。 >535 その計画には2つの前提が必要です。 1)ソ連軍が後方を遮断されると、西側の軍事常識に基づき攻撃部隊が停止する (そして、側撃部隊に対し、戦力をかき集めて反撃してくる) 2)ソ連軍が(当時の)西側軍事常識を無視するような 戦略目的をもった作戦機動部隊などといった異質な存在を投入してこない この上記2点が米軍で明確に認識されたのは 米軍のソ連研究結果であるFMの変遷から見るに1984年前後と思われます。 ちなみに昔その想定(>535)にほぼ沿ったウォーゲームが出ていました。 SPI「5th Corps」「Hof Gap」「BAOR」「Donau Front」 >>535 すまんが原文どっかで見れないか 本紹介でもいい 知ってる対処案のマニューバと違うので 実際問題としてソ連が西ドイツ突破確実になった断面で フランス軍が核兵器を西ドイツ領内で起爆しない可能性ってどれだけあるのか疑問 使用の判断が遅れて間に合わない可能性はあるかもしれないけれど・・・ フランス側によっぽどの親ソ政権が出来てない限り、「しない」ならゼロだろう、間違いなく。 >>538 >>539 作戦計画ではなくて、サミュエル・ハンチントンの論文。 本文は、金出さないと買えないみたいだが、紹介サイトは以下。 論文紹介 通常戦力による抑止 http://militarywardiplomacy.blogspot.jp/2015/07/blog-post_8.html?m=1 実際のアメリカ陸軍の作戦計画にかなり影響を与えていると思われる。 >>541 ミッテラン政権は社会党で、蛙が対ソ連で参戦してくるのは期待薄。 >>540 初期のドイツでの核使用想定で、西ドイツのアデナウアーがぶちきれて中立化しそうになった。 核は政治的に諸刃の剣。 それで西ドイツの通常兵器による再軍備、旧ナチスドイツ軍OBの出番となる。 (幻の東部戦線) >>542 >実際のアメリカ陸軍の作戦計画にかなり影響を与えていると思われる と >>545 >それで西ドイツの通常兵器による再軍備、旧ナチスドイツ軍OBの出番となる との関係だよなあ あと>535の反撃案の問題はもう一つあります。 つ【ソ連軍、チェコからも侵攻してくるよーん】 つまり、これをなんとかしてからでないと第7軍団は敵側面へ攻撃が困難なことになりかねません。 (少なくとも、2本の攻撃軸のうち、チェコを通る1本は、上記をなんとかしてからでないと、使用不可能) (残る1本も下手すると後続のWP軍第2梯隊が、割り込んだ第7軍団自身の側面に突入してきたりもする) その間に、ソ連の主攻方面では軍OMGが戦略目標へと突進している訳です。 下手すると、両軍共に後方を遮断され孤立した機甲集団が お互いの後方地域を、お互いの戦略目標に向けて進撃するという事態にもなりかねないかと。 あと、北側の上陸侵攻についても、上陸作戦には準備に時間がかかりますので 準備完了した頃には、既に決着が付いている可能性も高いと思います。 (短時間の準備での攻撃では規模が小さく何にもならない可能性…側面に海兵数個大隊が揚がったところで何ができるのかと…) (やるなら全海兵を集めての軍団単位の攻撃が必要、しかし、それが1〜2週間以内にやれるとは思えないw) まぁ昔はソ連が侵攻して来ても大丈夫と思わないと生きていられんかったのよ >550 まあ、そりゃそうだw もし実際に起きてたら ・ソ連軍=自戦力の壊滅的打撃と引き換えに戦略目標奪取に成功 ・NATO=戦力大消耗+西独荒廃 ここで核が使われれば、イデ発動、もとい確証破壊発動で人類ゲームオーバー 使われなければ… NATOの最前線はライン川まで後退 (残存戦力で仏防衛は確実だが、反攻が出来るレベルではない) 両軍ともこれ以上の地上戦継続は不能となり、戦力の再構築には10年単位の時間が必要 そして仏の赤化を巡る政治のターンへと この程度はありえたと思う。 >>551 あの頃のヒリヒリした情勢を体験している世代が減ってしまってますからね。 https://youtu.be/BLphfppRIaU Prepare for the Future !(未来を備えよ!) こちらはガチの民間人向き核戦争ガイド https://youtu.be/8UW0LgiHFQQ Survival Under Atomic Attack 1951 NUCLEAR BOMB SHELTER FILM 29180 HD https://youtu.be/m6U9T3R3EQg Protect & Survive - 1970's UK Public infommercials On Nuclear War Preparation 回線状態悪いので連投スマン >>548 >>549 作戦展開のバリエーションは色々あろうが、本質的にシーパワーの優位性をもつNATO側がバルト海と、地中海・イタリアからの回廊である南ドイツから反攻に移る余地があるってこと。 一方のソ連は、作戦線を内陸に指向せざるをえず、しかも進撃するほど側面を暴露する。 前面には西ドイツ軍が立ち塞がり、攻勢・防勢を組み合わせるNATO側の方が戦力使用の効率が良いのは自明の利。 >>551 ソ連も全面核戦争の愚は承知してて、だから西ドイツ侵攻と連携した中距離核SS-20による打開を追求。 ところが、アメリカのパーシング配備により、中距離核を打ち合ったらソ連本国が欧州と相討ちになり、無傷のアメリカ本国が残るというジレンマに。 だから、80年代末に中距離核の削減交渉はじめたが時すでに遅し。 それどころか、レーガンがSDI仕掛けてきて破綻したと。 >>558 それ通信もできなくならないか? アンテナだけ外に出しててもそれ伝いにサージ電流をモロに受けるだろうし 受信部とコンピュータの間を光ファイバーで繋げば何とかなる (B-2のフライバイライトはその目的もある) 後、この世界の電子機器の大半は密閉性の高いコンクリートの建造物の中にあるわけで 雷サージ対策されてれたり、建物の中にある携帯式の電子機器は結構生き残るんじゃないかって話しも 関連するアメリカ海軍のASW戦略 https://1.bp.blogspot.com/-Xx0tR7GgI5w/V-3QulK9l_I/AAAAAAAAFXU/wq9fXM7pRm4q__cUZDA_noTzLvZHdFj9ACLcB/s1600/wikicom.JPG 赤枠内 レッドゾーン 赤枠の外側(近) オレンジゾーン (遠) イエローゾーン 1 イエロ、オレンジの対潜掃討、CVBGをイエローに展開 2 レッドの対潜戦闘開始、オレンジの敵基地をCVBGで潰す 3 レッドの対潜戦闘継続、オレンジに対潜障壁構築 バルト海、オホーツク海はオレンジやね。 基本的に送電線の場合は雷が落ちても意図的に地絡させることで電流が逃げるようになってるから 継続的に大電流を流し続けられるだけのガンマ線をぶちまけ続けられなければ 再閉路失敗で切り離されておわるし 切り離し不能な発電機遮断機よりも電源側の設備も3相中性点接地回路だから 電子の雨が大量に降り注ぐような直流電圧で3相とも同様に直流電圧がかかるだけであれば 発電機電流が地面に直接ぶちまけられても耐える能力がある中性点接地装置から普通に地面に逃げていくから 普通の火力・原子力機みたいなのは影響がないことになる 大型モーターなんかは外装を接地するのがデフォだから (していない事業所は故障時に普通に危険なのですぐ是正すべき) 雷直撃でも耐えるんじゃなかろーかと 直流回路の太陽光は死ねるだろうけど 送電線のリレーをやれるかという意味であれば 確かに高電圧に耐えられないものが多数あるけれども そこにターゲッティングして電子線が飛ばせるかというと疑問 架空地線の保護範囲は線を中心とした一定範囲内に侵入した側雷も防護できる 他の接地された設備をかわして侵入できるかというと無理じゃないかと 発電設備の制御装置の本体部分は金属製の箱でガードされているわけで焼けるかといわれると 接続された制御用の回線から入り込むしかない この回線の精密機器はやれるかもしれないけれど比較的替えがきくからそんなに長期間とまるかというと疑問 さらに言えば鉄骨の骨組みの中に配管が大量にはい回ってるので そいつらは接地されているから電子を吸い込みやすいし吸い込まれると地面に逃げる 実際雷で発電所がとまるってのは外側がやられて送れなくなったので緊急停止くらいしかきかない 独自の「EU軍」を作り始めたドイツ チェコやルーマニアなどの小国と https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170525-00193093-newsweek-int >ルーマニアの第81機械化旅団がドイツ連邦軍の即応師団に加わり、チェコの第4緊急展開旅団がドイツ軍の第10機甲師団の一部となる。 >559 >本質的にシーパワーの優位性をもつNATO側が それは正しいと思いますが >バルト海と、 それは準備に時間がかかります。 WW3通常戦は激烈な短期戦が予測されていましたので 準備完了時期には戦争のピークは終わっていると思われます。 >地中海・イタリアからの回廊である南ドイツから反攻に移る余地があるってこと。 こちらも同様 また南ドイツからの反撃にはチェコから侵攻するソ連部隊で増強されてたWP1個正面軍への対処が必要 この1個正面軍を撃破する頃には、こちらも同じく戦争のピークは過ぎていると思われます。 ※戦争のピークが過ぎたという事は… →ソ連軍主攻の阻止に成功 →反撃不要 (この状態で逆侵攻した場合、核戦争にエスカレートする危険が無視できないレベルで増大) →ソ連軍主攻の阻止に失敗 →既に停戦が発効されている可能性大 それでも側面からの反撃は確かに魅力的です。そこで無理やり考えるとしたら 第7軍団を分割し、1〜2個師団でチェコからのWP1個正面軍を阻止しつつ、主力でHofGapからの反撃くらいかと (バルトでは1師団程度の限定的海上侵攻で、敵予備部隊の一部を誘引拘束する程度) >560 >中距離核を打ち合ったらソ連本国が欧州と相討ちになり、無傷のアメリカ本国が残るというジレンマ その場合、ソ連が米本土への報復を発動するのは自明 ソ連が米本土への核攻撃(ICBM/SLBM)を実施するので米だけが残るというのはあり得ないと思いますが。 短距離だろうが、中距離だろうが、長距離だろうが手段は無関係 中距離ならばソ連本国に核が撃ち込まれてもソ連は反撃しないなどという想定は、あまりにもむしが良すぎませんか? >>568 ソ連の中距離核を使うプランでは欧州限定の米ソ本国が安全な戦争は難しいって話でしょう 先制側は対兵力目標への攻撃で相手の核報復能力を減らせるから もしソ連が中距離核を使った時点でNATOがソ連本国にどの種類かの核攻撃を行うと考えるなら ソ連は最初からアメリカにも先制核攻撃を行う必要が出てくる >>568 >その場合、ソ連が米本土への報復を発動するのは自明 当時を生きていた世代はそれが一番の恐怖でしたね >569 >もしソ連が中距離核を使った時点でNATOがソ連本国にどの種類かの核攻撃を行うと考えるなら だからソ連は核を使わず通常戦力で侵攻 さらにNATO側を混乱させNATO側の核を使う(使用を判断する)時間を与えず戦略目的を決する為の正面軍OMG ゆえにソ連の正面軍OMGは戦略次元と作戦次元の重複部分に属する存在 (軍OMGは作戦次元と戦術次元の重複部分に属する存在) (この2つはどちらも同じくOMGと呼ばれるが、規模も用途も任務も目的も目標も違うので混同に要注意) 限定核戦争を狙っていたソ連の核戦略 http://militarywardiplomacy.blogspot.jp/2017/05/blog-post_1.html?m=0 第一段階 通常兵器による侵攻、この段階でNATO側の中距離核を努めて破壊 第二段階 残存した核戦力と通常戦力の基地に対する核攻撃 第三段階 NATOの通常戦力を戦域から一掃し領土を占領 互いの本土を「聖域化」して限定的な核使用でNATOを潰すというのがソ連の戦略。 前面の西ドイツ陸軍が日に日に成長してきて、勝算が低下してきたのを自覚してたんで。 >>571 OMGと核攻撃を組合わせるのは、有名な「嵐」演習等で検証された有力な作戦案。 ライン川の西ドイツ陸軍が只でさえ強化されつつあるのに、チェコに支隊を持ってきてるのは、ポーランド回廊が核で潰された場合の第二作戦線構成のため。 ただし、これが結局、チェコとポーランドの離反を招くんだけどね。 核に頼ると集団安全保障面で同盟の崩壊を招く。 核の先制使用を唱ってると政治面で負ける。 >>567 >バルト海からの反攻 そのためのMAGTAFでは? 各MEFごと1個海兵師団を海上待機にできるでしょ。 後は初期動員の駆け引きの問題で。 ソ連もカテゴリーA以外を動員するのには長期間を要する。 なんせ下士官不在の徴兵軍んんで。 >572/573 それ、ソ連の70年代の方針 80年代は核を使わない通常戦力による侵攻に変化します。 (ちなみに70年代にOMGは存在しない) >574 だから、海兵1〜2個師団で何ができるん?という話。 海兵だけでは戦争全体の規模に対し、あまりにも過少。 (後続に1個軍くらい追加で揚げないと、海岸部から内陸への侵攻は困難) 旧日本軍やソ連軍のように人命軽視捨て駒上等なら側面上陸特攻もいいけど、 米軍ではなあ… フィンランドやスウェーデンの航空基地は使えないし、 橋頭堡つくっても1週間うだうだ足場固めてるうちにライン川渡られたら終わり。 過剰な洋上航空戦力の有効活用としては意義あるかもしれんが バルト海に空母戦闘群を突入させて地上発射のSSMに狩られたら痛すぎる。 やるぞやるぞと情報リークしてソ連に側面防備を固めさせるのはいいけど、実際はやれないだろう。 人民解放軍プレイが出来るのは、現代だとゲームボーイウォーズの中か、ISISぐらいか >>575 米陸軍戦史では、70年代のソ連軍を"OMG"と表現してる。 ○NATO核部隊を異軸攻撃で潰すOMGの台頭 ○作戦レベルの第二梯団軍教義の後退(作戦レベルの縱深は核で攻撃) 80年代のソ連軍は、より機械化と規模拡大を続け"anti-nuclear"なテクニックは向上するが、自分が使わないとはしてないだろ。 戦域核のバランスが優位にあったら容赦なく核攻撃。 この禍々しさと鬼畜さがソ連の真骨頂でしょ。 >>575 クロマイト計画では、海兵師団と陸軍師団を組み合わせて、第10軍団を仁川から上げて、作戦レベルでのインパクトを与えた。 アメリカとしては、実証済みでは? 最盛期、海兵遠征軍は4個あり、これとイギリス軍の戦略予備を統合してバルト海から上げたらかなりのものでしょ。 ハンチントンの計画案では、さらに空挺軍団を突っ込む。 >>576 冷戦後の研究では、スウェーデンは実質NATO寄りで参戦を密約してた。 >579 それは結局 OMG と 梯団 区別がついていなかった。 その為、ソ連軍の研究が進んだ80年代にFMが訂正され改定 >575 だから1週間で開始、完了できないでしょ 1週間で出来なければ遅い >>576 >CVBGのバルト海侵攻 わりといろんな想定で散見。 半端な数ではなくて、5-6個の巨大戦力のアルファストライクを構成しランチェスター剥出しの数押しで襲ってくる。 このアメリカ海軍が「中国のA2/AD怖い((((;゜Д゜)))」とか、意味わからん。 >>582 最近の文献だが。(2005年) Soviet Operational Art Since 1936 The Triumph of Maneuver War David M. Glantz Introduction: On the Eve of War >584 そのグランツ自身が70年代にOMGが消失していることを示唆 (もともとは機動群として30年代から50年代まで原型が存在、しかし60〜70年代の核時代に一時期衰退し、80年代の通常戦力復権とともに進化し復活) ふええ…… 基本的な名詞を覚えても皆が何を話してるのか全然わからないよぉ さてOMG「作戦機動グループ」ですが WW2期はCMG「騎兵機動グループ」=騎兵軍団が担当してた 冷戦初期はOG「機動グループ」=改編出来兵がなくなった 60年〜70年代には核兵器の先制使用が中心になりOGは廃止 しかし第一梯団の戦果拡張を目的とする前方派遣隊「Exploitation Force」が戦車軍で編成される これはそれ以前のOGが敵混乱が主目的だったのと違い、戦果拡張が任務 (目的が違うことに注意) ※MGが担当していた混乱生起は、核兵器が行う。 しかし70年代後半から核兵器ではなく通常戦がソ連軍事ドクトリン(最上級)で採択され 核兵器の先制使用が確実ではなくなり、OGはOMG「作戦機動グループ」として復活 これは以前と違い、作戦次元において、戦略と戦術の両重複領域で活動するので 西側でもOMG「作戦機動グループ」と呼ばれる。 方面軍OMG:戦略と作戦の重複領域の任務が与えられる。 軍OMG :作戦と戦術の重複領域の任務が与えられる。 どちらもOMGであり、混同しやすいのですが、明確に所属、目的、規模などが違うので要注意 OMGは編制ではなく、編成。つまり西側でいうタスクフォースです。 あと88年版の米FMではOMGの下記の特徴が記述されています。 ・OMGはあくまでも臨時編成であり建制部隊ではない ・都度編成され、場合によっては戦況進展により新たに編成される場合もある ・方面軍OMGだけではなく軍OMGが編成される場合もある ・OMGには作戦的もしくは戦略的タスクが与えられる ・OMGは分離先行して活動する ・その為に部隊指揮官の独立的判断と指揮が必要 これらの特徴を考慮し米軍的に表現すると 方面軍OMG=戦略的任務を与えられた任務部隊(タスクフォース) 軍OMG =作戦的任務を与えられた任務部隊(タスクフォース) (TFは段階で任務を与えられ独立して行動する部隊) どちらも作戦次元において編成され 作戦機動グループと呼称されている。 あと細かい部分を読むと、この米FMには OMGは極力戦闘を回避するので兵站も通常の攻勢作戦に比べ 必要な兵站所要が少なく、通常の巨大な補給段列やMSRを必要としない MSRへの依存度が少ない。だから後方地域で独立して行動できる みたいな事も書いてありますね。 つーことで、みんな嫁 FM100-61 ARMOR- AND MECHANIZED-BASED OPPOSING FORCE OPERATIONAL ART http://www.globalsecurity.org/military/library/policy/army/fm/100-61/index.html 84年版があくまでもソ連視点を貫いた記述であるが上に難解になっていましたが こちらは米軍としての分析が進み、より平易で判り易い記述になっていますw さらにOMGに関する説明が大増量 冷戦は終わったので、OMG以外の現代戦術の話題が欲しい。 最近、同人誌化されている84年版FMは、ソ連脳そのままでソ連式思考でないと理解が困難です。 しかし88年版は米軍の理解が進み、西側脳でのソ連軍の分析理解に発展しています。 RUSSIAN OPERATIONAL ART IN THE RUSSO-GEORGIAN WAR OF 2008 とかも見つけてあるんですが… 作戦術とOMGとか理解しておいて貰わないと 議論展開できないんで・・・ 基礎知識無しで議論してもトンチンカンなものになるだけなんだよな ちなみに RUSSIAN OPERATIONAL ART IN THE RUSSO-GEORGIAN WAR OF 2008 はぐぐればpdfが1発で出てきます。 (URLはすげー長いので書かないから 皆ぐぐれw) この論文では、グルジア侵攻は、ロシア軍にも問題はありましたが基本的には作戦術の勝利であり、 さらにロシアは既存の作戦術にサイバー戦は不正規戦力の融合を試みようとしているという論調 面白いのはロシア軍の行動を作戦的企図から解説してくれてる所ですね。 >ALL >584 のは Historical Perspectives of the Operational Art でぐぐれば全文pdfあるので。 あるのでw 第3章がソ連関係で 特に247pからが>584が出したグランツの論文 >>592 http://euromaidanpress.com/2016/05/14/russian-strategy-and-tactics-give-moscow-the-edge-over-nato-moscow-analyst-says/#arvlbdata Russian war strategy and tactics give Moscow ‘the edge’ over NATO, Moscow analyst says ウクライナにおけるロシア軍の現代戦術 1.現代戦で敵戦力の殲滅は時間を無駄にする、攻撃の速度が遅れるため、ロシア軍戦術の重点ではない。 2.支援と増援は攻勢の重点だけに与える(西側は「困ったところ」に増援を送る) 3.空権の制約により、火力支援は空軍より砲兵重視。 1に関して、戦力殲滅を重視する古いドイツ流軍学とはえらく違う、今の時代でドイツ流機動戦を図書館送りでも構わないと思う。 2に関して、兵士の命より作戦計画を重視するのロシア軍らしい。 3に関して、ロシア軍はやはり自軍の空軍を信用していないだろう。 >598 その1〜3は実は80年代ソ連から変わらない。 1.現代戦で敵戦力の殲滅は時間を無駄にする、攻撃の速度が遅れるため、ロシア軍戦術の重点ではない。 ↑ OMGの基本 2と3は、まあいつもの話 しかしウクライナで出たロシア軍戦術の特徴はもっと別の面で顕著に出てきてます。 読みにくい日本語だと思ったら台湾さんではないか!待ってたよ! 敵戦力の殲滅でないならなんなんだ? どうも頭のいい話に中々ついていけないorz >>600 作戦目的によるが、ロシア軍は敵国の重要交通施設と政府機関を制圧し、敵の軍隊より「国その物」を無力化に重視する。いわば(あくまで敵軍を無力化するための)「1919年プラン」の完全版。 2014年のクリミア侵攻以外、冷戦時代の「プラハの春」チェコ鎮圧とアフガン侵攻はソ連ロシア軍の戦略をよく表現した。 しかし今は冷戦時代よりさらに特殊部隊の浸透作戦を重視すると思う、小規模でも効果が出る、失敗しても相対的人命と政治的なロストが少ない。 アメリカ軍の「斬首作戦」、空爆と特殊戦攻撃で敵国を制圧する作戦と目的は同じだけど、ロシア軍は地理の条件を生かして、アメリカより地上部隊の浸透攻撃を重視していると思う。 現代アメリカ軍は遠征など条件制限もあるため、とにかく一つの国を制圧するに投入できるの地上部隊の戦力が足りない。パナマサイズの国が限界だ。 >>599 確かに基本的にはロシア軍の伝統戦術の発展と言える。しかし現在では冷戦時代より特殊部隊と歩兵を重視していると思う。 たぶnアメリカの助言を受けて、ここ数年の台湾漢光演習も対奇襲作戦に力を入れている。 簡単に説明すると、これは機械化歩兵部隊の優勢を活用し、港、空港、政府機関などを奇襲して来た敵軍を速やかに撃破するのシナリオ。 https://www.youtube.com/watch?v=KRLT4y3MTHU 私から言えば、ロシア軍のあれは敵の手足(軍隊≒戦闘能力)を殲滅するではなく、敵の頭と脊髄(政府、交通施設≒戦闘意思、意思を伝達するのシステム)に相当する部分を制圧するが目的だ。 クラウゼヴィッツのナポレオン戦略解釈を基本にするドイツ流軍学は敵の戦闘能力の殲滅を重視し、そのために包囲殲滅作戦で敵軍を沢山倒したでも戦争が終わらない。 ドイツ流軍学はシュリーフェン時代でクラウゼヴィッツ理論を発展し、カンナエの戦い風の包囲殲滅作戦を「敵戦力殲滅に最適な手段」として理想にしているため、ある意味無意識的にもハンニバル戦略の欠点をコピーした。 そのため、ドイツ軍は軍事作戦に上手いが、「戦争を終わらせる」に下手だ。 クラウゼヴィッツの戦争論って、敵戦闘力の撃滅などを追及するものだとよく言われますが、ドイツ語の原文だとニュアンス的には組織的戦闘力の瓦解なども含まれている(=敵の頭と脊髄の破壊)、 なんて話が以前このスレでなかったでしたっけ? クラウゼヴィッツの言う「重心」の見極めを、「政治戦略に」どう応用するかってのがそもそものレーニン式ですからねえ… そもそも必ずしも殲滅する必要はないと書いてあるのに何故これを見落とす人がたくさん出てきたんだ? >>604 『戦争論』の成立研究によれば、当時のドイツで流通している版本は発行者であるクラウゼヴィッツの親戚に改変された部分があるという。 それに『戦争論』は難解かつ第一章以外は未改正、あとドイツ軍はあくまで「軍人は軍事だけが職務」と認識するの性質上、WW2以前まで後ろの戦術関連の部分だけ重視される。現在こそ一番重要と思われているの第一章は逆にソ連以外で重視されていないという。 原作はどうあれ、実際ドイツ軍は戦闘重視殲滅重視に走った、ドイツ流軍学を習った日本軍もその通りだ。 確かフリードリヒ・エンゲルスは『戦争論』第一章の「戦争と軍隊は政治の工具」という思想を気に入って、共産党理論に取り入れたという。 私から言えば殲滅戦略は派手さがあるため、軍事オタクや戦史オタクだけではなく、プロの軍人もよくその魔力に魅了される。 現代から見れば殲滅戦略は「ハンニバルとナポレオンの亡霊」だ。 戦闘を勝っても必ず戦争を勝ってるではない。 国を問わず、プロ軍人は敵戦力をサーチ&デストロイ以外のことを教えされていないことが多い、つまり敵を殺す以外に能はない。(文民統制の制限もあるが) ソ連系軍事体制は政治将校もあるため、軍隊の統制だけではなく、政治作戦と民事作戦のノウハウ不足を補強している。 実際中華民国軍は失敗の反省で、台湾時代から政治将校システムを取り入れた。軍事独裁時代で国民党の手先の側面が極めて強いが、個人的には今の時代で活用すべきと思う。 問題はその政治将校システムは昔の悪行の為に、現在はかなり抑えられている。 実際政治将校システムに問題が多い、仕方ない。 >>602 戦争ってのは紛争解決の一手段であり(現代では原則違法ですが) 紛争解決機能が求められる訳ですが、 (JFダニガンは戦争で紛争解決することは多くない、としてますが) 特殊部隊による斬首がきれいにいきすぎると 戦争の紛争解決機能を損なう気がしますがどうですかね? 斬首作戦を受けた国民には、敗北感もやるだけやった感もなく、 ズルくやられた、納得できない感が残って、 紛争を長期化させる傾向無いですかね。 国民国家の戦争は政府当局だけの戦争ではないので。 あと、この文脈では先進国の無人兵器も非常にまずい。 頭悪いアイデアですが、戦争も一つの文化的行為、祝祭、ゲームの面は消えないので、正々堂々、正規軍が会戦して敵主力を粉砕するっていう手続きには一定の効用があるように思われます。 純軍事的には唾棄すべき愚かな発想ですが。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
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