演習場以外で日米共同訓練 種子島で初の実施へ
2018年10月1日 19時40分

陸上自衛隊は今月、鹿児島県の種子島にある、県が所有する旧種子島空港の跡地などを使って、
日米共同の上陸訓練を行うことを発表しました。
自衛隊の演習場以外の場所で日米の戦闘訓練が行われるのは初めてですが、
市民団体などから反発が強まることも予想されます。

陸上自衛隊によりますと、今回の訓練は、今月5日から19日まで鹿児島県の種子島とその周辺の海域で行われ、
上陸作戦を専門とする陸上自衛隊の水陸機動団やアメリカ海兵隊から約320人の隊員のほか、
海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」が参加します。

訓練は、離島防衛という想定で行われ、
陸上自衛隊の隊員がボートで海岸に上陸して旧種子島空港の跡地まで進み、
海上自衛隊の輸送艦からヘリコプターで運ばれる日米の隊員と合流して目標まで向かうということです。

旧種子島空港の跡地は現在、県が所有していて、
陸上自衛隊によりますと、自衛隊の演習場以外の場所で日米の戦闘訓練が行われるのは今回が初めてだということです。

陸上自衛隊は「海岸から奥行きのある場所で訓練をする必要があり、
県の了解を得た」としていますが、
ことし8月には市民団体が「訓練が常態化する」などとして、計画の撤回を申し入れており、
今後、反発が強まることも予想されます。