迎撃ミサイル引き渡し停止 実験失敗受け、日米開発
http://www.sanspo.com/geino/news/20180228/pol18022810110004-n1.html

 防衛専門の米インターネットサイト「インサイド・ディフェンス」は27日、日米が共同開発した改良型迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」を使った1月の迎撃実験の失敗を受け、
米政府が製造元の米軍需大手レイセオンに昨年新たに発注した同ミサイルの引き渡しが停止されたと報じた。

 レイセオンは失敗の詳しい原因が解明され次第、必要な作業を再開すると同サイトに説明。米国防総省ミサイル防衛局は、開発中止は要請していないとしている。

 引き渡しが停止されたのは、ミサイル防衛局が昨年夏に発注した17発のブロック2Aで、今年後半以降に納入がずれこむ恐れがあるという。

 米軍は1月末にハワイ沖の施設からブロック2Aを発射したが、中距離弾道ミサイルを模した標的を撃墜できなかった。ブロック2Aの迎撃実験失敗は昨年6月に続いて連続2回。

 ミサイル防衛局は迎撃ミサイル本体に問題が生じたとの見方を示し、原因解明まで実験を中止すると表明。日本政府は2021年度にブロック2Aを導入する予定だが、
ミサイル防衛局当局者は日本の計画に変更はないとしている。