南雲忠一中将を再評価するスレ(己)
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南雲長官はもっと評価されるべき(34代目)
前スレ
[33代]南雲忠一中将を再評価するスレ(不)
http://mevius.2ch.net/test/read.cgi/army/1500723627/
(>>119〜 暗号情報を信用するかの章、>>494 PBY温存方針の章
過去スレとテンプレはまとめwikiを参照されたし
admiralnagumo@ウィキ
http://www10.atwiki.jp/admiralnagumo
戦史検証が中心になるので、雑談は支隊スレへどうぞ
【飛越し着艦】本日の南雲部隊司令部 1AF【離着艦】
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/army/1384660511/ >>438 そうですね。特に攻撃隊指揮官クラスが重要
>>439 テンプレ>>1を見よう!
0800「敵空母ノ位置知ラセ、攻撃隊ヲ誘導セヨ」
(阿部司令官、筑摩五号機に対し、飛龍攻撃隊の誘導を命令)
筑摩五号機の触接によるものです。 >>440 発進遅延を知っていたかは、明確に記述
されていませんが、
30分の遅れ+独断でショートカット
により、米空母を発見できた、のようです。
定刻に発進していれば、敵派遣はもっと遅れたでしょう。 >>441 それも誤解されていますが、
帰還する敵機の後を追いかけていったのは、
二式艦偵の方です。
「同機(二式艦偵)は予定地点(利根四号機の報告艦位)に
達したが、敵を発見せず、帰途0800時、敵艦上機1機を
発見し、これを追跡して、敵空母の所在を突き止めた」
(『戦史叢書(43)ミッドウェー海戦』)p325
>>442 ですよねー >>437の続き
レスリー少佐の配慮により、先にヨークタウンへ
着艦したサッチ少佐は、直ちに艦橋に上がって、
フレッチャー少将に直接報告した。
「サッチ少佐は、フレッチャー司令官に、
第三雷撃隊が壊滅したことを告げる一方で、
”空母3隻を完全に戦闘不能にしました。
どうやらこの戦いは、我々の目論見通りに進んでいる
ようです”
と報告した」
(『歴史群像(55)日米空母決戦ミッドウェー』)p154 >>446の続き
もう一度、振り返っておくと、>>328
@事前の暗号解読情報により、日本空母は4〜5隻
APBYによる索敵報告では、日本空母は2隻(0300頃)
Bサッチ少佐からの報告で、日本空母3隻撃破を確認(0820頃) >>447の続き
気になる、「残りの健在空母の数」ですが、
サッチ少佐自身は、飛龍の存在について、はっきりとは
報告しなかったようですね。
しかし、その必要はなかったかもしれません。
既述のとおり(>>414)、その直後に、ヨークタウンのレーダーが
敵編隊の接近を探知した。
すなわち、1隻(以上)の(戦闘可能な)敵空母の存在が
明確になったのです。 >>445
小林隊には当初六機の零戦が付いて居たはずだけどヨークタウン上空に達した時は
四機になってた。
それは豊田譲氏の著書に拠ると帰投中の米軍機にちょっかいを掛けて損傷したり弾を撃
ち尽くしたからとなってる。
この帰投中の米軍機はマクラスキー隊では無いということ? >>444
敵の発見はコンパスのずれと遅れが重なってのことで、予定の索敵線を定刻通りに飛んでいたら
それはそれでもっと早くに敵が見つかっていたと豊田穣は書いていますね
あまり詳しくないですけど、索敵の折り返しは来た線から少しずらして帰ってくるようなので
空母の移動も重なって、予定通りなら帰りは隣の索敵線と重なる可能性があったのかもと思ったわけです
利根機の遅れを知らなかったことが前提の話ですが >>446
サッチがこちらの計画通り、と言ってるってことは飛行隊長でも
詰め将棋のような迎撃作戦を立ててるってこと知ってるんだな。
これ不時着して捕虜にでもなったらやばくないか?
検問された時に暗号解読のことは知らなくても今回の迎撃作戦が普通じゃないと
思ったなんてベラベラ喋ったら日本軍は暗号解読されてる疑いありと思うかも。 サッチちゃんは今回の迎撃作戦が普通じゃないと思った
と何故>>451は思ったのか
計画通り進むことは異常なことってわけじゃないでしょうよ >>449 普通に考えれば分かると思いますが、
もし、空母に帰投する敵機についていったのなら、
その機体を攻撃しちゃダメですよね。
せっかく誘導してもらっているのだから、
見つからないように、こっそり尾行しないと。 >>450 公刊戦史に詳しいですが、
>コンパスのずれ
これは自差と言われるもので、コンパスの近くに
磁性を持つ鉄などがあると、狂う現象。
通常は、発進後上空をぐるっと旋回し、
母艦と並行して磁針と針路が一致するのを確認してから
それぞれの索敵線に向かうので、自差が原因とは考えにくい。
そもそも、もし自差が狂っていたのなら、
実際は、ずれた方向に飛行していたとしても、
自身は正しい方向に飛んでいると思いこんでいるので、
報告位置は、予定された索敵線上になるはずです。 >>451 暗号解読の件は、司令官クラスまでで、
飛行隊長といえども、詳細までは知らなかったでしょう。
「(日本にいる)我々のスパイは、良い仕事をやってくれた」
という話もあるほどです。
>>452 サッちゃんの言う「目論見」は、単に
「日本空母を奇襲して撃破する」ってことかもしれませんしね。 >>448の続き
だが、ちょっと待ってほしい。
「敵の健在空母が存在する」と断定するのは、
早計ではないのか?
今、ヨークタウンのレーダーに映った敵編隊は、
”被弾する前の”日本空母から飛び立った機体
かもしれないじゃないか! >>456の続き
そんなひねくれ者がいるかもしれませんが、
もしそうなら、サッチ隊やレスリー隊が帰投する頃には、
すでにヨークタウンは、敵の空襲下にあったでしょう。
ひょっとしたら、マクラスキー隊のように迷子になって
大迂回をやらかしたのかもしれませんが、
世界最強のナグモタスクフォースに、そんなマヌケは
居るまい。 >>457の続き
米攻撃隊が、日本空母を攻撃したのが0730頃で、
そこから離脱して、母艦に帰投したのが0820頃。
彼我の距離は、巡航速度で40分、ざっと100浬程度の
”指呼の間”にあると推測される。 >>458の続き
おそらく敵の攻撃隊は、米攻撃隊が離脱した後、
間をおかずに、発進したのでしょう。
となれば速やかに、この残存空母を始末しなければ、
反復攻撃にさらされることを意味しますね。 >>455
>暗号解読の件は、司令官クラスまでで、
>飛行隊長といえども、詳細までは知らなかったでしょう。
珊瑚海海戦で撃沈され、ミッドウェー海戦に参加していない空母レキシントンの
副長だった中佐までが知っていて新聞記者に漏らしたくらいですから、
ミッドウェー海戦に参加した空母の飛行隊長には知らされていたのでは? >>460 そういう機密を守れない人間がいたからこそ、
なおさら、下の者には教えられないと思いますけど・・・ >>459の続き
ここから、フレッチャー少将の作戦指導に注目です。
もともとヨークタウンは、日本空母に対する攻撃隊を
出すとき、PBYの報告にあった2隻以外が発見された
場合の保険として、ショート大尉のSBD隊(17機)を
控置しておいた。 >>462の続き
サッチ少佐の報告から、3隻の敵空母撃破が明らかとなり、
レーダーによる敵編隊探知から、「第四の空母」の存在が
確かなものとなった。
まさにフレッチャー少将の慎重さが、功績を奏した形となった
わけですが、今こそ、待機させていたショート隊を、
「第四の空母」攻撃のために、発進させる時が来た! >>463の続き
と思いきや、フレッチャー少将が命じたのは、
>まず、4隻目の日本空母の位置を確認するため、
>進出距離250浬の索敵任務に赴く、ショート大尉が
>率いる第五偵察飛行隊(SBD10機)の発艦作業が
>行われた」 (>>413)
ショート大尉を「敵空母攻撃」ではなく、「索敵」のために
発進させたのです。 >>460
暗号解読の決定打となったのは5月20日の連合艦隊からの山本電だが
それが一週間ぐらいで大雑把に解読されてから米機動部隊は出港している
その後で詳細に解読されたものが追いかけるように通信されたのだが、
その際にニミッツ様は手違いで広域波の電波(AMラジオと似たようなもの)を
使ってしまったために、日本軍を含めて北半球にいるほぼ全艦隊が傍受してしまった
空母レキシントンはミッドウェー作戦とはまったく関係無いのだが、
とりあえず傍受した電文を解読したものを艦長室の机に置きっぱなしにしたものを
件の新聞記者が盗み読みしたので、暗号解読が漏れてしまった
なのでこれらの事例をもって「飛行隊長には知らされていた」と解釈するのは無理がある >>464
一つ分からないのですが、>「敵空母攻撃」ではなく、「索敵」のために 発進させた
のは、おかしな判断なのでしょうか?
このとき(0850時点)フレッチャー少将の日本空母残存戦力に対する認識は、
「1〜2隻が残っていると思われるが、位置は不明」でよろしいでしょうか?
(その直後のレーダー探知で、1隻以上が確実にいるとの認識になるが位置は不明のまま)
であれば、まず索敵を命ずるのは特に不自然とは思えないのですが・・・。 >>465
新聞記者を艦長室に入れるって不用心だよな。 >>465 ありがとうございます。そんな裏事情があったんですね。
>北半球にいるほぼ全艦隊が傍受してしまった
これは、6F情報だけにとどまらないな・・・嵐の予感! >>466 いえ、貴官の仰る通りです。
攻撃隊を出すには、敵の正確な位置を把握していなければ
なりません。
故に、まず索敵機を出すのは当然のことです。
しかし、本来攻撃隊の予備として待機させていた部隊を
索敵に投入しなければならない状況は、明らかに
作戦指導の失敗ですよね。 >>467 ははは、日本側はもっとすごいぞ
「東京の海軍省、正門で守衛は外来者を調査するが、
単に住所氏名を記録するに過ぎない。
士官の制服でも着ていれば、少しも怪しまれない。
三階は軍令部で、作戦課のドアを押す。
最も厚い秘密のベールに覆われていなければならない
場所のはずだが、目の前で参謀たちが、機密書類を
めくりながら忙しくやっている。 >>470の続き
しかも外来者と面接する応接室がないので、機密書類の
広げられた机の傍で、用件を済ませるのだ。
相手が不在なら、外来者は部屋の中を見回して、黙って
帰ることもできる。まことにルーズである」
(『ミッドウェー』淵田・奥宮/共著)p403
不用心なんてレベルじゃねーぞ! >>464の続き
すでに、>>466殿に指摘していただきましたが、
フレッチャー少将が索敵を命じたということは、
「第四の敵空母」の位置を把握していなかった
ということです。
正確な敵艦位が分からなければ、航法計算も
できないし、攻撃隊も出しようがありませんよね。 >>472の続き
この時期、日本側が放った索敵機(筑摩五号機)が
ヨークタウンに触接中で、飛龍を発進した小林艦爆隊を
長波誘導しています。
その報告電の中には、(0810時)
「タナ四、敵ハ、味方ヨリノ方位70度・90浬ニアリ」 >>473の続き
空母戦において、彼我の距離が90浬とは、
40分も飛行れば到達する”超至近距離”で、
中間地点では、日米双方を空母を同時に見ることが出来た
という話も残っているほど。
その敵空母を捜索するために、10機のSBDを
扇形に放つのは、ずいぶんと効率が悪いですよねぇ 閑話休題
以前にも、紹介しましたが、
現在フレッチャー少将の伝記(洋書)を読んでいます。
>Black Shoe Carrier Admiral
https://mevius.5ch.net/test/read.cgi/army/1500723627/400
第一章では、
「なぜ”戦艦屋”のフレッチャーが空母部隊司令官になれたのか」
について、語られていますが、
そこには、米海軍航空内部の深い対立があったことが
うかがえます。 >>475の続き
まず、米海軍には、
「飛行士及び偵察員の資格を持たない者でなければ、
空母及び水上機母艦の艦長になれない」
という決まり事があった。
しかし、若いパイロットが艦を預かれるようになるには、
十年単位の海上経験が必要になる。
海軍航空の急速な発達には、とても追い付かない
という問題が生じていたのは、日米共通ですね。 >>476の続き
そこで、米海軍が考えた対策は、
海軍航空局長だったウイリアム・モフェット少将の提案した
海上経験豊富な大佐クラスに、飛行士の資格を取らせ、
空母や水上機母艦を指揮させる、というもの
この新しい制度で、飛行免許を取得したのが、
キング、ハルゼー、フィッチ、マッケーン、シャーマンといった
太平洋戦争で空母部隊指揮官として活躍した提督たち。 >>477の続き
逆に反発したのが、タワーズら生粋の”航空屋”で、
「海軍航空のイロハも分かってない、戦艦屋の年寄りたちに
形だけの免許を取らせたところで、何の役にも立たないだろう」
というわけですね。 >>478の続き
ここから分かるのは、米海軍航空の発展段階における問題は、
戦艦屋 VS 航空屋
という単純な二元構造ではなく、
海軍航空内の
若くしてパイロットになったたたき上げ VS 間に合わせに飛行免許だけとった年寄りたち
という複雑な構造にあったのです。 >>479の続き
よく、南雲長官に対する批判として、
淵田総隊長の言葉
「航空部隊の上級指揮官たちが、飛行機乗りだったらよかったのに」
を出して、米海軍を評価する主張がありますが、
全くの的外れであることが分かりますね。
タワーズが批判するように、
「車の免許取り立てのペーパードライバーを、
F1レースに出場させるようなもの」
なんだから、大差は無いんじゃないかな >>474
この距離だと水上艦を前進させて水上戦に持ち込むのもアリだよね。 >>476
空母の艦長になるには飛行機のことを知るために操縦士資格が必要、
これはこれで一見合理的に思えるけど実際のところどうなんだろ? >>481
実際に夜戦を計画したら長良の艦橋で南雲中将が目を輝かせて元気を取り戻したけど
米軍は退避したので(´・ω・)。 >>481
距離的にはそんな感じもするけど、それぞれの水上戦闘艦は、
日:第一機動部隊
戦艦2、重巡2、軽巡1、駆12
米:第16,17任務部隊
重巡5、軽巡1、駆15
(違ってたらフォローお願いします)
なんで、どちらも空母にそれなりの直衛を残したら、
相手に打ち勝てそうな戦力にならなそうなんですね。 >>481 この時期に、日本軍相手に夜戦を挑むのは
さすがにナシかと
>>482 日本海軍内の航空”専門家”論争なんて、
タワーズに言わせれば、目糞鼻糞(ry でしょうねぇ
>>483 参謀たちが意気消沈する中、
盛り上がってたみたいですね。
南雲と木村「や・せ・ん!や・せ・ん!」
一同「川内は黙ってろ!」
>>484 我が方には、必殺の酸素魚雷があるでよ >>477
キングの伝記"Master of Seapower"によると、その中で飛行機乗りのコミュニティーに
入れて貰えたのはハルゼーだけだそうだよ。 あとタワーズを嫌っていたのは、実はキングではなくニミッツだったそうだ。
キングがタワーズに空母部隊の指揮を執らせるよう提案しても、
ニミッツが認めなかったそうだ。
ニミッツはグアムに司令部を前進させたとき、後方の補給関係の仕事を全部、
タワーズに押しつけて、真珠湾に置き去りにしたくらいだからね。
もちろん、タワーズは抗議したそうだが。 >>486 情報感謝します。本職も詳しくは知らないのですが、
同書によると、
タワーズらは、飛行免許だけを取って、空母の艦長に
居座った者たちを、JCL(Johnny come lately)と呼んで
見下していたようです。
にわかのジョニー?
ハルゼーは、飛行士たちにも人気があったんでしょうねぇ >>488
キングも水兵たちに、かなり人気があったらしいよ。
レキシントン艦長時代のあだ名が「アーニー小父さん(アンクル・アーニー)」。
部下の士官たちにも考課表を全部見せるし、部下の評価に自分の感情を交えず、
公平な評価をしているという自信があったらしい。 ちなみに
キング"sailor's sailor"
ハルゼー"sailor's admiral"
スプルーアンス"admiral's admiral"
日本ではハルゼーとスプルーアンスのだけが紹介されている。 >>487 そりゃたぶん、アレですよ
ニミッツは飛行機に呪われているので、
飛行機バカのタワーズも嫌いになったのでしょう!
>>489 それは意外
でも、そこまで思い入れのあるレックスだったからこそ、
それを沈めたフレッチャーを許せなかったんでしょうねぇ
おーこわ
>>490 なんか、漢の高祖の「将の将たる器」
みたいな話ですな。>admiral's admiral >>474の続き
なにしろサッチ少佐が、今”現場”から戻ってきた
ばかりなのだから、おおよその敵艦隊の位置は
把握できているはず。
その方位を中心に2、3機程度出せば、
十分なようにも思われる。 >>494の続き
また直後に、ヨークタウンのレーダーが
敵編隊を捕捉しますが、その敵機は、
「敵空母の方から」飛んできたはずです。
なのに、10機も発進させる必要があるのでしょうか。
水偵ではなく、純然たる攻撃兵力であるSBDを? >>495のつづk
ただし、ここは注意を要する点です。
すなわち、日本軍の「第四の空母」が、サッチ少佐が
報告したところの「戦闘不能にした空母3隻」(>>446)
と、同一集団であるとは限らない。
日本空母は全部で5隻で、
3隻+2隻の二集団に分かれており、
米空母が撃破したのは第一集団の3隻のみで、
別のところに居る第二集団2隻から攻撃隊が発進した・・・
という可能性も残されている。 >>496の続き
やはり、敵の全貌をつかむには、ある程度広範囲を
索敵しなければならない、と判断したのもしれない。
と考えると、フレッチャー少将の深慮遠謀がうかがえますね。 深慮遠謀が過ぎて戦意不足と見做され望楼作戦では早々に機動部隊指揮官を
解任されちゃった。 >>498
キミは随分早漏だね…もちっとガマン汁! >>496
フレッチャー少将の状況判断に影響を与えたものには、
>>1テンプレの
米海軍作戦計画
CinC, U.S. Pacific Fleet.Operation Plan No. 29-42.(作戦計画第29号〜42号)
(4)「上陸に先立って、黎明時もしくは深夜に空母機による事前空襲があり、
約2日間、もしくはミッドウェー島航空兵力が排除されるまで継続される。
上記の目的のため、一隻あるいは複数の空母が昼間に接近するかもしれない。
(5)「ミッドウェー島陸上機による攻撃から空母群を護衛するため、他の空母もしくは
高速戦艦が追加される可能性もある」
もあるでしょうね。 >>500の続き
つまり米太平洋艦隊司令部は、
「日本空母機動部隊はミッドウェー島空襲の際、
(4)一部の空母を分離接近させる可能性
(5)更に空母が追加され、空母部隊本体を援護する可能性
もあるかもしれない。」
という想定も行っていたわけですが、これは
「日本空母は2群以上に分離行動している可能性あり」
を意味していますからね。 >>500の続き
とは言え、仮に米太平洋艦隊司令部の推測が正しく、
日本側が空母部隊を分離していたとしても、
「相互に援護しあえる」
ことが前提でしょうから、
その空母群の距離は最大でも50浬程度位
と推測すべきではないかと、私は思量します。 >>502の続き
また、多数のPBYを索敵に使用したにも関わらず、
他のPBYから日本空母発見の報が無いことは、
日本空母機動部隊は
1.終始概ね1群として行動している。
2.第2群が存在したとしても、その位置は第1群に近接している。
即ち発見アディ機の索敵線上付近に存在する可能性が高い。
とも推測できるかと。 >>498 まぁ、最も日本空母の実力を知る男ですからねぇ
>>499 続きはソロモン編で! >>500- 空母戦において、敵の全貌を把握することは
困難ですからね。
ただし、この件に関しては、
「米空母の索敵は、(敵情判断にかかわりなく)、
いつもこうだった」という可能性も考えられます。
今後の宿題としましょう。 >>503の続き
以上により私個人としては、
フレッチャー少将は、ショート隊の大部で先の攻撃海域方向へ索敵攻撃を行い、
その両翼に4機程度のSBDを割いてそれぞれ5〜10度程度の開度で索敵機として先行させる。
という積極的な選択肢もあり得たのでは、と思量します。
(ただ前提として、米海軍航空隊には日本海軍航空隊のような
「索敵攻撃」という概念があるのかは、私には分かりませんが…。) >>506
SBDは(ダグラス製の偵察爆撃機 Scout Bomber Douglas)索敵攻撃が目的で開発された
のではないの? >>497の続き
一方、日本側は、
米海軍と対照的に、触接の維持に力を割いている。
戦闘詳報から索敵経過を拾ってみると、
0130 黎明索敵機(7機)発進
0428 利根四号機、敵艦隊発見
0530 蒼龍二式艦偵発進
0638 筑摩五号機発進
1000 榛名水偵発進
1035 筑摩四号機、利根三号機発進
1300 筑摩二号機発進
1543 日没
1545 筑摩二号機、触接離脱
1700 筑摩二号機、収容 >>508の続き
上記のように、最初の敵艦隊発見から、
矢継ぎ早に触接交代機を出し、
そのおかげで、一時中断はあったものの、
日没まで触接を維持しています。
そのおかげで、扇形の索敵線で出すのは、
最初の一段目だけで、以降は1機ずつ
報告艦位に向けて送り込んでいる。 >>509の続き
対する米空母は、敵艦隊の艦位情報は、
PBYによるものだけで、
攻撃隊が帰投してからは、完全に触接を失い、
また最初からやり直しで、一段目と同じように、
多数の機体を使用しなければならなかった。
ずいぶんと効率が悪いですよね。 明日は飲み会のため、お休みです。
夜桜見物には、ちと早いかな。
フレッチャー少将の場合JCLクラブ(>>488)にも入らず、
純然たる”黒靴組”なのですが、
なぜ空母の艦長になったのかは、明確には記されておらず、
伯父のフライデー(フレッチャー級駆逐艦の由来)の勧めとか、
戦艦屋は出世競争が激しいので、発展が見込める航空屋に移ったとか
本人はどう思っていたのか、気になるところではあります。
それではまたノシ >>510
前にも書いたけどなんでPBYを敵艦隊発見後にそのまま飛び去らせたの?
南雲部隊につきまとって正確な位置を送れば温存したヨークタウンのスカウト飛行隊も攻撃にまわせたのに。
せっかくの艦隊決戦の場で撃墜されるのが怖いなんて言ってる場合じゃないでしょ。
暗号解読で事前情報では圧倒的に有利な立場なのにこれじゃ。 >>512 全く。ニミッツを証人喚問に呼ぶべきだ! >>510の続き
既述の通り、筑摩五号機の報告によると、
「敵ハ、味方ヨリノ方位70度・90浬ニアリ」(0810時)
飛龍から見て、ヨークタウンは70度(東北東)
逆にヨークタウンから見ると、250度(西南西)
この時期、飛龍は北上し、ヨークは南下しているため、
時間が経てば、ほぼ真西の方向になります。 >>513
軍隊だったら査問会でしょ?
米軍は日本軍と異なり戦意不足の指揮官には厳しかったようですね。
査問会で戦意不足と見做され処分された艦長で拳銃自殺を遂げたボード大佐の例が
ありました。 [ミッドウェー海戦](0900頃)
└┐
↑ ▽ヨークタウン
▲飛龍 ↓
┃ >>516の続き
ヨークタウンを発進した索敵機が西方に向かえば、
250浬を進出するまでもなく、30分程度で
「第四の空母」を発見できるでしょう。
なにぜ10機も出しているんだから、見落とすなんて
有り得ないし。
ところが、アダムス大尉機が飛龍を発見報告したのは、
なんと1145時、なんと3時間近く経過した後だった。
いったい、どこを飛行していたのでしょうか? >>518
長官!ここは軍板ですぞ?
大事なことなので 索敵と触接に関していろいろな記録・意見があって興味深い。
他の戦記などでも、日の索敵機は(対潜哨戒は別にして)爆弾などは積まず、
燃料を目一杯積んで航続距離(滞空時間)を延長してた感じですが、
米の索敵機は最後に爆弾を投下して帰っていく(当たれば儲けモノ的攻撃をする)
ような記載を見た覚えがあります。
日米で、触接を維持に対する重要性の認識に差があったと言うことでしょうか。 だって米軍のそれは偵察爆撃機というカテゴリーだから敵を発見したら報告だけでなく
ついでに攻撃もするのが任務。
触接任務はPB2Yが担当していた印象 >>519 申し訳なし。
それにしても、今回の証人喚問は、とんだ茶番でしたねぇ
民主党政権のときは、”官邸主導”と官僚を排除してたのに、
いつから官僚は、政治家からの圧力がなければ、不正も
改竄もしない、善人の集団になったんでしょうか。 >>520 そうですよね。まだまだ考察中ですが、
日本海軍の場合、漸減邀撃作戦における夜戦を重視し、
そのために不可欠な、日没前からの長時間の触接を
研究してきたので、
それがそのまま空母戦にも応用されたのではないかと。
それと比べると、米海軍の方は「触接軽視」に見えますが、
むしろ日本海軍が特殊で、米海軍が標準なのかも。 >>521 なるほど。
空母機は触接なんかせずに、さっさと攻撃して離脱ですか。
この触接談義は、なかなか奥が深そうですねぇ >>517の続き
なぜ飛龍発見に、これほど時間を要したのか。
それはヨークタウンを発進した索敵機が、そちら(西方)に
飛ばなかったからです。
アクションレポートによると、
http://www.midway1942.com/docs/usn_doc_04.shtml >>525の続き
At 1300 launched ten VSB from VS5 to search the sector
from 280° to 020° true for a distance of 250 miles
to locate and attack enemy carriers.
「1300(日本時間0800時)、VS5(第五哨戒飛行隊)から
SBD10機が索敵に発進した。
真方位280度から20度、
進出距離250浬
敵の空母群の位置を特定し、攻撃を加えるためである」 [ヨークタウン索敵図]
┌─┐
┌─┘ └─┐20度
┌┘ │
┌┘ │
┌┘ │
│ │
│ │
┌┘ │
│ │
280度 └─┐ │
└───┐ │
└────▽ヨークタウン
↑ ↓
250度 ▲飛龍 >>527の続き
本職のAA技術では、きれいな扇形は作れないので、
各自、脳内で補完されたし。
重要なのは、飛龍が居る(と推定される)西南西には、
ヨークタウンは索敵機を飛ばしていないのです。 >>528の続き
おそらく>>517のアダムス機は、最も西方(280度)を担当し、
その復路で、北上する飛龍を見つけたのでしょう。
往路に1時間半、側程に30分、復路に入って30分ほど
経過して発見したとすれば、計算が合いますね。
それにしても、なぜこんな方向に出したの?? ミッド米軍は索敵機に南雲部隊をつきまとわせてるわけではないにしても
壊滅したとはいえ基地機で断続的に攻撃し、艦爆の攻撃で3空母を炎上させてもなお
敵空母の正確な位置を艦隊司令部は把握してないってどういうこと? >>522
相変わらず長官は、南雲スレや戦史研究と直接関係の無い現代政治ネタが好きですな。
>>1を熟読されたし。
財務省税関職員だった私が、似たような経験談をここで書いたら迷惑でしょうに。
>不正も改竄もしない、善人の集団になったんでしょうか。
これについては全くそのとおり。
自衛隊、検察、警察等を含め、組織的不正の無い行政組織なんて存在しないでしょう。
ところで内閣官房(含む首相官邸)も行政組織ですね。 >>523
>それと比べると、米海軍の方は「触接軽視」に見えますが、
海戦前日6月4日のPBYリード機は、船団部隊に2時間以上の長時間触接、
それも日本側同様の隠密触接を行っていたようです。
更に同日のB-17爆撃隊に先だって、
海軍士官の乗ったB-17 1機が触接・艦種確認のために先行出撃。
6月4日のミッドウェー基地航空隊の行動を見る限りでは、
日本側の触接行動とあまり変わらないような気がします。 >>530 そのあたりの経緯は、今も分かっないのですが、
このフレッチャー少将が命じた索敵範囲は謎ですよね。
>>531 ははは・・・毎度申し訳なし
税関って、財務省の管轄だったんですね
長官私室の金庫の中にあるアレは、バレてないよな・・・ドキドキ >>532 そうですね。
本職が今考えて営るのは、米軍にも触接の思想はあるが、
それは飛行艇や大型爆撃機など後続距離の長い機体に
よるもので、空母機で触接する発想は無かった。
日本海軍の場合、優秀な水上偵察機が巡洋艦以上の
大型艦に多数搭載されていたので、自然に空母戦でも
長時間触接することが当たり前になった。
と考えています。 >>529の続き
ヨークタウンを始め、米空母はその攻撃隊を南西
(240度)方向に出している。
その後、日本空母は北上しているため、
攻撃を終えた機体は、西南西方向から
帰投したはず。
それに対して、フレッチャー少将が命じた索敵範囲は
北西から北にかけてで、全く一致しません。 >>535の続き
しかも、この索敵機発進直後に、レーダーが
日本機の編隊を捕捉していますが、
「1159時(日本時間0859時)に、ヨークタウンの
レーダーが、方位255度、距離46浬の地点に、
接近してくる敵編隊を発見した」
(『歴史群像』(55)日米空母決戦ミッドウェー)p155 >>536の続き
ここでも、敵の方位は255度で、西南西の方向に
敵の健在空母が所在することは明らかですよね。
10機のSBDは、まだ発艦したばかりなんだから、
索敵方位の修正を無線で命じれば良かったのでは?
と思うのですが・・・ >>537の続き
ここで注目したいのが、索敵機の発進時間で、
先に紹介した歴史群像(>>413)では、0850時となっている。
原文では「1150時」となっていますが、
ミッドウェーの現地時間と日本時間では、−21時間の時差が
あるので、0850時で間違いありません。 >>538の続き
次に、ヨークタウンのアクションレポート(>>526)では
「1300時」となっていますが、これはハワイ時間で、
日本時間とは−19時間の時差があるので、0800時。
日本海軍の戦闘詳報は、どこの戦場でも東京時間で統一
されていますが、米海軍の場合、現地時間とハワイ時間が
あるので、ややこしいですね。 >>539の続き
アクションレポートの方が正しいとするならば、
ヨークタウンのショート隊が発進したのは0800前後で、
まだマクラスキー隊やサッチ隊が帰還する前のことになる。
0800の時点では、攻撃隊が向かった南西方向の日本艦隊は
PBYの報告した「空母2隻」のままであり、
残り2〜3隻の別働隊が居るとすれば、北方に索敵機を
出したのもうなずけます。 >>540の続き
他の資料を確認してみると、
『モリソン戦史』には、索敵隊の発進時間について、
はっきりとは書かれていません。 >>541の続き
「さてフレッチャー少将は、ヨークタウンに対する
日本軍の第一次攻撃の以前から、敵航空母艦1隻が
無傷のまま健在しているものと判断して、
ウオーレス・ショート大尉の指揮する哨戒爆撃機10機
より成る索敵飛行隊を出動させる先見の明があったのである」
(第三巻)p310 >>542の続き
ただし、その後に続けて
「彼らは3時間以上にわたり、遠くかつ広く索敵を行った後、
幸運にも、母艦撃沈の惨事を知らずに、ヨークタウンを
目指して、帰還飛行の途上にあった。
ちょうどその時、1445時(日本時間1145時)、
サミュエル・アダムスは、日本軍の航空母艦飛龍他が、
ヨークタウンの西微北の方向、約110浬の地点を
北上しているのを目撃した」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています