オービタル・サイエンス製のGQM-163Aコヨーテが、サンバーンのシミュレートができる、と。
高度66フィート以下をマッハ2以上、最大マッハ2.8で飛行、35海里を巡航したのち、高度15フィート以下を11G
で機動する、と。

>まぁ艦隊防空なんて、結局はのところは「最後の砦」なのであって、もうハナから分が悪いハナシもこ。

サンバーンをシミュレートするコヨーテがブースターにスタンダードにもついてるMk70を使っているから、発射
重量が1.5トンを超えるとも思えず、本体のみで700キロかそこらか。飛ぶだけならこの寸法でできても、SAM
なら60キロで済む弾頭がASMでは200キロ以上。亜音速ASMは射程100キロ程度なら発射重量も弾頭重量の
2、3倍で収まるのが、超音速になると10倍くらいに肥大化。すると発射プラットフォームもでかくなきゃいけな
いとか、積めても搭載数が少ないとか、それを解消するために数を揃えれば戦力規模が雪だるまとか、その
攻撃戦力を守るためにさらに防衛戦力を上積みしておかないとすぐ居場所を変える艦隊の逆撃を食らうとか、
いつでも攻撃できるようにしたければ単価の高い大型哨戒機が山のように必要とか、超音速対艦ミサイルを
持っていても、対艦ミサイル対防空システムという局面に持ち込むまでの準備と手間と苦労は果てしなく。

それでASM対SAMの局面に持ち込んだら「俺の勝ちだ!」になるかというと。

日本も1発330万ドルとか、4発1400万ドルとかでFMSで買ってるこれは、アスター30で撃墜された、と。
https://www.mbda-systems.com/press-releases/interception-of-a-supersonic-sea-skimming-target/

ラスボスと戦う以上「勝てる状況」でエンカウントしないと意味がない、という。

つか、長距離SAM搭載艦、ことイージス艦を敵に回すってのは、アメリカか、アメリカがいつ出てきてもおかし
くない同盟国を相手にするということなので、それはそれで分が悪いという気がします…。