>>126
 何週間か前からちょうどそういう資料に目を通していました。
 大鳳の水中防御方式が日本海軍ではもっとも進歩した方式ですが、
サイズの大きさと防御板の厚みという物量面で上回る大和型の水中防御が対応炸薬量としては優れています。
 仮に同じサイズと厚みで両方式を建造すれば大鳳方式が大きく優れる結果となったでしょう。 
 但し、大鳳の弓型構造は直線型構造と比較して湾曲部に剪断、屈曲応力が集中する弱点もあります。

 対応炸薬量は大鳳300kgに対し大和型舷側下部350kg(以上とも)です。
 尚、大和型は舷側水線下でも浅い部分は200mmのNVNC甲鈑を防御板として算入できるため、
遥かに大きな炸薬量に耐えると見込まれていました。
 潜水艦からの被雷で意外に大きな浸水を招いたことが当時も危惧されたのは、そういう経緯もありそうです。