上のやり取りを見てて気付いたけど、陸自に渡河可能な機材が少ないことは「敵侵攻初動において」意外と足を引っ張る気がしてきた。
通常、橋を落としたり線路を壊したりトンネルを埋めたり、道路インフラを破壊するのは戦術的に劣勢な側が敵の追撃を阻止ないし遅延せしめる為に行う戦法。
通常であれば、仮に敵が着上陸侵攻してきた際には、橋を落とすのは劣勢であろう陸自の側である。
しかし、もし国内で橋を落としたら、我が態勢を立て直して反攻する際には自ら落とした橋が無いことで反攻の速度を減殺する恐れがある。
着上陸侵攻の初期対応を任せられた部隊指揮官は、自分と隷下部隊を守る為に反攻時のチャンスを捨てるか、それとも反攻時のチャンスを残す為に敵の追撃を受けるか、
どちらかを選んで逆側を捨てる、厳しい決断を下さなければならない状態に陥る。
始末の悪いことに、その指揮官が仮に橋を残す決断を選んだとしても、形勢逆転して敵を追い立てる際に敵がその橋を落とすリスクは残ってしまうのである。

という訳で、渡河支援に便利な機材はあった方があるだけ嬉しい。