南雲忠一中将を再評価するスレ(己)
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南雲長官はもっと評価されるべき(34代目)
前スレ
[33代]南雲忠一中将を再評価するスレ(不)
http://mevius.2ch.net/test/read.cgi/army/1500723627/
(>>119〜 暗号情報を信用するかの章、>>494 PBY温存方針の章
過去スレとテンプレはまとめwikiを参照されたし
admiralnagumo@ウィキ
http://www10.atwiki.jp/admiralnagumo
戦史検証が中心になるので、雑談は支隊スレへどうぞ
【飛越し着艦】本日の南雲部隊司令部 1AF【離着艦】
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/army/1384660511/ >>384
封殺・撃破を目途にって言うけど、そんなに器用なことできるの?
誤認だらけの当時の状況で確実に封殺できていると判断することができるの?
確認できた空母が全てとも限らないし、空母に集中して撃沈するほかに確実な封殺はないと思うけど。 >>384 アレ氏殿、
ここでは、本職の主張に対する意見など求めてはいません。
まずは、MI作戦遂行時の基本方針について、
貴官の理解を明確に示してください。>>379のように。 >>385
わざわざブーブークッション付のイスに座んなくても・・・。
クッションが撤去済みであることを祈っとこ。 >>386の続き
予め確認しておきますが、、作戦に対する理解に、
正解はない、と本職は考えています。
どのような理解であろうと、最終的に作戦目的を
達成すれば、それが”正解”なのです。
故に、
>(イ)攻撃目標の優先順位
に関する正否、優劣を論じるつもりはありません。
「各自の理解に沿った攻撃隊の編制(運用)となっているか」
が、議論の焦点になります。 >>388の続き
もう一度、言いますよ→
>アレ氏殿、
>
>攻撃目標の優先順位に関する
>貴官の考えを、簡潔にお答えください。 >>385 お気持ちは分かりますが、
それは
>(ハ)空母攻撃隊の編制
になったら、話しましょう。
今は議論の前提となる、お互いの基本姿勢を確認する段階です。
ここで各論に入ってしまうと・・・「>>200あたりに戻る」
収拾がつかなくなるのが目に見えていますよね。 >>387 ありがとうございます。要はそういうことですね。
目の前にあるとウズウズしちゃいますが、
今は辛抱して、スルーしてください。>ブーブークッション >>383の続き
余裕をもって、母艦上空に戻って来たレスリー少佐ですが、
すんなりと着艦できたわけではありません。
「彼ら(レスリー少佐率いるヨークタウンSBD隊)は、
サッチ少佐の戦闘機隊が現れるのを待ちながら、
航空母艦ヨークタウン上空を旋回しながら、飛行し続けた。
何故ならば、そのワイルドキャット戦闘機群は、
ガソリンが欠乏していることが確かであったし、
また大急ぎで、再度使用の必要があるかも
しれなかったからである」 (『モリソン戦史』第三巻)p294 >>392の続き
つまり、母艦上空に達したものの、
すぐに着艦態勢に入るようなことはせず、
サッチ隊のF4Fが戻ってくるのを待っていたのです。
その理由は、
「F4FはSBDに比べて航続距離が短く、燃料残量が
逼迫していると予想されるため」
「F4Fは短時間の補給の後、母艦直衛に再び発艦する
ことが考えられるため」 >>393の続き
素晴らしい状況判断ですよね。
こういうことを考えられる人でないと、指揮官にはなれないと思います。
うちの会社の上司にぜひ・・・ >>390
では敵空母の撃破"優先"という書き方になりますね
敵空母が現れたら、基地への空襲効果如何にかかわらず空母を攻撃します >>392
レスリー少佐ってほんとに人間か?
ちょっと前に「心を込めてパールハーバーの兵器廠を呪った」のに、
なぜそんな心くばりが出来るんだ。神の如き広い心の持ち主なのか。 >>395 やれやれ、いつもは長文レスばかり寄こすのに、
「自分の主張を明らかにしろ」と言われたら、
たった二行でまとまるんですか・・・
普段から、そうすれば良いのに(ボソッ >>397の続き
閑話休題
貴官には、討論の基礎について、
まだまだ言いたいこともあるのですが、
きっとスレの無駄になるだろうから、
本職が”代筆”しますよ。 <スレ主の主張>
基地の無力化よりも、米空母撃滅が優先
(補足)
米空母を発見するまでは、基地攻撃を実施するが、
米空母を発見した瞬間から、空母撃滅に全力を傾注する。
基地攻撃がどんな中途半端な状態であったとしても、
以降は空母攻撃最優先に動く。
空母攻撃は、撃沈を目標とする。 <アレ氏の主張>
米空母を発見するまでは、基地攻撃を実施するが、
米空母を発見した瞬間から、基地攻撃がどんな中途半端な
状態であったとしても、空母攻撃最優先に動く。
空母攻撃は、撃破を目標とし、基地攻撃を再開する。
基地の無力化を達成するまで、空母攻撃は実施しない。 >>400の続き
これで良いですか?
不足があるなら、自分の言葉で”清書”して、
書き込んでくださいな >>396 ほんと、そうですよねぇ
部隊長たるもの、彼を規範として任務を遂行すべし
しかし、この後、レスリー少佐に更なる試練が・・・! >>394の続き
”神の如き広い心の持ち主”であるレスリー少佐の
配慮のおかげで、サッチ少佐率いるヨークタウンの
戦闘機隊は、無事に母艦へ着艦できた。
そして、後に紹介するように、
フレッチャー少将に、貴重な敵情を報告することに
成功した。
これは、レスリー少佐の殊勲と言っても
差し支えないですね。 >>403の続き
ところが・・・
「このサッチ少佐が、口頭報告を行っている間に、
ヨークタウンが、敵機に攻撃されようとしている旨の
急報が、電波探知室より届いた。
それで今度は着艦する順番になっていた
レスリー少佐以下のドーントレス爆撃機隊は、
直ちに、その上空より去るように命令された」
(『モリソン戦史』第三巻)p295 >>404の続き
着艦の順番待ちをしている間に、
飛龍を発艦した小林艦爆隊がやってきたのです。
こうなると、収容どころではなくなるので、
SBD隊は母艦上空から離脱し、
エンタープライズに着艦することになった。
そうこうしているうちに、ついに燃料が尽きてしまい、
レスリー少佐と他1機は海上に不時着、搭乗員のみ収容された。 >>405の続き
レスリー少佐にしてみれば、
発艦直後に、爆弾を”投下”してしまい、
腹いせに、日本空母を機銃掃射してやろうと思ったら、その機銃も故障し、
最後は、母艦にも戻ることが出来ずに、海を泳ぐはめに・・・
まったく、ついてないレスリーやねん、ですなぁ
しかし!自機がギリギリの状態にあっても、
まず部下の機体から、先に着艦させる心配り。
やはり、理想の上司ですな! ヨークタウンが被弾した時にサッチ隊は母艦上にいたの? >>407 どうなんでしょう?
記録上は、サッチ隊の着艦が0820時(日本時間)、
小林隊の来襲が0908時なので、
一部の機体は補給を終えて、防空戦闘に加わっていると思いますが、
具体的な数字は・・・これから調べます。 >>407 追記。『空母ヨーウタウン』(パット・フランク/著)によると、
サッチ少佐は、小林隊来襲の時は出撃せず、
友永隊来襲の際には、防空に上がったようです。
>>406の続き
更に、このレスリー少佐の不時着には、
複雑な経緯が隠されています。
前述の通り、ヨークタウンは戦闘機隊の収容を優先しました。
サッチ少佐の戦闘機隊は、出撃時は6機でしたが、
南雲機動部隊との戦闘で、1機が撃墜され、
残りの5機が帰投した。 >>410の続き
5機のうち、1機(シーディ少尉機)は、
被弾による損傷がひどかったため、
順番待ちさえ許される状況ではなく、
いち早く単独でホーネットに着艦した。
ところが、着艦の衝撃で機体の機銃が暴発し、
甲板の作業員に死傷者を出すという事故まで
起こしています。 >>411の続き
同様に、ヨークタウンに収容された残りの4機も
すんなりと着艦できたわけではなく、
最後のチーク准尉機は、着艦に失敗し、
バリケードに突っ込んでしまったため、
一時的に、飛行甲板が閉鎖された。
上空で旋回していたSBD隊にとっては、
さらに待たされる結果となったのです。 >>412の続き
着艦事故の片付けが終わって、
ようやく母艦に降りられるかと思いきや、
「0850時、ヨークタウンの飛行甲板の整備が終了し、
飛行作業が迅速に再開された。
まず、4隻目の日本空母の位置を確認するため、
進出距離250浬の索敵任務に赴く、ショート大尉が
率いる第五偵察飛行隊(SBD10機)の発艦作業が
行われた」
(『歴史群像(55)日米空母決戦ミッドウェー』)p154 >>413の続き
この後、紹介しますが、サッチ少佐の報告に基づいて
4隻目の敵空母を探すための索敵隊を、先に発艦させたのです。
その結果、レスリー隊の収容準備が整ったのが0900時
ほぼ同時に、ヨークタウンのレーダーが、敵編隊の接近を捕捉し、
「全機避退せよ、本艦は攻撃されつつあり」
との避退命令につながったのです。 >>414の続き
0538時に発艦して、0725時に攻撃、
0815時に帰投、実に3時間半を経て、
ついに海上不時着となったのです。 レスリー大尉は仕方なく不時着水すべく海面を物色し始めたがヨークタウンの飛行甲板の
ほうが降り心地が良さそうだった。 >>415の続き
このレスリー少佐の”受難”を振り返るに、
我が方の「即時発進問題」における、ひとつの結末を
描くことができますね。
0530時に、山口少将の具申を採用し、
二航戦艦爆隊の発艦を優先していたら・・・? >>418の続き
上空に待機中の友永隊(ミッドウェー島攻撃隊)は、
さらに旋回を続けることになり、
・瀕死の重傷を負った搭乗員が力尽きる
・燃料切れで不時着する
・損傷のひどい機体で着艦に失敗する
・飛行甲板の片付けで、また待たされる
・そうこうするうちに、次の空襲が始まり、避退を余儀なくされる
こうして、大量の不時着機体を出すことになったかもしれない。 >>419の続き
南雲機動部隊にとって、本作戦の任務は、
「ミッドウェー島航空兵力の無力化」
「米空母部隊の捕捉撃滅」
搭乗員は救助できたとしても、海に沈めて良い機体は
一機も存在しないはず。
もちろん0530時点で、未来のことは誰にも分かりませんが、
即時発進に伴う”得失”を、よく見極めなければならないでしょう。 即時発進と言っても蒼龍と飛龍の飛行甲板には艦爆は並べられていない。
それを準備して発進できるまで小一時間は掛かる
その間、友永隊は赤城と加賀に降りるしか無いが単純に半数は海没するだろうしその間、
直掩の零戦の補給に伴う発着艦作業は困難。
それと艦爆に零戦は付けられるのか?
裸で出そうものなら大きな損害は避けられない上に戦果は僅少ということになりかねない。
一方、マクラスキー隊とレスリー隊はとうに発艦済。
マクラスキー隊とレスリー隊が攻撃しても格納庫が空の蒼龍と飛龍は助かるが赤城と加賀
の運命は史実通りの最期となる。
裸で出した艦爆隊は壊滅的損害を受けているので南雲に残った手駒は皆無。
結果として赤城と加賀を喪失、蒼龍、飛龍は損傷。一方戦果はヨークタウン損傷。
こんな感じかな? 結局、即時発進させるということは友永隊の収容を諦めるということ
それを選択した時点で日本側が出せる攻撃隊は即時発進させるその攻撃隊しかなくなるということになる
その一度きりの攻撃隊が敵の全空母を撃沈でもしない限りは海戦は終わらないわけで
「陸用爆弾でも甲板に穴くらいは…」と思いたい人もいるかもしれないが
首尾よく甲板に穴を空けたところで次の一手はどうするの?という話になる 敵基地機の攻撃のため友永隊は上空待機してたのにこれ以上の待ちはきついよね。
仮にこれを待機し続けて2航戦の爆撃隊を発進できても直後から空母雷撃隊が飛んでくるため
着艦は不可能になるよね。 >>421 まぁ、そうなんですけど
戦史検証の上で、できるだけ「神の視点」は排除しましょう。
次の空襲がいつになるかは、誰にも分かりません。
二航戦発艦後に、収容できる可能性も残されていますので。 >>422 これも同じで、
>友永隊の収容を諦めるということ
には、なりませんよ。
状況によっては、
「それでも、艦爆隊発進を優先する」
という考え方があっても、良いですよね。
ただし、そこには逡巡や葛藤があるはずで、
「誰の目にも即時発進が必要なことは明らかなのに、
水雷屋の南雲は、何も考えずに友永隊収容を優先した」
と、半Do・・・もとい短絡的にしか考えない主張には、
首肯できないというわけです。 >>423 そうですね。ただ「着艦が不可能」かは、誰にも言えません。
だから、司令長官という人間が必要になるのです。
参謀ならば、「艦爆発進優先」と、「友永隊収容優先」と、
どちらも提案することができますが、
決定権は、司令長官にしか無いので、どちらかを選ばなければならない。
それは、何か根拠があって決断するのではなく、
ただ信念に基づいて決めるのです。 >>426の続き
その決断が正しかったかどうかは、
戦闘が終わってみなければ、分かりません。
そして、誤っていた場合、
すべての責任を負わなければならない。
”誰にもできる簡単なお仕事”ではないのですよ。
その指揮官の苦悩に、少しでも寄り添いたい
と思うのが、当スレの役割だと心得ております。 >>425
なるほど、収容を後回しにして艦爆隊の即時発進を選択したとしても
その間に燃料切れになってしまう機体以外については収容できる可能性は失われていないということか
後の展開から見るとそんな機会はなさそうだが、少なくともあの時点ではその可能性は残されていたと
もし護衛戦闘機が普通に付けられるような状況だったらまた違う選択もありえたんだろうか >>428
蛇足かも知れませんが、横から失礼。
>燃料切れになってしまう機体以外については収容できる可能性は失われていない
私もそう思います。その時の一航艦司令部はそう考える方が自然となんです。
友永隊が戻ってきたころと前後して索敵機から「後方ニ空母ラシキモノトモナウ」の報が入ったはずですが、
これを報じた利根索敵機のコンパスに不具合があって、実際よりかなり遠い位置にいるように報じてました。
よって一航艦司令部では、「敵攻撃隊が来るのはもっと先」と考えても無理ないんです。 >これを報じた利根索敵機のコンパスに不具合があって、実際よりかなり遠い位置にいるように報じてました。
利根機は計画通りの索敵線を飛んでいた(コンパスに不具合があったら、全然別の方向に飛んでいったはず)
まあ、利根が自艦の位置を間違えていて、それを基準に索敵機もミッドウェーからの位置を出したから
間違った位置を報告したんだろうな。(だから利根の八戦隊司令部も間違いに気づかなかった)
その報告を受けた南雲の司令部は、八戦隊に指示した索敵範囲内だから、そのまま受け取った。
(一航艦司令部では八戦隊のどの機がどの索敵線を飛んでいるかまでは、把握していなかったんだろう。) >>430
その通りなら利根機の報告先に攻撃隊を飛ばしても空振りするのでは? >>428 神のみぞ知る世界ですな
>>429 利根機のコンパスが原因ではないですね。
そのあたりは、公刊戦史で詳細に検証されており、
図板の作図の誤りと結論付けられています。
>>431 結果論ですが、そうなりますね。>空振り
>>430 テンプレ>>1を確認しよう!
6月3日1640時、索敵計画の詳細が通知されていますが、
「第三・第四捜索線、利根
第五・第六捜索線、筑摩トス」
利根四号機は第四捜索線で、
利根機の報告位置は第五捜索線上なので、
しっかり確認していれば、気付くはずです。
公刊戦史も指摘するとおりで、
八戦隊及び一航艦司令部の怠慢と言えるでしょう。 >>420の続き
最後に残ったのが、ヨークタウン戦闘機隊のサッチ少佐
米海軍は、暗号解読によって、日本海軍の作戦計画を
ほぼ正確に把握し、
基地航空隊の哨戒により、予想通りの位置に
敵空母部隊を発見し、
戦闘機26機
急降下爆撃機85機
雷撃機41機 >>433の続き
計152機を、9人の飛行隊長(>>219)に託して
送り出しましたが、
フレッチャー少将が、正確な敵情を知るには、
ジミー・サッチただ一人に頼らなければならなかった。
実に、空母戦とは難しいものですね。 >>436の続き
閑話休題
先に紹介しましたが、>>217
他にも、
「サッチ少佐は、幾分、夢中になった観察者の
きらいはあるかもしれないが、半時間たっぷり
日本航空母艦に対する攻撃の、興味ある
観察者であった」 (『モリソン戦史』第三巻)p295
敵情について、十分に観察する余裕が
残されていたようです。 >>436
空母戦では、両軍とも、将官の指揮官が敵に対する攻撃を目視していないからね。
佐官クラスの能力が非常に重要になる。 確か利根機の報告する敵艦隊の場所は索敵で飛ぶはずのない場所からであったため
確認のため二式艦偵かなんかを接触のために飛ばしてるけど
飛龍の爆撃隊はどの情報を頼りにヨークタウン攻撃したんだっけ? >>433
ミッドウェーの奇跡だったと思いますが、利根の発進の遅れを草鹿参謀長(南雲司令部)は
知らされていなかったようなことが書いてあった記憶があるのですが、どうなんでしょうね
その場合、第四索敵線の折り返しで利根が発見したとも考えられそうですが >>439
三空母を撃破した後に帰還していくアメリカの攻撃隊の後をついていったんじゃなかっただろうか >>441
そのように書かれた戦記本を読んだけどそうなるとマクラスキー隊は攻撃後も
飛龍の艦爆が発艦するまで現場付近に留まったことになるのが不可解。 >>438 そうですね。特に攻撃隊指揮官クラスが重要
>>439 テンプレ>>1を見よう!
0800「敵空母ノ位置知ラセ、攻撃隊ヲ誘導セヨ」
(阿部司令官、筑摩五号機に対し、飛龍攻撃隊の誘導を命令)
筑摩五号機の触接によるものです。 >>440 発進遅延を知っていたかは、明確に記述
されていませんが、
30分の遅れ+独断でショートカット
により、米空母を発見できた、のようです。
定刻に発進していれば、敵派遣はもっと遅れたでしょう。 >>441 それも誤解されていますが、
帰還する敵機の後を追いかけていったのは、
二式艦偵の方です。
「同機(二式艦偵)は予定地点(利根四号機の報告艦位)に
達したが、敵を発見せず、帰途0800時、敵艦上機1機を
発見し、これを追跡して、敵空母の所在を突き止めた」
(『戦史叢書(43)ミッドウェー海戦』)p325
>>442 ですよねー >>437の続き
レスリー少佐の配慮により、先にヨークタウンへ
着艦したサッチ少佐は、直ちに艦橋に上がって、
フレッチャー少将に直接報告した。
「サッチ少佐は、フレッチャー司令官に、
第三雷撃隊が壊滅したことを告げる一方で、
”空母3隻を完全に戦闘不能にしました。
どうやらこの戦いは、我々の目論見通りに進んでいる
ようです”
と報告した」
(『歴史群像(55)日米空母決戦ミッドウェー』)p154 >>446の続き
もう一度、振り返っておくと、>>328
@事前の暗号解読情報により、日本空母は4〜5隻
APBYによる索敵報告では、日本空母は2隻(0300頃)
Bサッチ少佐からの報告で、日本空母3隻撃破を確認(0820頃) >>447の続き
気になる、「残りの健在空母の数」ですが、
サッチ少佐自身は、飛龍の存在について、はっきりとは
報告しなかったようですね。
しかし、その必要はなかったかもしれません。
既述のとおり(>>414)、その直後に、ヨークタウンのレーダーが
敵編隊の接近を探知した。
すなわち、1隻(以上)の(戦闘可能な)敵空母の存在が
明確になったのです。 >>445
小林隊には当初六機の零戦が付いて居たはずだけどヨークタウン上空に達した時は
四機になってた。
それは豊田譲氏の著書に拠ると帰投中の米軍機にちょっかいを掛けて損傷したり弾を撃
ち尽くしたからとなってる。
この帰投中の米軍機はマクラスキー隊では無いということ? >>444
敵の発見はコンパスのずれと遅れが重なってのことで、予定の索敵線を定刻通りに飛んでいたら
それはそれでもっと早くに敵が見つかっていたと豊田穣は書いていますね
あまり詳しくないですけど、索敵の折り返しは来た線から少しずらして帰ってくるようなので
空母の移動も重なって、予定通りなら帰りは隣の索敵線と重なる可能性があったのかもと思ったわけです
利根機の遅れを知らなかったことが前提の話ですが >>446
サッチがこちらの計画通り、と言ってるってことは飛行隊長でも
詰め将棋のような迎撃作戦を立ててるってこと知ってるんだな。
これ不時着して捕虜にでもなったらやばくないか?
検問された時に暗号解読のことは知らなくても今回の迎撃作戦が普通じゃないと
思ったなんてベラベラ喋ったら日本軍は暗号解読されてる疑いありと思うかも。 サッチちゃんは今回の迎撃作戦が普通じゃないと思った
と何故>>451は思ったのか
計画通り進むことは異常なことってわけじゃないでしょうよ >>449 普通に考えれば分かると思いますが、
もし、空母に帰投する敵機についていったのなら、
その機体を攻撃しちゃダメですよね。
せっかく誘導してもらっているのだから、
見つからないように、こっそり尾行しないと。 >>450 公刊戦史に詳しいですが、
>コンパスのずれ
これは自差と言われるもので、コンパスの近くに
磁性を持つ鉄などがあると、狂う現象。
通常は、発進後上空をぐるっと旋回し、
母艦と並行して磁針と針路が一致するのを確認してから
それぞれの索敵線に向かうので、自差が原因とは考えにくい。
そもそも、もし自差が狂っていたのなら、
実際は、ずれた方向に飛行していたとしても、
自身は正しい方向に飛んでいると思いこんでいるので、
報告位置は、予定された索敵線上になるはずです。 >>451 暗号解読の件は、司令官クラスまでで、
飛行隊長といえども、詳細までは知らなかったでしょう。
「(日本にいる)我々のスパイは、良い仕事をやってくれた」
という話もあるほどです。
>>452 サッちゃんの言う「目論見」は、単に
「日本空母を奇襲して撃破する」ってことかもしれませんしね。 >>448の続き
だが、ちょっと待ってほしい。
「敵の健在空母が存在する」と断定するのは、
早計ではないのか?
今、ヨークタウンのレーダーに映った敵編隊は、
”被弾する前の”日本空母から飛び立った機体
かもしれないじゃないか! >>456の続き
そんなひねくれ者がいるかもしれませんが、
もしそうなら、サッチ隊やレスリー隊が帰投する頃には、
すでにヨークタウンは、敵の空襲下にあったでしょう。
ひょっとしたら、マクラスキー隊のように迷子になって
大迂回をやらかしたのかもしれませんが、
世界最強のナグモタスクフォースに、そんなマヌケは
居るまい。 >>457の続き
米攻撃隊が、日本空母を攻撃したのが0730頃で、
そこから離脱して、母艦に帰投したのが0820頃。
彼我の距離は、巡航速度で40分、ざっと100浬程度の
”指呼の間”にあると推測される。 >>458の続き
おそらく敵の攻撃隊は、米攻撃隊が離脱した後、
間をおかずに、発進したのでしょう。
となれば速やかに、この残存空母を始末しなければ、
反復攻撃にさらされることを意味しますね。 >>455
>暗号解読の件は、司令官クラスまでで、
>飛行隊長といえども、詳細までは知らなかったでしょう。
珊瑚海海戦で撃沈され、ミッドウェー海戦に参加していない空母レキシントンの
副長だった中佐までが知っていて新聞記者に漏らしたくらいですから、
ミッドウェー海戦に参加した空母の飛行隊長には知らされていたのでは? >>460 そういう機密を守れない人間がいたからこそ、
なおさら、下の者には教えられないと思いますけど・・・ >>459の続き
ここから、フレッチャー少将の作戦指導に注目です。
もともとヨークタウンは、日本空母に対する攻撃隊を
出すとき、PBYの報告にあった2隻以外が発見された
場合の保険として、ショート大尉のSBD隊(17機)を
控置しておいた。 >>462の続き
サッチ少佐の報告から、3隻の敵空母撃破が明らかとなり、
レーダーによる敵編隊探知から、「第四の空母」の存在が
確かなものとなった。
まさにフレッチャー少将の慎重さが、功績を奏した形となった
わけですが、今こそ、待機させていたショート隊を、
「第四の空母」攻撃のために、発進させる時が来た! >>463の続き
と思いきや、フレッチャー少将が命じたのは、
>まず、4隻目の日本空母の位置を確認するため、
>進出距離250浬の索敵任務に赴く、ショート大尉が
>率いる第五偵察飛行隊(SBD10機)の発艦作業が
>行われた」 (>>413)
ショート大尉を「敵空母攻撃」ではなく、「索敵」のために
発進させたのです。 >>460
暗号解読の決定打となったのは5月20日の連合艦隊からの山本電だが
それが一週間ぐらいで大雑把に解読されてから米機動部隊は出港している
その後で詳細に解読されたものが追いかけるように通信されたのだが、
その際にニミッツ様は手違いで広域波の電波(AMラジオと似たようなもの)を
使ってしまったために、日本軍を含めて北半球にいるほぼ全艦隊が傍受してしまった
空母レキシントンはミッドウェー作戦とはまったく関係無いのだが、
とりあえず傍受した電文を解読したものを艦長室の机に置きっぱなしにしたものを
件の新聞記者が盗み読みしたので、暗号解読が漏れてしまった
なのでこれらの事例をもって「飛行隊長には知らされていた」と解釈するのは無理がある >>464
一つ分からないのですが、>「敵空母攻撃」ではなく、「索敵」のために 発進させた
のは、おかしな判断なのでしょうか?
このとき(0850時点)フレッチャー少将の日本空母残存戦力に対する認識は、
「1〜2隻が残っていると思われるが、位置は不明」でよろしいでしょうか?
(その直後のレーダー探知で、1隻以上が確実にいるとの認識になるが位置は不明のまま)
であれば、まず索敵を命ずるのは特に不自然とは思えないのですが・・・。 >>465
新聞記者を艦長室に入れるって不用心だよな。 >>465 ありがとうございます。そんな裏事情があったんですね。
>北半球にいるほぼ全艦隊が傍受してしまった
これは、6F情報だけにとどまらないな・・・嵐の予感! >>466 いえ、貴官の仰る通りです。
攻撃隊を出すには、敵の正確な位置を把握していなければ
なりません。
故に、まず索敵機を出すのは当然のことです。
しかし、本来攻撃隊の予備として待機させていた部隊を
索敵に投入しなければならない状況は、明らかに
作戦指導の失敗ですよね。 >>467 ははは、日本側はもっとすごいぞ
「東京の海軍省、正門で守衛は外来者を調査するが、
単に住所氏名を記録するに過ぎない。
士官の制服でも着ていれば、少しも怪しまれない。
三階は軍令部で、作戦課のドアを押す。
最も厚い秘密のベールに覆われていなければならない
場所のはずだが、目の前で参謀たちが、機密書類を
めくりながら忙しくやっている。 >>470の続き
しかも外来者と面接する応接室がないので、機密書類の
広げられた机の傍で、用件を済ませるのだ。
相手が不在なら、外来者は部屋の中を見回して、黙って
帰ることもできる。まことにルーズである」
(『ミッドウェー』淵田・奥宮/共著)p403
不用心なんてレベルじゃねーぞ! >>464の続き
すでに、>>466殿に指摘していただきましたが、
フレッチャー少将が索敵を命じたということは、
「第四の敵空母」の位置を把握していなかった
ということです。
正確な敵艦位が分からなければ、航法計算も
できないし、攻撃隊も出しようがありませんよね。 >>472の続き
この時期、日本側が放った索敵機(筑摩五号機)が
ヨークタウンに触接中で、飛龍を発進した小林艦爆隊を
長波誘導しています。
その報告電の中には、(0810時)
「タナ四、敵ハ、味方ヨリノ方位70度・90浬ニアリ」 >>473の続き
空母戦において、彼我の距離が90浬とは、
40分も飛行れば到達する”超至近距離”で、
中間地点では、日米双方を空母を同時に見ることが出来た
という話も残っているほど。
その敵空母を捜索するために、10機のSBDを
扇形に放つのは、ずいぶんと効率が悪いですよねぇ 閑話休題
以前にも、紹介しましたが、
現在フレッチャー少将の伝記(洋書)を読んでいます。
>Black Shoe Carrier Admiral
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/army/1500723627/400
第一章では、
「なぜ”戦艦屋”のフレッチャーが空母部隊司令官になれたのか」
について、語られていますが、
そこには、米海軍航空内部の深い対立があったことが
うかがえます。 >>475の続き
まず、米海軍には、
「飛行士及び偵察員の資格を持たない者でなければ、
空母及び水上機母艦の艦長になれない」
という決まり事があった。
しかし、若いパイロットが艦を預かれるようになるには、
十年単位の海上経験が必要になる。
海軍航空の急速な発達には、とても追い付かない
という問題が生じていたのは、日米共通ですね。 >>476の続き
そこで、米海軍が考えた対策は、
海軍航空局長だったウイリアム・モフェット少将の提案した
海上経験豊富な大佐クラスに、飛行士の資格を取らせ、
空母や水上機母艦を指揮させる、というもの
この新しい制度で、飛行免許を取得したのが、
キング、ハルゼー、フィッチ、マッケーン、シャーマンといった
太平洋戦争で空母部隊指揮官として活躍した提督たち。 >>477の続き
逆に反発したのが、タワーズら生粋の”航空屋”で、
「海軍航空のイロハも分かってない、戦艦屋の年寄りたちに
形だけの免許を取らせたところで、何の役にも立たないだろう」
というわけですね。 >>478の続き
ここから分かるのは、米海軍航空の発展段階における問題は、
戦艦屋 VS 航空屋
という単純な二元構造ではなく、
海軍航空内の
若くしてパイロットになったたたき上げ VS 間に合わせに飛行免許だけとった年寄りたち
という複雑な構造にあったのです。 >>479の続き
よく、南雲長官に対する批判として、
淵田総隊長の言葉
「航空部隊の上級指揮官たちが、飛行機乗りだったらよかったのに」
を出して、米海軍を評価する主張がありますが、
全くの的外れであることが分かりますね。
タワーズが批判するように、
「車の免許取り立てのペーパードライバーを、
F1レースに出場させるようなもの」
なんだから、大差は無いんじゃないかな >>474
この距離だと水上艦を前進させて水上戦に持ち込むのもアリだよね。 >>476
空母の艦長になるには飛行機のことを知るために操縦士資格が必要、
これはこれで一見合理的に思えるけど実際のところどうなんだろ? >>481
実際に夜戦を計画したら長良の艦橋で南雲中将が目を輝かせて元気を取り戻したけど
米軍は退避したので(´・ω・)。 >>481
距離的にはそんな感じもするけど、それぞれの水上戦闘艦は、
日:第一機動部隊
戦艦2、重巡2、軽巡1、駆12
米:第16,17任務部隊
重巡5、軽巡1、駆15
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なんで、どちらも空母にそれなりの直衛を残したら、
相手に打ち勝てそうな戦力にならなそうなんですね。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています