>第二次世界大戦への影響としては"大動員により産まれなかった人々"ほどは大きくなりようがないんだ

1920年のフランス人が対処すべきは1939年からの戦争なの? 違うよね。
ラインラントに進駐して、1929年に撤退したあとも非武装にしとけと念押ししつつ、兵力が足らないからマジノ線の建設のために法案を通した。
戦後10年が経過しても「現在と将来の人員不足」のために、要塞作らなきゃいけない状況にあった。

1936年にヒトラーがラインラントの再武装を試みたとき、フランスは「一国でドイツに対抗する破目に陥った結果、一次大戦みたいな戦争をまたやる可能性」を恐れ、恐れすぎて自らベルサイユ体制に引導を渡すことになった。
これも結局は「一次大戦で死にすぎた」ことに原因がある。
第三共和制が延命できるかは戦後10年15年の時点での戦力、あるいは戦争への見通しの問題で、かつ「若年層ではなく全年齢層で」戦死しているのであれば、もう一次大戦で落ちた出生率だの1910年から10年間の出生数だのは、この問題と関係がない。

こんなものへの対策は、戦争前から戦争での損害を許容しうる人口を養って、戦死の社会的経済的人口動態的影響を比率として低く抑えるか、政治的に上手く立ち回って戦死者を劇的に減らすかしかないからだ。

ま、二次大戦ではそれをやったわけですけどね。