国家安全保障政策/国家戦略研究スレッド
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我国の繁栄と安全を守る国家安全保障政策とこれを実現する国家戦略を研究・提案するスレッドです。 ○国家安全保障政策とは 国家の独立と繁栄を維持するために、主に軍事的な脅威などから国家を守る政策。国家は多様な価値観を包含しており政策は必ずしも他の政策・党派と整合するものではない。 ○国家戦略とは 国家目的を遂行する最高位の観点から、平戦両時に政治・軍事・経済等の国力を効果的に運用する統一的・総合的・全般的な戦略。安全保障政策を上位構造とするが、政策上の不整合は国家戦略により統合が図られる。階層構造下位の戦域戦略、作戦、戦術の準拠となる。 ○戦略の位相 国家戦略を構成する全ての位相(軍事・経済・文化・社会・科学技術etc.)を議論の対象としkますが軍事を主たる切り口とし、それ以外の議論は50レスを越える場合は専門スレッドへの移動をお願いします。 ○戦略の階層構造 戦略を構成する全ての階層構造(世界観・政策・国家戦略・戦域戦略・作戦・戦術・技術)を議論の対象としますが、作戦次元以下の議論は50スレを越える場合は専門スレッドへの移動をお願いします。 ○戦略と戦史 戦略とは一般的な法則が成り立つような分野ではなく、戦史において淘汰される複雑系・非線形・進化的なプロセスです。議論の根拠たり得る戦史上の事象(古代・中世・近世・近代・現代)を議論の対象とします。 ○当スレッドのスタンスと地誌について 当スレッドは明らかにネット右翼(ネトウヨ)スレッドです。対象脅威を尊称で奉る趣味はございません。戦史・兵要地史の一貫性のため歴史的な略称(支那・北朝鮮・南朝鮮・米・英・仏・露・独他)を推称します。 ○戦略思想家の格付け ●神様リスト クラウゼヴィッツ、モルトケ、コーベット、リデル・ハート、マイケル・ハワード、コリン・グレイ、ルトワック ●疫病神リスト ジョミニ、フォッシュ、フラー、マハン、ドゥーエ、ハマン・カーン、キッシンジャー、バーナード・ブロディ、クレフェルト、ミアシャイマー 「勝利は既に(戦略次元で)確定している。卿らの上に大神オーディンの(作戦次元以下の)恩寵あらんことを。」 「戦略の一般理論」(コリン・グレイ)(抜粋) ○戦略の本質と様相 ・大戦略とは安全保障コニュニティのアセットを活用するための指針とその使用のこと。政治によって決定された政策目的のために使われる。 ・軍事戦略とは、政治によって決定された政策目的のための軍事力の使用、脅しの指針、使用のこと ・戦略は、政策を軍事その他のパワーと影響力のためのツールと繋げる唯一の橋 ・戦略は敵対的なもので平戦両時に機能し敵(同盟国、中立国)をコントロールすることを追求する。 ・戦略は騙しが必要で時として逆説的なものとなる ・戦略は永続的な性質を持ったものだが諸戦略は一時的な文脈によって動かされ、必要性は個人の決定として表現さてる ○戦略の形成 ・戦略は対話と交渉のプロセスで形成 ・戦略の形成はインテリジェンスの理解にのっとって形成 ○戦略の実行 ・戦略は効果的な諸戦略で支えられるべきもの ・戦略は、政策や作戦や戦術よりも作成実行が難しい。形成と実行には「摩擦」が生じる ・戦略の機能・構造には政治目的、方策、手段によって構成され、支配的な前提を土台として形成される ・諸戦略とは、直接的/間接的、順次的/累積的、消耗的/機動的、残存的/襲撃的、これらを組み合わせたオプションで構成される ・諸戦略は地理的文脈に影響を受けるが戦略そのものは影響を受けない ・戦略は変化しないが、激変するテクノロジー的な文脈の上で行われれる思考と行動の営み ・諸戦略は一時的なもの ○戦略のもたらす結果について ・すべての軍事行動は実行面で戦術的なものだが、作戦レベル、戦略レベルの効果をもっている 日本の「戦いの原則」はグレイの「戦略の一般理論」と置き換えましょう。 これは孤立したものではなく、他の有力な研究者(疫病神以外)も類似した結論に到達しています。 世界的な兵学思想の潮流です。(某国を除く) ただし、原則として崇めるのではなく「前提」(政策目的、戦略環境)を明確化した上で教義の一部として採用し「前提」が変われば適用を変える、もしくは教義そのものを変える、進化的プロセスlという認識で。 現行の「戦いの原則」をどうしても消せないならAPPENDIXという神棚に上げて手を会わせましょう。 そして祈るのです。 「安らかに成仏して下さい。過ちは繰返しません。」 >>464 >はたしてコーベットは本当に神なのであろうか? >彼は著作において海軍の通商護衛について下記主張を強く行っています。 >・船団方式の否定 >・直接護衛の否定 >・間接護衛の推奨 コーベットが建設的なのは、「不変の原則として受け入れよ」などとは言っておらず、根拠となる事象を明確にしていることです。 通商護衛の記述は、ナポレオン戦争間の対フランス戦役を根拠としています。 「前提の変化」に対応して教義を組み直すのはその時代の人間の責務です。 >>498 >国籍不明者(自称ネトウヨ) 「これは私の最後の言葉です。大韓民国国軍、文在寅万歳」 でしょうかね。 コーベットが護衛船団方式に否定的だったのは、一つは「国際法を無視する私掠船の衰退」でこの点、大事な示唆です。 ドイツは、無差別潜水艦戦で大きな戦果を上げますが、国際的な非難を浴び、ついには合衆国の参戦を招き敗戦します。 戦略的なパラドックスは深刻で亡国まで追い込まれました。弱肉強食の「マハン主義」では回避できません。 もう一つは「コスト」。護送船団方式は高価でなおかつ海運力にも極めてマイナスです。 どこを護送船団方式にするかは「原則」的には到底決めきらず、オペレーションリサーチ等数学的に決定します。 全海域を「護送船団方式」で守るなんて言い出したら、自分で自分の首を刎ねることになります。 特にWW2の太平洋戦域を護送船団方式にしたら速攻で全戦線が崩壊し大日本帝国大勝利です。 敵に「マハン」がいなかったのが日本の敗因ですね。 ドイツ側のUボートから見て、一番うざいのはブレスト出港直後と帰港直前のビスケー湾での航空対潜哨戒です。 ここがESMやレーダ哨戒をやり出したのがターニングポイントで次々とUボート側が撃沈されました。 その呪いの言葉はUボート戦史に溢れています。 護送船団のアースディックと戦うのはほんの一部にすぎません。 ビスケー湾の航空対潜哨戒の範囲が広がっていき、ついには空母によるハンターキラーチームと合わせて大西洋を覆ったときUボートは終焉を迎えました。 一国ではなく、英米協調体制です。 その成果がノルマンディー上陸作戦、ナチスドイツの崩壊に繋がっていきます。 さて、より本質的なのはコーベットかマハンか? 考えるまでもありませんよね。 本音では真面目に考えたこともないくせに「シーレーンの防衛」なんて予算要求の口実にするんだもんな。某海自。 実際に、隻数を増やした体制で、どうペルシャ湾や北米航路を守るのか具体的にお伺いしたいものです。 実態としては米国のSOSUSラインの「部品」でしか無いのでしょうが。 そろそろ国民に実態を説明しては? 統合作戦での対支那戦を想定してるのにSOSUS網の「部品」にこれ以上投資してもね。 隻数や予算額以前に「戦略」の中身を議論すべき。 GDPの1.3%どうたらはその後の議論です。 国家戦略においては、当人の属性とか本質は出るのだろう。 となると、その国家戦略に従ったり信奉することは、我々側にとって危険なものでしかないとなる。 進んでるから、514に答えが来たのかと思ったが。 >>483 の>別のコテよりもマシのようは撤回しておこう。 まあ初心者程度と議論しようとしていた、私が間違ってはいた。 その初心者向けの本を教えないと、ただ初心者相手にボコってるだけの人になる >>541 >国家戦略においては、当人の属性とか本質は出るのだろう。 個人レベルでは出ません。 だから「戦略文化」という。 「兵学」で「入門者」とか「初心者」とか言う奴て傲慢ですよね。 まるで「応用」があるかのような口振りで。 「戦争」なんてやったことがある奴はほとんどいないし、実戦経験者でも知っているのは戦争の一断面です。 「戦争」とは常に「未知」であり「不可知」なんです。 ・・・・と、クラウゼヴィッツは言っている。 だから常に新しい「事実」を「学習」するんです。 「無制限潜水艦戦による通商破壊」はグローバルなテーマで、兵学以外でも大学の般教の「政治学」で教わった記憶があります。 ドイツのマックス・ウェーバーが言及しているのです。 マハニズムに毒されたカイザーの帝政ドイツは、潜水艦戦においてもイギリスの「戦略線」の切断をめざし、Uボートの運用においてもブリテン島の「封鎖」をめざしました。 それを、海岸の広さと必要な潜水艦の隻数から「非現実的」であると「素人」のマックス・ウェーバーにコテンパンに論破され、今なお政治学の講座で笑い者にさています。 特定の「原則」を無思慮に適用するとどうなるか。 無惨ですね。 さらに(謀略説もありますが)「ルシタニア号事件」は直接的にアメリカの参戦を招き帝政ドイツの致命傷になりました。 WW2のカール・デーニッツのUボート戦略は一味違います。 航路の封鎖ではなく、「累積的」な撃沈トン数で大英帝国を追い詰めようとしました。 その方法-手段がUボートによる「ウルフパック」ですね。 ただし、それでも勝利条件はシビアなんです。 Uボートは最盛期に月当たり70万トンを沈めましたが、勝つにはコンスタントに70万トン沈めなければイギリスの造船トン数が上回ってしまう。 そして、それにはデーニッツをもっても届きませんでした。 イギリスの対策、一番でかいのは航空機による対潜哨戒が一番の決め手で、逆にUボートの隻数減少の方が「累積」的積み上がり「大西洋の戦い」に敗れました。 ドイツ大海艦隊ファンにとっては残念なことですが。 たとえば日本の国家戦略を語っている者の国籍が外国籍であればどうか? これが当人の言う「戦略のパラドックス」という名の笑うところです。多分w 触れるのどうかと思うが、こいつ戦略文化の意味をわかっていないね。 挙げた本を何も読んでないのに語れるのがスゴいです(呆れ 逆に言えば兵学には「応用」しかないとも言える。 高名なドイツ陸軍の「応用教育法」は個別具体的な事象の条件下で自ら考えさせ、複雑な状況する創造的な思考過程を研鑽させる。 その基礎は「戦いの原則」のようなチンケな内輪のルールではなく「一般教養」、学問体系全体です。 だから、各国は陸軍大学を頂点とする教育体系は(入隊前の素養も含めて)「一般教養」と「応用教育」を両輪としている。 防大でも他の大学と同様に自然科学、社会科学、人文学を教える所以です。 各部隊レベルの訓練も「展示訓練」のような約束動作はさせない。 どんな基礎動作、基本的行動でも必ず前提となる任務を与え、敵を与え、「霧」と「摩擦」に直面させる。 「原則」に基づく「据え物斬り」のような訓練は厳に戒めるところです。 常に「敵の意志に曝される」「不慮の事態に見舞われる」それが戦争だからです。 プレ「クラウゼヴィッツ」時代のフリードリヒ大王の用兵思想は「厳格な軍規により兵士から人間としての感情を消し去る」ことでした。 すべては大王の事前計画の通りに集権的に動けばよい。 そのため、個々の兵士に考えさせることは一切求めない。いややらせない。 七年戦争でのプロイセン軍の脱走者総数は八万人。 その用兵上の「原則」の最優先事項は「脱走の防止」。 これが18世紀最高の軍の「原則」です。 そして、当時のプロイセン軍の教義は確かにこれを頂点に形成されていました。 ただし、現代の軍隊では、当然、そんなアホな教義の作り方はしません。 「戦いの原則」の「集中」に基づき編制を考える、なんてアホなことは金輪際やりません。 「集中」しても「分散」しても個々の師団(division(分割されたもの))が自ら状況を判断し、 軍団以上の構想に資するように変幻自在に戦術行動を考える、これができるような編制を考えます。 否定しないということは当っているのか。 しかし>>548 はなぜ正体が判ったのだろうか。 >フリードリヒ大王 このスレのコテは「本を読んではいけない」みたいな決まりでもあるのか。 全く読まないで、又聞きから斜め上の僕はこう思うしか言わないのだが。 408の文書だとフラーの著書が引用されてた・・・・・ >>510 >そのままジョミニとフラーが間違ってた 全く意味不明だわ こいつは一体何の本を読んでいるんだ・・・・・ フラーの本が未邦訳なのが問題なのではないか。 ただ原則もドクトリンも教令も何の区別もしてないから、そもそも全部同じという理解で何もわかってない可能性ガガガ。 >>>477 >教令の方が拘束力高くならんか? 防衛省でも「教令」は既に使っています。 演習実施規定などを対象に。 「教令」とすることで「これはアドホックなものだ」と認識させられる。 「野外令」つうのも本来は「野外教令」から来てるんじゃないか? (field manual) この作りも不思議なんだよね。「あれ」を巻頭に列挙してるし。 本当に「あれ」がエッセンシャルなものなら、きちんと本文中に記載して位置付けを明確にした上で、擬義が生じないように徹底的に解説を加えればいいやないか。 実に軍人らしくない。 モルトケの「高級指揮官に与える教令」の何が良いかと言えば、あれを「大モルトケが残した不滅の戦争原理だ!」などと勘違いする馬鹿はいないという点です。 「何が書いてある」よりも「何を書かなかったか」を考察すべし。 敵国が入手しても、何も対策を立てられない。その次の戦役までには変更されてる。 「ドイツの敵は躍起になって我々の教義を調べているらしいが無駄なことだ。戦いとは臨機応変の体系なのだ。」 ところがシュリーフェンは「大モルトケが戦争の原理原則の著述を残さなかったには残念なことだ」などと。 「親の心子知らず」とはこのこと。 モルトケの生まれは1800年。 19世紀の西暦下二桁が年齢で分かりやすい。 モルトケが亡くなった日。 参謀本部の衛兵がいつものフロックコートをはおり夜の街並みに消えていく幻影を見た。 「シュリーフェン学派」に狂った(目標!主動(攻勢)!集中!統一!機動!奇襲!右翼を強大ならしめよ!)ドイツ帝国の将来を暗示している。 我々はもう一度でも二度でもモルトケの亡霊を召還しなければならない。 今でも、この日本にも、理解してないのが仰山いる。 グレイの本は邦訳されてる それで理解してない(というよりする気もない)のだから、訳していないという問題じゃない 戦略どうの以前に脳の欠陥だと思いますわ 脳の欠陥というより日本の安全保障を弱めて危険に晒そうとしているというかね。 なんとなくだが意図的なものを感じる。 異文化というかね。 >>563 >>564 >最精鋭の戦車連隊の連隊長でもあれっていうね >アメリカがマルチドメインドクトリンを打ち出した時、自衛隊の元将官は全国民に小銃の扱い方を習わせろ >と言っていた。これぞ「現代版B29を竹槍で撃ち落せ」である。 別スレで見たレスなんだが、スゲー同じ臭いがするわ 国籍は一緒だと思うがどうだろう? >意図的なものを感じる。 歴史的な叡智や経験の蓄積を狂信的なまでに否定したいということじゃない? 行き当たりばったりの後は野となれ山となれみたいに。 歴史捏造してきた民族に相応しい結論ではあるけど。 ファーウェイ報復戦で分かった中国という国の「本質」 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/58987 概ね想定内ですね。 これ予想してなかった企業は先行き暗い。経営戦略として視野が狭い。 通信障害が出まくってる某社のことですよ。念のため。 この過疎スレでID変えてもらっても同一人物なのはモロばれなんですが? このスレの確率的な構造として1時間の間に>>1 以外の二人以上が投稿するケースは1%以下でしょう。 よって99%の確率で自作自演である。 気にくわなければ来なければいいのにw。 「本スレ」があろう。 わざわざ「国家戦略」ってタイトルで新スレまで立てたのに。 ここでたかだか100年くらいの歴史しかない「戦いの原則」を「歴史的叡智」とか。 国家戦略って、戦争と戦争以外の手段も広く使って目的を達成しようという思想ですぜ? そんな箇条書きにできる程度の「原則」なわけがないだろう。 マルチドメインバトル関連で言えるのは、エアランドバトル(機動戦)のときも類似した議論があったってことです。 一番大事なのは、火力「支援」というよりも、火力を含む複数の打撃手段で「殺し」にいってるってことです。 だから敵はジレンマに追い込まれOODAループが混乱する。 と、リンドも書いてる。 国内にいる自分含めての国籍が同じお仲間についてどう思うかと踏み絵させてみたらどうかしら たぶん放って置けとしか言えないだろうけどw マルチドメインがを言いたいんじゃなくて、言いたい本音の方はこっちだからね >連隊長でもあれっていうね >元将官は全国民に小銃の扱い方を習わせろ >と言っていた。 コイツとその集団にとって都合が悪い組織だからねぇ フリードリヒ大王の用兵思想の最優先事項が「脱走の防止」と見るところ 「兵役から逃れるために日本に逃げている」という「彼の出自の原則」が原因としてあるのではないか。 ここに戦略の本質の一つである戦略文化がたち現れてる。 知らないんだな、古来からまず「脱走の防止」最優先なんだが なぜそれが段々なくなっていったかというと 「脱走の防止」様な奴らはそもそもお仲間同士信用してないってことで それは=集団としての弱さになるわけで。 内部にエネルギーとられた分、外部に出力するエネルギーは少なくなる、結果負ける それが先の大戦でも負けた原因なんですけどね それからくだらない左右の話をし始めるな ・原則の肯定・否定について 1日ぐらいは持つ原則なら可。今も睨まれながらこれを書いてるぐらいですので。 つまり、そういったことを考えたくもない人間が大半ですのでマニュアルは必要です。 ただし毎日更新する奴(こいつが重要)が必要。そして毎日配布する。 いや、1時間おきに更新しないと不安だな。 エラばれた鮮死様による朝鮮侵略、略して鮮略スレと聞いて飛んできますた >>574 結局はエラが見ればエラになる、エラが語ればエラになるってことだよね。 モルトケにせよ、フリードリヒにせよ実際の彼らが語っていることとはかけ離れたものになってる。 連中の真骨頂は日本軍について語る時に発揮される もはやそこにあるのは自身の精神投影でしかなく、事実などは何も残ってないのである コテ凹凹にしてた人に戦略と原則の関係をもう少し聞きたかった 「教育がなぜ革命的か」(片岡徹也、抜粋) イエナ・アウエルシュタットで完敗を喫する以前から、フリードリヒ大王の生存時から用兵の限界を示す兆候が現れていた。 それは兵士個々が独立した判断で行動する軽快部隊(light troops)の出現である。 フリードリヒの用兵の要訣は厳格というよりも過酷な訓練と軍規を強制することで人間としての感情を消し去ることである。 七年戦争におけるプロイセン軍の脱走者は八万にのぼり、1760.8.6の夜間行軍中700人以上が同時に脱走したことのある。 フリードリヒが部下指揮官に求めたのは兵士の脱走防止策の徹底であった。 外面上はプロイセン軍の見映えはよく一糸乱れぬ教練は他国の驚嘆の的であった。 だがその裏では柔軟性と応変性が喪失しフリードリヒが集権的に指揮しなければ機能を発揮しない軍隊になっていた。(続く) (続き) フリードリヒが最も苦手とすた苛立しい敵はすでに1/4が軽快部隊のオーストリア軍であった。 その中でもとりわけ活躍した軽快部隊がクロアチア猟兵でであった。 彼らは遮蔽幕となってオーストリア軍の行動を秘匿する一方、プロイセン軍の戦闘展開を妨害する等、フリードリヒを翻弄する大活躍を見せた。 欧州各国はこのクロアチア猟兵に習った軽快部隊を編成した。 だがフランス革命以前には二義的と見なされ「小戦争」と呼ばれていた。 (続く) (続き) この小戦争の本質を二義的ではなく本来の戦争領域にも取り入れるべきだ考える一群の軍人達がプロイセン軍にいた。 兵士に自主性や臨機応変を認めないフリードリヒ用兵への批判でもある。 彼らは実際に軽騎兵や猟兵で勤務した将校達である。 カール・「フォン」・クラウゼヴィッツもその一人である。 (軽快部隊の将校に任官し資格ロンダリング) 彼らは一般の兵士を尊厳を持った人間として扱い、教育によって能力を引き出すことを主張した。 新しいプロイセンは国家のためにも個人のためにも精神的なエネルギーの浪費があってはならないのである。 イェナの敗戦によってプロイセンの改革は進んだ。 1808年、フリードリヒ・ヴィルヘルム三世の勅令では「将校たるの地位は平時においては知識と教育によって授ける。戦時においては人並み優れた武勇と頭脳によって授ける。社会的特権は陸軍内においては廃止する。」 これは社会的にも政治的にも重要な意味を持つ変革であっったが戦争理論の面でも大転換を反映していたのである。 「大綱」駄目だな。 輸入元のMDBを理解していない。 宇宙、サイバー、電磁スペクトラムを含む「全領域では優位を維持できない」という問題認識がまずあるんだが。 理解しているとは思えない。 そこで何とか「機動」できる「窓」を作ろうという発想なんだが。 その上で同盟国としての役割如何と。 サイバーが特に謎だな。 支那本土のインフラの攻撃までやるのか? 防護だけ?省内のシステムの防護だけならこれまでと何がかわるのか? 民間のインフラも対象となるなら総務省との切り分けは? 目的もわからず、方法も見えず、手段?なんか箱だけは作って現場まかせ、か? いつも通りw。 どのへんが戦略かと。 政治にまず決めて欲しいのは「目的」ですよ。「方法」は協議しましょう。 「手段」はおまかせあれ。無い袖が触れないのは理解してるつもりですが。 それで思考の共通基盤は「前提」です。「敵」の意志と能力を含む。 「箱」(手段)だけぶち上げて仕事しふりするのは止めましょう。 特に新しくもないんだけどね。 宇宙ったってレゲンダシステム他バリバリの脅威があって湾岸戦争の裏では暗闘があった。 電磁スペクトラムったって、広範囲な電子戦は旧ソ連軍の十八番でした。今さら。 サイバーも平時からしかけてきてますよね。 情報戦w。自民党の議員先生は戦略以前にまず自分の胸に手を当てて自省しろと。 以前の冷戦よりは、核弾頭付きのSS20を開戦直後に打ち込まれる可能性低いだけましというもの。 >>581 >フリードリヒの{用兵の要訣}は厳格というよりも過酷な訓練と軍規を強制することで人間としての感情を消し去ることである。 >フリードリヒが{部下指揮官に求めた}のは兵士の脱走防止策の徹底であった。 >>553 >その用兵上の「原則」の最優先事項は「脱走の防止」。 >>574 で指摘の通りで良いのでは? >フリードリヒ大王の用兵思想の最優先事項が「脱走の防止」と見るところ >「兵役から逃れるために日本に逃げている」という「彼の出自の原則」が原因としてあるのではないか。 >ここに戦略の本質の一つである戦略文化がたち現れてる。 そもそもクラウゼヴィッツの「戦争論」とは何ものかと。 「イエナ・アウエルシュタット以下の戦役でフリードリヒ大王が残した十七万のプロイセン軍が何故一方的に殲滅されたか?」 この問題認識につきます。 この事件が無かったら書いてなかったでしょう。 権威主義に毒されてろくに検証もせず「原則」にすがりつくことが如何に危険か。 だから戦争の本質に立ち返って、日々進化する戦争に立ち向かう方法論を確立したい。 その思いの結実が「戦争論」です。 クラウゼヴィッツの「戦争論」の新たな視点について。 戦争論の成立の背景について、クラウゼヴィッツ個人の心情を洞察することで新たな解釈が生まれる。 基本的には「ナポレオン戦争史」と「フリードリヒ大王戦史」でできていますが、 事例として「どちらを選んだか」で著者の心情を推測することができる。 18世紀も中半ですが、「ナポレオン」を選択した事項は当時のクラウゼヴィッツ陸軍大学校長として、プロイセン軍に対する問題認識と変革の必要性を感じていた部分だと推測できます。 御主君の王家の軍制を直接批判するのが難しいので、「ナポレオンの恐怖の記憶」に代弁させているわけです。 この点、「加害者」側(フランス大陸軍第6軍団(ネイ)参謀長)のジョミニは一般理論としての軍事技術を確立しようとしている。 一般理論であるがゆえに転移しやすく、片やロシアに転移、赤い洪水となり欧州を東から襲った。 片やマハン父子を経由で新大陸に転移、Civl Warで南部を焼き払った後、これまた欧州を西から襲った。 日本も他人事ではありませんよ。 「戦いの原則」の行き着く先は「大が小を食う」オフェンシブリアリズム。 日本がこんなものに毒されては明日がありません。 戦争をより広い次元、戦術次元を作戦次元、さらには戦略次元と繋ぎ、全体を階層構造として見る。 "The framework of operational warfare"の視点では、まず始めに「イエナ・アウエルシュタット」でプロイセン軍がフランス大陸軍に殲滅されるシーンから始まります。 ここから始めざるを得ない。 operational artの萌芽なので。 Historical Perspectives of the Operational Art - US Army Center Of Military History https://history.army.mil/html/books/070/70-89-1/cmhPub_70-89.pdf なんつーかトートロジーの構造を認識できんもんか。 「戦いの原則は不滅なり!」という前提条件から出発して事象を眺めれば、 それは「戦いの原則は不滅なり!」という結論に戻るでしょう。 それに気づかないものか。 教範、教令が神から与えられた、とでも勘違いしているのか? 人が作っているんです。冬季休暇返上でw。 シャルンホルストがプロイセン軍の改革を志した時、最も障害となったのが「フリードリヒ大王の遺訓」って奴です。 老人の高級将校がてこでもそこから出ようとしない。 シャルンホルストもハノーバー軍からの移籍組。「養子」です。 ハノーバーでも軍政改革を提言しましたが「共和主義者」とレッテルはられケチョンケチョンでした。 プロイセン軍に移籍した頃はかなり老獪になっており、プロイセン貴族を説得する心理戦略を確立していました。 「なるほど、フリードリヒ大王は偉大でその薫陶を受けた方々が御存命の間はプロイセン王国は安泰です。(心にもない世辞をまぜる) ですが、その後は?大王の遺訓を直接受けられた方々が御他界された後はどうされるので?」 支配者層がフリードリヒのエピゴーネンであるのは、大王亡き後の不安心理でると見抜き、その不安に訴えることで譲歩を勝ち取りました。 だから「教育」が重要でしょうと。 ナポレオンに叩き潰された後、プロイセンは無けなしの財政を叩いて二つの学校を作りました。 一つが総合大学たるベルリン大学、もう一つが軍事的応用指導のメッカである陸軍大学です。 軍事教義の根本が何なのか良く分かると思います。 「一般教養」と「応用指導」です。 「軍事的天才」たるフリードリヒ大王の遺訓から離れ、凡人の研究開発と普及教育に軸足を移した瞬間です。 陸軍大学における一般教養と応用指導の比率。これは難しい課題です。 シャルンホルストが開校したころは一般教養、特に数学(最新兵科たる砲兵への理解促進)と歴史(戦史)を重視していました。 その後、クラウゼヴィッツが校長になった当たりから有名な応用指導(兵棋・参謀演習旅行による作戦術教育)の比率が増え、優れた作戦指導者を多数排出しました。 モルトケが入校した頃はまだ一般教養が多いときで、「週に何十時間も講義を受けるとかあり得ない!」と覚え書きを残しています。 ただし、カール・リッターの政治地理学やカーニッツの戦史学がモルトケに与えた影響は甚大で、 戦史から軍事教義を進化させる方法論、作戦上の状況判断における地域見積や情報見積は一般教養としてモルトケ受けた教育が基礎になっています。 今の我々のMDMPでも。 その後、重視された応用指導は作戦見積におけるウォーゲームの基礎になっています。 ただし、この時代に陸大を過ごしたシュリーフェンの一般教養の欠如は、後にドイツ帝国を重大な局面に引摺り込みます。 陸大での一般教養と応用指導の比率。これは永遠の課題です。 でもね。この時代のプロイセンの陸大は「3年」もあったんですよね。 某国では「2年」から「1年半」に短縮したと聞きますが。 まさか「陸大」で「戦いの原則」の暗唱大会でもやってると思っているんじゃあるまいな? A-10学校じゃあるまいし。 「A-10訓、詠唱始めッ!!!!」 何のために生まれた!? ――A-10に乗るためだ!! 何のためにA-10に乗るんだ!? ――ゴミを吹っ飛ばすためだ!! A-10は何故飛ぶんだ!? ――アヴェンジャーを運ぶためだ!! お前が敵にすべき事は何だ!? ――機首と同軸アヴェンジャー!!! アヴェンジャーは何故30_なんだ!? ――F-16のオカマ野郎が20_だからだ!! アヴェンジャーとは何だ!? ――撃つまで撃たれ、撃った後は撃たれない!! A-10とは何だ!? ――アパッチより強く!F-16より強く!F-111より強く!どれよりも安い!! A-10乗りが食うものは!? ――ステーキとウィスキー!! ロブスターとワインを食うのは誰だ!? ――前線早漏F-16!!ミサイル終わればおケツをまくるッ!! お前の親父は誰だ!? ――ベトコン殺しのスカイレイダー!!音速機とは気合いが違うッ!! 我等空軍攻撃機!機銃上等!ミサイル上等!被弾が怖くて空が飛べるか!!(×3回) トランプ氏のシリア撤退、トルコ大統領との電話会談中に表明 https://article.auone.jp/detail/1/4/8/109_8_r_20181224_1545625201584218 これは「アメリカが戦争に破れた」ということですね。 マティスの辞任と合わせてかなり歴史的な事件になるでしょう。 あっけないものです。 これまでアメリカが支援してきたシリアの反政府勢力は一掃され、アサド政権の完全勝利は時間の問題となりました。 ロシアの影響力は強まり、イラン-イラク-シリアの強烈な「シーア派の三日月地帯」が現実のものになる。 アメリカ抜きの「中東の再編」が進み覇権の後退は明確になった。 今後の展開としては、「シーア派の三日月地帯」vs.「スンニ派産油国(サウジ・UAE)」VS.イスラエルの三巴の対峙になる。 もろにリアリズムの世界だ。 日本への戦略的影響は「石油危機」。 もうジワジワ値段が上がって現実のものになっていますが。 今のうちに中東オイルからの脱却に総力をあげるべきです。 最悪、途絶した場合に備えて「原発フル可動を前提とした電化経済へのシフト」「北米からのシェールオイルの確保」「新エネルギー開発の本格化」を進める。 いつやるか?今でしょ。 「新エネルギーの開発」 具体的にはバイオだと思いますね。 前の高騰局面でもバイオエタノールがかなり取り上げられましたが。 既存の石油関連インフラや輸送手段が活用できるのも魅力です。 EV・ハイブリットの技術もそのまま使えるし。 「イノベーション」 一時期、あれほどドラッカーが流行ったのですが、ほんと一過性でしたね。 一過性にしておくには惜しい。真に「経営戦略の教科書」だと。 今、目に見えるものだけではなくて、今、存在しないものに確率的な価値を見いだして、今、投資するんだ。 ブラック・ショールズの公式 (株価Sの計算) dS=σSdW+μSdt W:標準ウィーナー過程 σ:ボラティリティ(日動動) μ:ドリフト(中長期の傾向) 式はどうでもいいですが、株価が幾何ブラウン運動で表される確率微分方程式で推測できる。 ここに戦略的発想のパラダイムシフトがあった。OODAループと思想が類似していて興味深い。 今世界で流通してる信用(クレジット)のかなりの部分はこの確率的な数値。 GAFAの跳梁跋扈と合わせてこの現実を目を背けずにしっかと見ることです。 エネルギーに関するイノベーションは真に日本に必要だと思う。 何とかクレジットをかき集めて実現しましょう。 バイオ燃料で動く戦闘機、イージス艦、戦車が見たい。 海上自衛隊「悲願の空母」になる「いずも」の実力 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/54043 新大綱でF-35B搭載の軽空母の保有が決定されたわけですが、ここまでウェットな感情論に終始する、そこが不可解です。 海軍力対してそこまでソリッドなイメージの原因は何なのか? これは未だに日本人が海軍力についてマハンのイメージから脱却できていないからではないか? ところが当のアメリカ海軍がそうでもなく、第二次世界大戦の段階でかなり柔軟な教義に修正を図っているのです。 U.S. Navy Surface Battle Doctrine and Victory in the Pacific http://digital-commons.usnwc.edu/cgi/viewcontent.cgi?article=1668& ;context=nwc-review 大平洋戦争開戦段階での米海軍の教義は“major tactics”と呼ばれ、 戦艦部隊の戦列(battle line)を4万ヤードの範囲で駆逐艦、巡洋艦、空母で囲み西大平洋を横断し日本艦隊に決戦を挑む究極のマハニズムでした。 ところが開戦以降、真珠湾攻撃もありましたが、珊瑚海、ミッドウェイ等戦隊レベルの海戦に終始。 さらには第一次ソロモン海戦では数的に劣性な日本海軍に完敗を喫し、教義を根底から見直す必要にせまられました。 この動向により生まれたのが"minor tactics"。 Current Tactical Orders and Doctrine, U.S. Pacific Fleet(通称"PAC 10")です。 このPAC10の意味を見落としているように思う。 PAC10で修正が図られたのは高速空母を主戦力とすることでしたが、より大きな変化は建制艦隊中心の発想から、 任務から逆算してアドホックに編成されるタスクフォース(TF)中心の編成、 さらにはその構成要素であるタスクグループ(TG)に広範な行動の自由を付与することでした。 この教義の変更により戦隊レベルの海上戦力を間断なく戦闘海域に送り込みつつも、必要に応じて空母戦力を結集することも可能になりました。 集中と分散の両立です。 広範囲な行動の自由を与えたTGをどう連携させるか。 その仕掛けの一端が各艦に設けられたコンバット・インホメーション・センター(CIC)です。 CICには各艦の対空レーダー、対水上レーダー、ソナーの情報が集約され直ちに指揮に反映されますが、それだけではなく、 概念的な共通作戦図、コモン・オペレーション・ピクチャー共有し自発的に作戦全般に資するような自己同期を期待されていました。 当時はコンピュータが未発達でボードとオーバレイペン、無線、伝声管がハードでしたが 概念的なイージズシステム、ネットワーク・セントリック・ウォーフェアは既に存在していたわけです。 アメリカ海軍のポスト・マハンの理論的支柱、J・C・ワイリーは、このCIC担当士官出身です。 戦闘にも参加経験がありシルバースターも受章してるはずですが、器用貧乏というか、 このCIC士官の貴重な経験を買われ、大戦広範はCICのマニュアル作りと普及教育に終われ今一昇進が遅いというやや気の毒なキャリアになりました。 (退役時、少将) また、性格的に歯に絹を着せぬ部分もあり頭の堅いマハニストにさぞ睨まれたことでしょう。 ただし、冷戦時に効果的にロシア海軍を封じ込めたASW戦略は間違いなくワイリーの教え子達が立案・遂行したものです。 アメリカ海軍のPAC10採用の効果は1943年後期のガルバニック作戦以下、 帝国海軍の根拠地トラック泊地の前哨であるマーシャル諸島への攻勢作戦で威力を発揮しました。 まだ海軍力自体では拮抗していましたが、TG単位で連続的に発動される米海軍の攻勢に 艦隊単位の建制に拘る連合艦隊は振り回され、 決戦に持ち込むことすらできず次々とトラックの前哨基地を喪失しました。 ついには、はかばかしい抵抗もできずトラックから主力艦隊が撤退に追い込まれ、 さらにはヘイルストーン作戦によるトラック空襲で大量の船舶を撃沈され、 ほぼこの段階で決定的な累積ダメージを受けてしまいました。 古典的な主力艦隊の決戦の発想から脱却した海洋コントロールがいかなるものか、まざまざと見せつけられてしまいました。 一方では、帝国海軍は米国に先んじて戦隊レベルでの連携行動に熟達しており、これにはアメリカ海軍も苦しみました。 ミッドウェイ海戦で大勝利を修め南雲機動部隊の4隻の空母を沈めましたが、 以降、帝国海軍が採用した「空母機動部隊主力」と高速戦艦等の「前進部隊(advanced group)」の分進戦術に苦しめられ1944の捷号作戦までは航空攻撃は日本の正規空母に届かなくなり、 逆に一方的に正規空母(ワスプ、ホーネット)を失う厳しい戦局が続きました。 マリアナ沖海戦、レイテ沖海戦とも作戦次元ではアメリカ海軍の大勝ですが、 戦術的にはスプルーアンスの攻勢不徹底、逆にハルゼーのブルズランは今なお激しい非難を浴びています。 PAC10採用後もTF38(TF58)の分進作戦に確信が持てず歯切れの悪い用兵になってしまいました。 ある意味、彼らは古いマハニズムの被害者とも言えます。 日本人は敗戦で忙しく気づきませんでしたが、戦後アメリカ海軍は存亡の危機に立たされています。 一つはマハニズムによって建艦に奔走したアイオワ級他十数隻の新型戦艦がほとんど戦果を上げなかったこと、 もう一つは核戦略によりマハニズムが説得力を失ったことによります。 一時は海軍を潰すか?というところまできてしまい、有名な「提督の反乱」事件に発展しています。 冷戦下の朝鮮戦争、ベトナム戦争で核戦略中心のアメリカ空軍が役立たずだったのに対し、 空母機動部隊は緊急展開性、海洋コントロール、統合作戦支援で再び存在感示し、レーガン政権の600隻構想で復権しソ連を封じ込める上で大きく貢献しました。 ある意味、現在のアメリカ海軍のminor tacticsの中核が「アーレイ・バーク級駆逐艦」なのは 旧帝国海軍相手にPAC10の一角として奮闘した「31ノットバーク」アーレイ・バーク提督の名を冠しており因縁と作為を感じます。 マハニズムの大海軍主義、根拠地主義、戦略線主義から見ると日本の空母所有は中途半端に見えるのかもしれませんが、 海軍の本質的な役割である海洋のコントロール、統合作戦への貢献という面から見、 また大戦時のminor tactics(TF、TG)の延長線で考えると、 柔軟な海上作戦を立案する上で「いずも級軽空母」はまずは必要なアセットであろうと確信します。 逆に今まで固定翼機も持たず何をしていたのか?と。 しっかし正月早々のNHKの政策論議。よく抽象的な原則論で政治談義できるねと。 「正義の話をしよう」他 前提抜きの原則論とは折り合えない。傲慢ですね。 この詭弁性は「歴史」を無視する部分であると。 経緯抜きの政策とかあり得ませんわ。 マイケル・サンデルは、ユダヤ人第二世代で、確か軍事関係の著作もあったと記憶すてます。 だから余計に偽善的で確信犯なように感じる。 次から疫病神リストに追記。 「正義の話をしよう」 ○先進国の人間は自国に住み続けて移民を排斥できる権利があるのか? ○生れながらに親の遺産を相続するのは正義か? 私有財産も法律の歴史的経緯も無視かと。 つまり、この人の本質はコミュニストですね。 「コミュニタリアニズム(共同体主義)」と誤魔化していますが。 これを執拗に放送するNHKも相当あれだな。 ある意味、共産主義者ってのは真面目です。 軍事理論でも"class struggle"から綺麗に「原則的」に繋がっています。 だから、逆に間違っています。 本質的に"chaos"だからです。この認識が無いと議論しても無駄やな。 「戦争の階層構造」の解釈でも共産主義者はユニーク。 基本的に「上(戦略)から下(戦術)へ」。 口答えは許さない。(居なくなります。) ただし、ここを共産主義者同様に誤解してる政治家は日本にもいる。 シビリアン・コントロールの名の元、どれだけ「戦略」から見て下位概念の「作戦」「戦術」を権限で押さえ込んでも構造的な事実は変えようがない。 南朝鮮(South Korea)海軍の海自哨戒機へのレーダー照射問題。 ミサイルは視程外のものは発射が確認できない。よって射撃管制レーダーの照射を確認した段階で「射撃を受けた」と同義語。 ROEによっては反撃することも可。 つまり、南朝鮮海軍と海自交戦した。形態は南朝鮮海軍が海自に一方的に発砲した。 そうなります。 戦争ですね。 南朝鮮問題を国家戦略の観点から冷静に検討してみましょう。 そもそも朝鮮半島とは日本にとって何か? まず経済的には全く必要ありません。 歴史的に振り返っても、日本と南朝鮮は修交している時期の方が希で依存関係はありません。 現代においても、南朝鮮のプロダクツで必需品と言えるものは無く、日本にとっての旨味はありません。 旨味があるのは米国で、ケイパブルな日本製品を標準化・キャッチアップさせることで代替品の供給源にしてきました。 日本にとって、南朝鮮は経済的な意味はありません。 意味があるのは「軍事」。実はこれのみです。 軍事地理的な朝鮮半島の意味は「大陸からの陸橋」。 著名な「元寇」以外にも平安京時代から断続的に「刀伊の入寇」他侵攻を受けてきました。形態は外洋船を浮橋とした地上軍の侵攻。 これに備えるために、呑気な平安時代には珍しく太宰府なる軍事・外交が設置されたのは周知の通りです。 この関係は15世紀を境に逆転し、農業革命の深化により稲作地帯の日本側の人口が増加。 平行して軍事力も機動的に運用できる常備軍が20万(桃山時代の朝鮮征伐、江戸時代の大阪の陣・島原の乱)に到達。 軍事バランスが決定的に変り、侵攻を受けることは希になりました。 逆に日本側からの朝鮮半島への侵攻も、桃山時代の朝鮮征伐を見ても分かるように軍事的に圧倒するのは不可能ではありませんが、 農業基盤の形態が違いすぎ、恒常的な兵站を維持することが不可能。 豊臣政権の遠征軍も風土病と飢餓によって20万の遠征軍の半数程度を失ったと推定されています。 このように、江戸時代に入る頃には軍事的な均衡生れました。 この軍事的な均衡は19世紀の「海軍戦略」によって激変しました。 注意が必要なのは、この時代の海軍の機動力は、航空機・自動車の登場以前の最先端テクノロジーで、 敷設に長期間が必要な鉄道に比しても圧倒的な機動性、兵站輸送力があったことです。 この技術的な戦略環境を理解しないと当時の日本の苦境は理解できないでしょう。 19世紀の東アジアにおいて最大のインパクトは「ロシア帝国」というプレイヤーの登場です。 日清戦争後の三国干渉を活用して満州主要部を支配下に置き、さらには遼東半島を支配。 その先端部である旅順港に海軍基地を設置。念願の不凍港を確保して極東艦隊を編成。 広大な「戦略的後方地域」から収集されるパワーを、不凍港の海軍力に流し込むことで極東における勢力均衡を改変し究極的な支配を目論みました。 この恐怖は現代的には戦略核のそれに匹敵するものと思料されます。 国連も何もなく、欧州以外では仲裁機関もなく、敗れた方は民族ごと消滅することもあり得る時代です。 ただし、旅順港には時間限定的な弱点がありました。 艦隊の整備能力に制約があり、当面はウラジオストックとの連接によってのみ恒常的な海軍力の基盤となり得るという当時の現状です。 ここで登場するのが傍迷惑な戦略思想、疫病神「マハニズム」。 「旅順とウラジオを海上LOSで結ばざるべからず」と。 そのためには、その途中に位置する「対馬海峡の両岸。朝鮮半島南部と北九州を占領する必要がある」と強迫観念を持ち、朝鮮半島に対する政治干渉、軍事的な恫喝を開始します。 日本にとって困るのは、戦略的な方針としてロシアは朝鮮半島を蹂躙した後、間髪入れず日本への侵攻を発動する公算が大という点です。 日露戦争は、主要作戦の形態としては日本側の攻勢作戦ですが、戦役全体としては日本の防勢作戦である、 という論評で疫病神マハン、神様コーベットとも概ね一致した評価を下しています。 20世紀。東アジアには新たなプレイヤーが登場します。 強大な統合戦力とテイラーシステム経済を擁するアメリカ合衆国です。 我らが大日本帝国は、その強大な統合戦力、特に空母機動部隊を含む空軍力に圧倒され敗れさります。 このアメリカの統合戦力は、再び極東に再進出してきたロシア(ソ連)、再統一された支那も含めて朝鮮半島で激突します。朝鮮戦争です。 朝鮮戦争は、結局は両者痛み分けで38度線での対峙に逆戻りですが、この力の均衡は19世紀の地上軍と海軍力がもたらした均衡とは異なります。 まず、軍事的には空軍力、さらにはアメリカの優勢な核戦力が背景にあります。 ロシアが極東方面軍全力を上げて介入した場合は、アメリカ軍をもってしても圧倒される公算大ですが、アメリカの核戦力を考慮すると踏み切れない。 当時属国の支那軍を身代わりで押し戻しますが、半島南部に侵攻するほど地上でのLOSはか細くなり海空軍力によって寸断されるリスクが高まる。 かくして38度線での対峙に再び戻ります。 ただし、ここでポイントとして考えるべきは以前の海軍力主体の均衡に比べ対馬海峡の戦略的な意味合いはかなり薄れているという点、 さらには、海軍力に加えて空軍力、核戦力が登場し、力の均衡の位相が多様化してる点は注目です。 軍事的見て、相対的に朝鮮半島はそれほど意味を為さなくなった、こう言えるのでは無いかと思います。 この戦略環境を踏まえて半島の軍事力を眺めると実に奇異な状態であることが分かります。 軍事地理的な価値が半減した土地であるにも関わらず、北朝鮮が120万。南朝鮮が60万の兵力持って軍事的に対峙。 それを背後の米とロシア・支那が影に日向に支援している構図です。 図らずも背後の主要勢力は、少なくとも今の水準での対峙は望んでおらず介入規模を縮小、場合によっては撤退したがっています。 これを踏まえると、昨今の北朝鮮の核危機や南朝鮮の我国への挑発が何を踏まえているか見えてきます。 主要国の支援によって部相応なまでに膨れ上がった戦力を維持するための「狂言外交」。 これが本質なわけです。 北朝鮮は案外しぶとく崩壊しません。 膨大な軍事力と大量破壊兵器は傍迷惑ですが、人口・経済的には後背の支那遼寧省とさほど変わりません。 貧乏ですが、支那経済圏の中で飛び抜けて貧乏なわけではありません。 金一派が政権を追われても中期レベルでは貧乏なままでしょう。 変えようが無い。 長期的な問題はむしろ南朝鮮と言えます。 「海軍力の錯覚」によりアメリカが「海洋勢力陣営」と勘違いして影に日向に支援した結果、 人口5000万、GDP153兆円なまでに水脹れしてしまいました。 これは朝鮮半島南部の戦略的な価値が低下した現場、維持するのは無理です。 特に、2010年代に入ってから南朝鮮は経済的にはほぼ支那経済圏に入り成長のかなりの部分が支那市場で稼ぎ出したものです。 支那自身が成長鈍化してる今、これを飲み込む余力は支那にもありません。 長期的な調整として、南朝鮮は人口4000万、GDP40兆円。ほぼ遼寧省と同等の規模まで縮減させられます。 支那が自国の有力地域より繁栄させるはずが無いからです。 人口2000万人を削減し、経済規模を1/3に縮小することになります。 支那に強制執行させられるということです。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
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