一式四十七粍は重量と寸法(=要求容積)がわりかし大きかった
いわゆるチハ旧砲塔でさえ砲身換装先として47mmを諦め37mm高初速砲への換装試験をやっている
そのチハ砲塔を搭載するにもポン付けとはいかなかったハ号車体に
更に大きな47mm用砲塔を積むというのは無理がないわけがない

ケホ車は47粍(短)を新たに作って搭載する予定だったが
砲塔から新規設計であるにもかかわらず初速を大幅に抑えてコンパクトに纏めたものだった
多分これでもハ号の車体に搭載するには大きすぎる

どうしても47mmが良いなら、もっとコンパクトな砲尾と小さな後座力を持った砲を開発しなければならない
とはいえ作ったとしても徹甲弾は初速不足、榴弾は一式四十七粍と共用なら有効半径が狭く
結局一式三十七粍に毛が生えたような代物にしか成らない
シンプルな軽量小型低腔圧砲だから開発そのものは簡単にできるかもしれないが
それならタ弾に望みが託せる分、まだ還納チハから下ろした57mm砲を持ってきた方がいい