>>642
>元海将補・岩崎洋一  ←ここに注目w

誰かが「自分にとって」都合のいいことを言ったからとそれに縋り付くのは、非常にみっともないと思います。
神の啓示のごとく扱ったところで、書いてることは無謬と程遠いのだから。

>Bタイプは航続力・兵装の面ではやや劣るが、それを凌駕する利点を持っている。それは作戦拠点が、狙
>われやすい特定の基地飛行場に制約されることなく、ある時は艦上から発艦し、ある時は点在する離島の
>小規模滑走路に退避し、ある時は前進秘密基地から出没する、という極めて柔軟な作戦運用が可能なこ
>とである。

この「前進秘密基地」を英語で言うとForward Operating Baseとなるが、これを「あるときは…」というほどに
あちことに作れるのか、そもそも「本職の軍人は実際に戦争でぽこぽこ作ったのか」というと、作ってません。

フォークランド紛争のとき、イギリス空軍は西フォークランドに前進飛行場を作る計画を立てました。ただし、
その初期案はF-4とハーキュリーズの離発着ができることを要求していました。ハリアー前提にハリアー用
のFOBを作るより、ちゃんとした戦闘機と大型輸送機が使える滑走路が欲しかったわけです。でもまあ色々
無理ってことで、ハリアー用のFOB建設となったわけですが、これの規模は400メートルの簡易滑走路と12
機分の駐機場、1日あたり8ソーティを想定して22日分の物資、となっていました。が、その資材を積んでい
たアトランティック・コンベアーは陸軍のヘリごと沈んで、歩兵はヘリボーンできずにスタンレーまで歩き、空
軍のFOBは260メートルの滑走路に4機配備にまで縮小されました。そして、フォークランド紛争でイギリスが
計画したFOBというのは、サン・カルロスFOBこの一箇所だけでした。