>>833, >>841
なので最初のNATO制式ライフル弾薬、7.62mmNATOが制定される際、英が実験を重ねて最適解として作り出した7mm (.280)Britishに
米陸軍が「.30-06並みの射程と威力が必要」と強固に反対して、ごり押しで7.62x51 NATOに決めてしまった。

ところが昔のように一発ずつじっくり狙って撃つような戦争は終わって、全自動射撃〜バースト射撃が多用されるようになっていたから
反動が強く、2発目から先は空に飛んでいってしまう7.62mmNATOは全自動射撃では二脚でも使わない限り使い物にならず
弾薬も嵩張るので増加した消費量をカバーできず、より小口径、軽量弾薬に移行するわけだが、ここで7mm Britishに行く替わりに
極端に振った5.56x45 をまたもやNATOにごり押ししてしまう。

結果、前出の通り時々起きる長射程での撃ち合いではAKの7.62x39にアウトレンジされ、植生などの障害物越しに撃つと
全然直進しない欠点が明らかになり、重量弾を作ったり、7.62mmNATOライフルと2種併用する不格好な対策が必要となった
で、可能な限り単一弾薬に統一しようと6.8mm SPCや6.5mm Grendelが試験されるが、大量のライフル、弾薬を置き換えるには
大変な費用がかかるため、そこで話は止まってしまってる。もちろん今さら7mm Britishとは口が裂けても(米陸軍は)言えない。
小火器と弾薬に関する限り、米は無能。軍用拳銃さえ自国開発品を採用できないぐらい(個人の感想です