結局あくまで近代化に伴って袖に長し帯に短しの半端者になったんだよ
支那事変の近接戦闘兵器研究委員報告によれば300m以遠の射撃は行わないし既存の小銃は長すぎて騎銃を可とす
以前の中隊の小銃一斉射が担ってきた遠距離弾幕制圧は機能の勝る重機関銃の役割にシフトしたんで、とっくの昔に2.4kmだとかに拘る時代じゃなくなってた

そしてむしろその重機関銃の銃弾としては三八式実包は単なる弱装弾に過ぎないもので、
例えばWW1で猛威を奮ったドイツのS・重弾や、超弾道性能・精度の米軍のM1普通の様な高性能ではない至って平凡なもの
やがて7.7mm九二式実包にとって代わられた様なものだし

逆に小銃自体は途中まで最短照尺が300mまでしかなくて、
それより射距離近いと弾着が当然上に外れてしまうという、あらゆる不足の事態に対応すべき軍用銃にあるまじき改善点も上がってたり(これは後に改良される)、
長過ぎて邪魔だとかあまり近代戦闘に適応されているとは言い難い代物
当然実包も射程過大なものより高速弾にしようという発想は至極当然のものだ
銅や鉛資源は国内では捨てるほどある状況じゃないしな