とりあえず、旧帝国で統帥権なるものを政治利用した草分けは、3代前のルーピー首相の爺ちゃんなんだけどな。
軍縮条約を批准するぞと、海軍艦艇の削減に手をつけようとした、時の浜口首相に
統帥権干犯だと詰め寄り、政治的に追い詰めた。
極右活動家に浜口首相が襲われ、命に係わる重傷を負った。
病床の浜口首相にルーピー祖父は再三、登院を要求。
ついには在職中の逝去となった。
立憲政治家の方から言い出し、議会政体の権威を台無しにした結果は
右や左の先生方がよくご存じの通り。

ただ、海軍艦艇の数を決めるのは、予算の執行者たる政府の権限。
件の軍縮にしても、主権者たる天皇の御名に基づいて交わされた約定だ。
ルーピー祖父のやったことは、天皇大権への干犯となる。