「作戦」とは何か-戦略・戦術を活かす技術 |(中村 好寿)中央公論新社

ようやく読み始めましたが・・・
基本的に80年代以降に米軍が再認識した作戦次元および作戦術についての発展をまとめたもの。
あくまでも米軍視点なのでソ連について若干誤解があるようだが、それは米軍の誤解をそのまま踏襲しているので
米軍の当初の認識としては、それで正解ともいえる。
(ただし90年代に入って理解が進むが、そこは触れられていない…というかここを認識してる人少なすぎ…)
その上で、米軍の作戦術の概要を理解するんは最適かもしれない。

ただ本文中に作戦次元(作戦レベル)を単に「作戦」と呼称するので非常に読みにくい。

本文中に作戦次元(作戦レベル)と作戦計画は別物であり、本書では作戦次元を作戦と呼ぶとちゃんと書いてあるのですが
作戦計画としての作戦も出てくるので流し読み禁物 (絶対混乱するからw)

(もしかしたら著者自身に、作戦次元と作戦術と作戦計画の関係や認識について若干のずれがありそうにも感じます)
(作戦という概念自体は従来からなかった訳ではなく、古くから存在していたのです。ただその関係性や認識が変わって現在では細分化しているのです)