>>397
> Bの機体を翌面積の広いCの翼に変更したDを特注すれば航続距離の問題がなくなる

主翼を増積してC型用のにすれば確実に機体自重が増える(注1)。
その結果、垂直離陸はおろか垂直着陸すら困難になりかねない
垂直着陸が困難になればSTOVL空母では運用できなくなるので
B型の唯一の利点まで失われ存在意義がなくなる。

注1:
ウィキペディア日本語版のデータを信じるならば、A型の自重(空虚重量)は13.2t、C型のそれは15.8tでその差は2.6t。
この差の原因は主翼の大小による重量差とC型固有の装備である着艦フックの有無と(CATOB)ARのための脚の補強の重量だろう。

その中でも主翼の重量差が最も大きいと推測される。
なにしろ、C型はA/B型に比べて、翼面積で約5割増し43平米弱 vs 62平米強…増しだからだ。
(つまり単純に考えると主翼の重量は5割増えている)

そこで仮に2.6tの差(注2)を全て主翼重量増として現状のB型の自重14.7tに加えると17.3tとなり、
F135-600のホバー推力180.8kN=18.4t重と比べると1,1tしかホバー推力の余裕がないことになる。
つまり母艦に帰投して垂直着艦に入る時には撃ち残した弾薬と着艦用燃料の合計が1t余りしか許されないことになる。

これは運用面から考えると非常に厳しい(少なくとも垂直着艦で帰投する際には撃ち残したミサイルなどの兵装は
全て海中投棄せねばならない)と思われる。

注2:
主翼の増積以外の要員(着艦フックの装備と降下率が大きな母艦着艦用の脚補強)重量増加の要因がどの程度かを
見積もるために、主翼面積が同じで兵装も同じで陸上機と艦載機の両バージョンのあるジェット軍用機の事例としてA-7のデータを見ると
空軍用A-7D(空虚重量:9.033t、日本語版)と空母用A-7E(空虚重量:8.676t、英語版)と空軍用の方が357kgほど重い!というデータがある。
(翼面積や全長、全幅、機体高のデータは日本語版と英語版とで一致しているので、両版のデータの信憑性は高いと思われる)
つまり、艦載機の場合、脚の補強重量や着艦フックの重量による重量増はあるとしても小さなものであると推測される。