ラディオアイソトープ型大気非依存推進(RI-AIP)のまとめ

RIにはポロニウム210 (Po210) を用いる
ポロニウム210
半減期 138日
発熱量 140W/g
特徴:α壊変のみで、ガンマ線やベータ線を出さず、半減期4カ月半程度と短い代わりに発熱が大きい
    非放射性のビスマス209に熱中性子を吸収させるだけで作れる。壊変後は安定同位体の鉛206になる
    ビスマスは1トンで100万円ぐらいで、1kg1000円ぐらいでかなり安い

ビスマスは融点が270度で低融点だが、それを逆手にとって、
融点がの1850度と高いジルカロイの燃料棒にビスマスを入れてから
原子炉に入れて中性子を吸収させ、ポロニウム210に転換させ
ポロニウム210を含むビスマスの燃料棒ごと潜水艦の圧力容器に装荷する
ビスマスが高温で溶融しても、ジルカロイは溶けないので安心
(二酸化ウランは融点が2850度と高くジルカロイは溶けてしまった)

変換効率を30%とすれば、100kWの発電に必要なポロニウム210は2.38kg
そうりゅう並の240kWを発電するのに必要なポロニウムはわずか5.7kg
2400kWでもその10倍程度である