国家安全保障政策/国家戦略研究スレッド
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我国の繁栄と安全を守る国家安全保障政策とこれを実現する国家戦略を研究・提案するスレッドです。 ○国家安全保障政策とは 国家の独立と繁栄を維持するために、主に軍事的な脅威などから国家を守る政策。国家は多様な価値観を包含しており政策は必ずしも他の政策・党派と整合するものではない。 ○国家戦略とは 国家目的を遂行する最高位の観点から、平戦両時に政治・軍事・経済等の国力を効果的に運用する統一的・総合的・全般的な戦略。安全保障政策を上位構造とするが、政策上の不整合は国家戦略により統合が図られる。階層構造下位の戦域戦略、作戦、戦術の準拠となる。 ○戦略の位相 国家戦略を構成する全ての位相(軍事・経済・文化・社会・科学技術etc.)を議論の対象としkますが軍事を主たる切り口とし、それ以外の議論は50レスを越える場合は専門スレッドへの移動をお願いします。 ○戦略の階層構造 戦略を構成する全ての階層構造(世界観・政策・国家戦略・戦域戦略・作戦・戦術・技術)を議論の対象としますが、作戦次元以下の議論は50スレを越える場合は専門スレッドへの移動をお願いします。 ○戦略と戦史 戦略とは一般的な法則が成り立つような分野ではなく、戦史において淘汰される複雑系・非線形・進化的なプロセスです。議論の根拠たり得る戦史上の事象(古代・中世・近世・近代・現代)を議論の対象とします。 ○当スレッドのスタンスと地誌について 当スレッドは明らかにネット右翼(ネトウヨ)スレッドです。対象脅威を尊称で奉る趣味はございません。戦史・兵要地史の一貫性のため歴史的な略称(支那・北朝鮮・南朝鮮・米・英・仏・露・独他)を推称します。 ○戦略思想家の格付け ●神様リスト クラウゼヴィッツ、モルトケ、コーベット、リデル・ハート、マイケル・ハワード、コリン・グレイ、ルトワック ●疫病神リスト ジョミニ、フォッシュ、フラー、マハン、ドゥーエ、ハマン・カーン、キッシンジャー、バーナード・ブロディ、クレフェルト、ミアシャイマー 「勝利は既に(戦略次元で)確定している。卿らの上に大神オーディンの(作戦次元以下の)恩寵あらんことを。」 クラウゼヴィッツの「戦争論」の新たな視点について。 戦争論の成立の背景について、クラウゼヴィッツ個人の心情を洞察することで新たな解釈が生まれる。 基本的には「ナポレオン戦争史」と「フリードリヒ大王戦史」でできていますが、 事例として「どちらを選んだか」で著者の心情を推測することができる。 18世紀も中半ですが、「ナポレオン」を選択した事項は当時のクラウゼヴィッツ陸軍大学校長として、プロイセン軍に対する問題認識と変革の必要性を感じていた部分だと推測できます。 御主君の王家の軍制を直接批判するのが難しいので、「ナポレオンの恐怖の記憶」に代弁させているわけです。 この点、「加害者」側(フランス大陸軍第6軍団(ネイ)参謀長)のジョミニは一般理論としての軍事技術を確立しようとしている。 一般理論であるがゆえに転移しやすく、片やロシアに転移、赤い洪水となり欧州を東から襲った。 片やマハン父子を経由で新大陸に転移、Civl Warで南部を焼き払った後、これまた欧州を西から襲った。 日本も他人事ではありませんよ。 「戦いの原則」の行き着く先は「大が小を食う」オフェンシブリアリズム。 日本がこんなものに毒されては明日がありません。 戦争をより広い次元、戦術次元を作戦次元、さらには戦略次元と繋ぎ、全体を階層構造として見る。 "The framework of operational warfare"の視点では、まず始めに「イエナ・アウエルシュタット」でプロイセン軍がフランス大陸軍に殲滅されるシーンから始まります。 ここから始めざるを得ない。 operational artの萌芽なので。 Historical Perspectives of the Operational Art - US Army Center Of Military History https://history.army.mil/html/books/070/70-89-1/cmhPub_70-89.pdf なんつーかトートロジーの構造を認識できんもんか。 「戦いの原則は不滅なり!」という前提条件から出発して事象を眺めれば、 それは「戦いの原則は不滅なり!」という結論に戻るでしょう。 それに気づかないものか。 教範、教令が神から与えられた、とでも勘違いしているのか? 人が作っているんです。冬季休暇返上でw。 シャルンホルストがプロイセン軍の改革を志した時、最も障害となったのが「フリードリヒ大王の遺訓」って奴です。 老人の高級将校がてこでもそこから出ようとしない。 シャルンホルストもハノーバー軍からの移籍組。「養子」です。 ハノーバーでも軍政改革を提言しましたが「共和主義者」とレッテルはられケチョンケチョンでした。 プロイセン軍に移籍した頃はかなり老獪になっており、プロイセン貴族を説得する心理戦略を確立していました。 「なるほど、フリードリヒ大王は偉大でその薫陶を受けた方々が御存命の間はプロイセン王国は安泰です。(心にもない世辞をまぜる) ですが、その後は?大王の遺訓を直接受けられた方々が御他界された後はどうされるので?」 支配者層がフリードリヒのエピゴーネンであるのは、大王亡き後の不安心理でると見抜き、その不安に訴えることで譲歩を勝ち取りました。 だから「教育」が重要でしょうと。 ナポレオンに叩き潰された後、プロイセンは無けなしの財政を叩いて二つの学校を作りました。 一つが総合大学たるベルリン大学、もう一つが軍事的応用指導のメッカである陸軍大学です。 軍事教義の根本が何なのか良く分かると思います。 「一般教養」と「応用指導」です。 「軍事的天才」たるフリードリヒ大王の遺訓から離れ、凡人の研究開発と普及教育に軸足を移した瞬間です。 陸軍大学における一般教養と応用指導の比率。これは難しい課題です。 シャルンホルストが開校したころは一般教養、特に数学(最新兵科たる砲兵への理解促進)と歴史(戦史)を重視していました。 その後、クラウゼヴィッツが校長になった当たりから有名な応用指導(兵棋・参謀演習旅行による作戦術教育)の比率が増え、優れた作戦指導者を多数排出しました。 モルトケが入校した頃はまだ一般教養が多いときで、「週に何十時間も講義を受けるとかあり得ない!」と覚え書きを残しています。 ただし、カール・リッターの政治地理学やカーニッツの戦史学がモルトケに与えた影響は甚大で、 戦史から軍事教義を進化させる方法論、作戦上の状況判断における地域見積や情報見積は一般教養としてモルトケ受けた教育が基礎になっています。 今の我々のMDMPでも。 その後、重視された応用指導は作戦見積におけるウォーゲームの基礎になっています。 ただし、この時代に陸大を過ごしたシュリーフェンの一般教養の欠如は、後にドイツ帝国を重大な局面に引摺り込みます。 陸大での一般教養と応用指導の比率。これは永遠の課題です。 でもね。この時代のプロイセンの陸大は「3年」もあったんですよね。 某国では「2年」から「1年半」に短縮したと聞きますが。 まさか「陸大」で「戦いの原則」の暗唱大会でもやってると思っているんじゃあるまいな? A-10学校じゃあるまいし。 「A-10訓、詠唱始めッ!!!!」 何のために生まれた!? ――A-10に乗るためだ!! 何のためにA-10に乗るんだ!? ――ゴミを吹っ飛ばすためだ!! A-10は何故飛ぶんだ!? ――アヴェンジャーを運ぶためだ!! お前が敵にすべき事は何だ!? ――機首と同軸アヴェンジャー!!! アヴェンジャーは何故30_なんだ!? ――F-16のオカマ野郎が20_だからだ!! アヴェンジャーとは何だ!? ――撃つまで撃たれ、撃った後は撃たれない!! A-10とは何だ!? ――アパッチより強く!F-16より強く!F-111より強く!どれよりも安い!! A-10乗りが食うものは!? ――ステーキとウィスキー!! ロブスターとワインを食うのは誰だ!? ――前線早漏F-16!!ミサイル終わればおケツをまくるッ!! お前の親父は誰だ!? ――ベトコン殺しのスカイレイダー!!音速機とは気合いが違うッ!! 我等空軍攻撃機!機銃上等!ミサイル上等!被弾が怖くて空が飛べるか!!(×3回) トランプ氏のシリア撤退、トルコ大統領との電話会談中に表明 https://article.auone.jp/detail/1/4/8/109_8_r_20181224_1545625201584218 これは「アメリカが戦争に破れた」ということですね。 マティスの辞任と合わせてかなり歴史的な事件になるでしょう。 あっけないものです。 これまでアメリカが支援してきたシリアの反政府勢力は一掃され、アサド政権の完全勝利は時間の問題となりました。 ロシアの影響力は強まり、イラン-イラク-シリアの強烈な「シーア派の三日月地帯」が現実のものになる。 アメリカ抜きの「中東の再編」が進み覇権の後退は明確になった。 今後の展開としては、「シーア派の三日月地帯」vs.「スンニ派産油国(サウジ・UAE)」VS.イスラエルの三巴の対峙になる。 もろにリアリズムの世界だ。 日本への戦略的影響は「石油危機」。 もうジワジワ値段が上がって現実のものになっていますが。 今のうちに中東オイルからの脱却に総力をあげるべきです。 最悪、途絶した場合に備えて「原発フル可動を前提とした電化経済へのシフト」「北米からのシェールオイルの確保」「新エネルギー開発の本格化」を進める。 いつやるか?今でしょ。 「新エネルギーの開発」 具体的にはバイオだと思いますね。 前の高騰局面でもバイオエタノールがかなり取り上げられましたが。 既存の石油関連インフラや輸送手段が活用できるのも魅力です。 EV・ハイブリットの技術もそのまま使えるし。 「イノベーション」 一時期、あれほどドラッカーが流行ったのですが、ほんと一過性でしたね。 一過性にしておくには惜しい。真に「経営戦略の教科書」だと。 今、目に見えるものだけではなくて、今、存在しないものに確率的な価値を見いだして、今、投資するんだ。 ブラック・ショールズの公式 (株価Sの計算) dS=σSdW+μSdt W:標準ウィーナー過程 σ:ボラティリティ(日動動) μ:ドリフト(中長期の傾向) 式はどうでもいいですが、株価が幾何ブラウン運動で表される確率微分方程式で推測できる。 ここに戦略的発想のパラダイムシフトがあった。OODAループと思想が類似していて興味深い。 今世界で流通してる信用(クレジット)のかなりの部分はこの確率的な数値。 GAFAの跳梁跋扈と合わせてこの現実を目を背けずにしっかと見ることです。 エネルギーに関するイノベーションは真に日本に必要だと思う。 何とかクレジットをかき集めて実現しましょう。 バイオ燃料で動く戦闘機、イージス艦、戦車が見たい。 海上自衛隊「悲願の空母」になる「いずも」の実力 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/54043 新大綱でF-35B搭載の軽空母の保有が決定されたわけですが、ここまでウェットな感情論に終始する、そこが不可解です。 海軍力対してそこまでソリッドなイメージの原因は何なのか? これは未だに日本人が海軍力についてマハンのイメージから脱却できていないからではないか? ところが当のアメリカ海軍がそうでもなく、第二次世界大戦の段階でかなり柔軟な教義に修正を図っているのです。 U.S. Navy Surface Battle Doctrine and Victory in the Pacific http://digital-commons.usnwc.edu/cgi/viewcontent.cgi?article=1668& ;context=nwc-review 大平洋戦争開戦段階での米海軍の教義は“major tactics”と呼ばれ、 戦艦部隊の戦列(battle line)を4万ヤードの範囲で駆逐艦、巡洋艦、空母で囲み西大平洋を横断し日本艦隊に決戦を挑む究極のマハニズムでした。 ところが開戦以降、真珠湾攻撃もありましたが、珊瑚海、ミッドウェイ等戦隊レベルの海戦に終始。 さらには第一次ソロモン海戦では数的に劣性な日本海軍に完敗を喫し、教義を根底から見直す必要にせまられました。 この動向により生まれたのが"minor tactics"。 Current Tactical Orders and Doctrine, U.S. Pacific Fleet(通称"PAC 10")です。 このPAC10の意味を見落としているように思う。 PAC10で修正が図られたのは高速空母を主戦力とすることでしたが、より大きな変化は建制艦隊中心の発想から、 任務から逆算してアドホックに編成されるタスクフォース(TF)中心の編成、 さらにはその構成要素であるタスクグループ(TG)に広範な行動の自由を付与することでした。 この教義の変更により戦隊レベルの海上戦力を間断なく戦闘海域に送り込みつつも、必要に応じて空母戦力を結集することも可能になりました。 集中と分散の両立です。 広範囲な行動の自由を与えたTGをどう連携させるか。 その仕掛けの一端が各艦に設けられたコンバット・インホメーション・センター(CIC)です。 CICには各艦の対空レーダー、対水上レーダー、ソナーの情報が集約され直ちに指揮に反映されますが、それだけではなく、 概念的な共通作戦図、コモン・オペレーション・ピクチャー共有し自発的に作戦全般に資するような自己同期を期待されていました。 当時はコンピュータが未発達でボードとオーバレイペン、無線、伝声管がハードでしたが 概念的なイージズシステム、ネットワーク・セントリック・ウォーフェアは既に存在していたわけです。 アメリカ海軍のポスト・マハンの理論的支柱、J・C・ワイリーは、このCIC担当士官出身です。 戦闘にも参加経験がありシルバースターも受章してるはずですが、器用貧乏というか、 このCIC士官の貴重な経験を買われ、大戦広範はCICのマニュアル作りと普及教育に終われ今一昇進が遅いというやや気の毒なキャリアになりました。 (退役時、少将) また、性格的に歯に絹を着せぬ部分もあり頭の堅いマハニストにさぞ睨まれたことでしょう。 ただし、冷戦時に効果的にロシア海軍を封じ込めたASW戦略は間違いなくワイリーの教え子達が立案・遂行したものです。 アメリカ海軍のPAC10採用の効果は1943年後期のガルバニック作戦以下、 帝国海軍の根拠地トラック泊地の前哨であるマーシャル諸島への攻勢作戦で威力を発揮しました。 まだ海軍力自体では拮抗していましたが、TG単位で連続的に発動される米海軍の攻勢に 艦隊単位の建制に拘る連合艦隊は振り回され、 決戦に持ち込むことすらできず次々とトラックの前哨基地を喪失しました。 ついには、はかばかしい抵抗もできずトラックから主力艦隊が撤退に追い込まれ、 さらにはヘイルストーン作戦によるトラック空襲で大量の船舶を撃沈され、 ほぼこの段階で決定的な累積ダメージを受けてしまいました。 古典的な主力艦隊の決戦の発想から脱却した海洋コントロールがいかなるものか、まざまざと見せつけられてしまいました。 一方では、帝国海軍は米国に先んじて戦隊レベルでの連携行動に熟達しており、これにはアメリカ海軍も苦しみました。 ミッドウェイ海戦で大勝利を修め南雲機動部隊の4隻の空母を沈めましたが、 以降、帝国海軍が採用した「空母機動部隊主力」と高速戦艦等の「前進部隊(advanced group)」の分進戦術に苦しめられ1944の捷号作戦までは航空攻撃は日本の正規空母に届かなくなり、 逆に一方的に正規空母(ワスプ、ホーネット)を失う厳しい戦局が続きました。 マリアナ沖海戦、レイテ沖海戦とも作戦次元ではアメリカ海軍の大勝ですが、 戦術的にはスプルーアンスの攻勢不徹底、逆にハルゼーのブルズランは今なお激しい非難を浴びています。 PAC10採用後もTF38(TF58)の分進作戦に確信が持てず歯切れの悪い用兵になってしまいました。 ある意味、彼らは古いマハニズムの被害者とも言えます。 日本人は敗戦で忙しく気づきませんでしたが、戦後アメリカ海軍は存亡の危機に立たされています。 一つはマハニズムによって建艦に奔走したアイオワ級他十数隻の新型戦艦がほとんど戦果を上げなかったこと、 もう一つは核戦略によりマハニズムが説得力を失ったことによります。 一時は海軍を潰すか?というところまできてしまい、有名な「提督の反乱」事件に発展しています。 冷戦下の朝鮮戦争、ベトナム戦争で核戦略中心のアメリカ空軍が役立たずだったのに対し、 空母機動部隊は緊急展開性、海洋コントロール、統合作戦支援で再び存在感示し、レーガン政権の600隻構想で復権しソ連を封じ込める上で大きく貢献しました。 ある意味、現在のアメリカ海軍のminor tacticsの中核が「アーレイ・バーク級駆逐艦」なのは 旧帝国海軍相手にPAC10の一角として奮闘した「31ノットバーク」アーレイ・バーク提督の名を冠しており因縁と作為を感じます。 マハニズムの大海軍主義、根拠地主義、戦略線主義から見ると日本の空母所有は中途半端に見えるのかもしれませんが、 海軍の本質的な役割である海洋のコントロール、統合作戦への貢献という面から見、 また大戦時のminor tactics(TF、TG)の延長線で考えると、 柔軟な海上作戦を立案する上で「いずも級軽空母」はまずは必要なアセットであろうと確信します。 逆に今まで固定翼機も持たず何をしていたのか?と。 しっかし正月早々のNHKの政策論議。よく抽象的な原則論で政治談義できるねと。 「正義の話をしよう」他 前提抜きの原則論とは折り合えない。傲慢ですね。 この詭弁性は「歴史」を無視する部分であると。 経緯抜きの政策とかあり得ませんわ。 マイケル・サンデルは、ユダヤ人第二世代で、確か軍事関係の著作もあったと記憶すてます。 だから余計に偽善的で確信犯なように感じる。 次から疫病神リストに追記。 「正義の話をしよう」 ○先進国の人間は自国に住み続けて移民を排斥できる権利があるのか? ○生れながらに親の遺産を相続するのは正義か? 私有財産も法律の歴史的経緯も無視かと。 つまり、この人の本質はコミュニストですね。 「コミュニタリアニズム(共同体主義)」と誤魔化していますが。 これを執拗に放送するNHKも相当あれだな。 ある意味、共産主義者ってのは真面目です。 軍事理論でも"class struggle"から綺麗に「原則的」に繋がっています。 だから、逆に間違っています。 本質的に"chaos"だからです。この認識が無いと議論しても無駄やな。 「戦争の階層構造」の解釈でも共産主義者はユニーク。 基本的に「上(戦略)から下(戦術)へ」。 口答えは許さない。(居なくなります。) ただし、ここを共産主義者同様に誤解してる政治家は日本にもいる。 シビリアン・コントロールの名の元、どれだけ「戦略」から見て下位概念の「作戦」「戦術」を権限で押さえ込んでも構造的な事実は変えようがない。 南朝鮮(South Korea)海軍の海自哨戒機へのレーダー照射問題。 ミサイルは視程外のものは発射が確認できない。よって射撃管制レーダーの照射を確認した段階で「射撃を受けた」と同義語。 ROEによっては反撃することも可。 つまり、南朝鮮海軍と海自交戦した。形態は南朝鮮海軍が海自に一方的に発砲した。 そうなります。 戦争ですね。 南朝鮮問題を国家戦略の観点から冷静に検討してみましょう。 そもそも朝鮮半島とは日本にとって何か? まず経済的には全く必要ありません。 歴史的に振り返っても、日本と南朝鮮は修交している時期の方が希で依存関係はありません。 現代においても、南朝鮮のプロダクツで必需品と言えるものは無く、日本にとっての旨味はありません。 旨味があるのは米国で、ケイパブルな日本製品を標準化・キャッチアップさせることで代替品の供給源にしてきました。 日本にとって、南朝鮮は経済的な意味はありません。 意味があるのは「軍事」。実はこれのみです。 軍事地理的な朝鮮半島の意味は「大陸からの陸橋」。 著名な「元寇」以外にも平安京時代から断続的に「刀伊の入寇」他侵攻を受けてきました。形態は外洋船を浮橋とした地上軍の侵攻。 これに備えるために、呑気な平安時代には珍しく太宰府なる軍事・外交が設置されたのは周知の通りです。 この関係は15世紀を境に逆転し、農業革命の深化により稲作地帯の日本側の人口が増加。 平行して軍事力も機動的に運用できる常備軍が20万(桃山時代の朝鮮征伐、江戸時代の大阪の陣・島原の乱)に到達。 軍事バランスが決定的に変り、侵攻を受けることは希になりました。 逆に日本側からの朝鮮半島への侵攻も、桃山時代の朝鮮征伐を見ても分かるように軍事的に圧倒するのは不可能ではありませんが、 農業基盤の形態が違いすぎ、恒常的な兵站を維持することが不可能。 豊臣政権の遠征軍も風土病と飢餓によって20万の遠征軍の半数程度を失ったと推定されています。 このように、江戸時代に入る頃には軍事的な均衡生れました。 この軍事的な均衡は19世紀の「海軍戦略」によって激変しました。 注意が必要なのは、この時代の海軍の機動力は、航空機・自動車の登場以前の最先端テクノロジーで、 敷設に長期間が必要な鉄道に比しても圧倒的な機動性、兵站輸送力があったことです。 この技術的な戦略環境を理解しないと当時の日本の苦境は理解できないでしょう。 19世紀の東アジアにおいて最大のインパクトは「ロシア帝国」というプレイヤーの登場です。 日清戦争後の三国干渉を活用して満州主要部を支配下に置き、さらには遼東半島を支配。 その先端部である旅順港に海軍基地を設置。念願の不凍港を確保して極東艦隊を編成。 広大な「戦略的後方地域」から収集されるパワーを、不凍港の海軍力に流し込むことで極東における勢力均衡を改変し究極的な支配を目論みました。 この恐怖は現代的には戦略核のそれに匹敵するものと思料されます。 国連も何もなく、欧州以外では仲裁機関もなく、敗れた方は民族ごと消滅することもあり得る時代です。 ただし、旅順港には時間限定的な弱点がありました。 艦隊の整備能力に制約があり、当面はウラジオストックとの連接によってのみ恒常的な海軍力の基盤となり得るという当時の現状です。 ここで登場するのが傍迷惑な戦略思想、疫病神「マハニズム」。 「旅順とウラジオを海上LOSで結ばざるべからず」と。 そのためには、その途中に位置する「対馬海峡の両岸。朝鮮半島南部と北九州を占領する必要がある」と強迫観念を持ち、朝鮮半島に対する政治干渉、軍事的な恫喝を開始します。 日本にとって困るのは、戦略的な方針としてロシアは朝鮮半島を蹂躙した後、間髪入れず日本への侵攻を発動する公算が大という点です。 日露戦争は、主要作戦の形態としては日本側の攻勢作戦ですが、戦役全体としては日本の防勢作戦である、 という論評で疫病神マハン、神様コーベットとも概ね一致した評価を下しています。 20世紀。東アジアには新たなプレイヤーが登場します。 強大な統合戦力とテイラーシステム経済を擁するアメリカ合衆国です。 我らが大日本帝国は、その強大な統合戦力、特に空母機動部隊を含む空軍力に圧倒され敗れさります。 このアメリカの統合戦力は、再び極東に再進出してきたロシア(ソ連)、再統一された支那も含めて朝鮮半島で激突します。朝鮮戦争です。 朝鮮戦争は、結局は両者痛み分けで38度線での対峙に逆戻りですが、この力の均衡は19世紀の地上軍と海軍力がもたらした均衡とは異なります。 まず、軍事的には空軍力、さらにはアメリカの優勢な核戦力が背景にあります。 ロシアが極東方面軍全力を上げて介入した場合は、アメリカ軍をもってしても圧倒される公算大ですが、アメリカの核戦力を考慮すると踏み切れない。 当時属国の支那軍を身代わりで押し戻しますが、半島南部に侵攻するほど地上でのLOSはか細くなり海空軍力によって寸断されるリスクが高まる。 かくして38度線での対峙に再び戻ります。 ただし、ここでポイントとして考えるべきは以前の海軍力主体の均衡に比べ対馬海峡の戦略的な意味合いはかなり薄れているという点、 さらには、海軍力に加えて空軍力、核戦力が登場し、力の均衡の位相が多様化してる点は注目です。 軍事的見て、相対的に朝鮮半島はそれほど意味を為さなくなった、こう言えるのでは無いかと思います。 この戦略環境を踏まえて半島の軍事力を眺めると実に奇異な状態であることが分かります。 軍事地理的な価値が半減した土地であるにも関わらず、北朝鮮が120万。南朝鮮が60万の兵力持って軍事的に対峙。 それを背後の米とロシア・支那が影に日向に支援している構図です。 図らずも背後の主要勢力は、少なくとも今の水準での対峙は望んでおらず介入規模を縮小、場合によっては撤退したがっています。 これを踏まえると、昨今の北朝鮮の核危機や南朝鮮の我国への挑発が何を踏まえているか見えてきます。 主要国の支援によって部相応なまでに膨れ上がった戦力を維持するための「狂言外交」。 これが本質なわけです。 北朝鮮は案外しぶとく崩壊しません。 膨大な軍事力と大量破壊兵器は傍迷惑ですが、人口・経済的には後背の支那遼寧省とさほど変わりません。 貧乏ですが、支那経済圏の中で飛び抜けて貧乏なわけではありません。 金一派が政権を追われても中期レベルでは貧乏なままでしょう。 変えようが無い。 長期的な問題はむしろ南朝鮮と言えます。 「海軍力の錯覚」によりアメリカが「海洋勢力陣営」と勘違いして影に日向に支援した結果、 人口5000万、GDP153兆円なまでに水脹れしてしまいました。 これは朝鮮半島南部の戦略的な価値が低下した現場、維持するのは無理です。 特に、2010年代に入ってから南朝鮮は経済的にはほぼ支那経済圏に入り成長のかなりの部分が支那市場で稼ぎ出したものです。 支那自身が成長鈍化してる今、これを飲み込む余力は支那にもありません。 長期的な調整として、南朝鮮は人口4000万、GDP40兆円。ほぼ遼寧省と同等の規模まで縮減させられます。 支那が自国の有力地域より繁栄させるはずが無いからです。 人口2000万人を削減し、経済規模を1/3に縮小することになります。 支那に強制執行させられるということです。 こう見ていくと最近の南朝鮮の挑発的な対日政策も理解できるでしょう。対米・対支那政策のための演出なわけです。 既に実質的には、支那の経済的支配下に入っているにも関わらず、アメリカとの関係、市場アクセスを維持して「大陸勢力陣営」「海洋勢力陣営」の良いとこどりをしたい。水脹れした軍事・経済力を維持したい。 そにために、第二次大戦時の売春婦問題でアメリカの同情・歓心を維持しつつ、軍事的な対日挑発を演出して支那へも媚びへつらう。 「敵」(で、いいよな?)ながら、なかなか天晴れなウルトラC外交にチャレンジしています。 こう見ると、日本の対南朝鮮戦略も自と定まってきます。 「南朝鮮」=「大陸勢力」と規定して「封じ込め」ることです。 無論、アメリカの思惑が働くのでリニアにこの戦略は遂行できまぜんが、この方針の元、累積的に経済的なダメージを与えて、ほぼ大陸側の周辺地域と同等の力の密度に平準化するようにコントロールします。 その場合、仮に南北朝鮮が合一した場合でも人口6000万、GDP60兆円ほどで不安定要因にはならないでしょう。 支那の占領下になっても、支那も統治しきらずさらに経済破綻の度合いは増すでしょう。 つまりは19世紀の「マハニズム」による海軍力フェチ以前。 18世紀以前の江戸時代くらいの干渉地帯に逆戻りしてもらうわけです。 さほど無理な戦略ではありません。目的を見据えて累積的な経済制裁と関係遮断を積み上げていけば達成できます。 敵国として規定する以上、軍事的衝突に備えた戦役計画も立案しておくべきでしょう。 これだけ対日に挑発行為を繰り返すのに、面白いことに対日戦の軍事的重心である海軍根拠地を日本の目と鼻の先、釜山港に置いています。 開戦後、陸海空自の地対艦、艦対艦、空対艦ミサイルの総力を上げて釜山港の南朝鮮機動艦隊を殲滅します。 その後は対支那作戦と同様に南西の離島に統合機動防衛力を推進、陸自SSM、SAM、海自潜水艦部隊により東シナ海、日本海を封鎖。とくに南朝鮮に向かう原油搬送船を拿捕します。 南朝鮮の石油備蓄は60日と言われています。 3ヶ月程度で経済が破綻し軍の活動も鈍りましょう。 それを見計らって先方の主要港湾を機雷封鎖。沿岸の海上交通も破綻に追いやります。 戦後、賠償として不法占領してる島根県竹島をきっちり返してもらいます。 その質として、敵策源地攻撃を発動して海空自の支援の下、水陸機動団、空挺団、第2師団により侵攻し済州島を占領します。 ここを拠点に海上封鎖を黄海側にまで伸ばして完全なものにします。 あとは防御態勢と海上封鎖を維持して南朝鮮が屈服するのを待ちます。一年でも二年でも。 当然、軍事的な対決は最後の手段です。 ただし、これも一つのオプションとして整備しつつ経済的な「封じこめ」を着実に実行していくことです。 周辺国、アメリカ、支那、ロシアの動向は重要ですが、いずれも本音では朝鮮半島には関わりたくないのです。 そこを見据えて、日本の国益を踏まえて対南朝鮮戦略を組み上げて行きましょう。 結論は、「軍事的な海上封鎖を裏付とした経済的な封じ込め」により「朝鮮半島を緩衝地帯化する」これです。 反す刀で台湾問題も見てみましょう。 台湾に対する保守系メディアのベタベタのスタンスは90年代の某国への報道を思起します。 そう南朝鮮です。 共通点は日本語が堪能な「第五列」が存在し影に日向に世論戦をしかけてきている、ということですね。 戦略レベルで大きく見るなら太平洋地域における最大勢力、アメリカ合衆国の戦略をこそまず分析すべきでしょう。 アメリカの国家戦略上、台湾と南朝鮮には共通点があります。 事実上、アメリカの援助でできた傀儡国家だという点です。 その目的は、一つは支那大陸へのアクセスの確保。逆に見れば支那大陸勢力の西太平洋へのアクセス遮断。 もう一つは、かなり不愉快ですがこの地域の最大島嶼国家・日本が強大化しないてめの「カウンターウェイト」です。 経済面では特に顕著で、最大企業のホンハイの取引先を見ればアメリカのIT企業がずらり。 アメリカ企業のOEMでのしあがってきました。 ホンハイの創業者・郭台銘は大陸から渡ってきた外省人でホンハイは支那大陸本体にも生産拠点を多数構えています。 支那共産党の上層部とも親密で民主主義を嫌悪する発言も記録されています。 この支那の手先が台湾最大企業で先般シャープを買収した経営者です。 台湾の先行きは経済的にはほぼ確定しています。 アメリカ企業のOEMでありつつも、市場では支那大陸に依存しており軍門に下るには時間の問題です。 支那への輸出依存度はGDP比16%で南朝鮮の14%と同じくらいです。致命傷です。 日本の対支那輸出依存度はGDP比1〜2%でこれでもかなり甚大ですが14%だの16%だの数字は国として独立を失う致命的レベルだということは認知すべきでしょう。 大きな事実はそういうことです。 幸いというべきか、現在、日本には台湾との国交がありません。 経済的にも安全保障面でもこのままで良いでしょう。 例え何らかの提携ができても、長期的に見れば支那の支配下に落ちます。防ぐ術は日本にはありません。 日本に盤拠する台湾工作の世論工作には注意が必要です。 「台湾は支那大陸から独立するのか、しないのか」踏み絵を踏ませれば、魑魅魍魎も退散せざるを得ないでしょう。 安全保障面で考えた場合、台湾が支那に落ちた場合、アイランドホッピングで先島・沖縄の脅威は高まります。 この場合、もはや機動展開では事足りず、石垣、宮古に旅団クラス (続)旅団クラスを常駐させ守りを固める必要が生じます。 そのかわり尖閣問題への台湾の領有権主張は支那に一本化され外交は単純化されます。 また、南朝鮮・台湾の拠点を失うアメリカは、さりとて彼らの地政学的思考では撤退もできず対日依存度が高まります。 アメリカから見たイスラエル程度の同盟国には日本も格上げされるでしょう。 台湾が支那の支配下に陥ることによる新たなパラドックスも派生するわけで、それを最大限日本の外交に活用します。 次の首長選挙で国民党が政権を奪還し、ホンハイ以下支那大陸への傾斜を深める資本に引きずられ支那に降伏する。 その蓋然性へのリスクヘッジを考えておきましょう。 さて、いよいよ朝鮮問題、台湾問題の背後にある支那問題への戦略的取り組みですがこれは厄介です。 本質的には「アメリカ問題」だからです。 支那は70年代までは間違いなく人民服きて自転車に乗ってました。 そこに資本投下して脅威をこしらえた元凶は、一つはアメリカ。もう一つは遺憾ながら日本ですね。 ときは70年代。まだソ連は健在です。 ソ連に対抗するために下腹部の支那を育成してソ連の戦力を拡散させる。そんなキッシンジャー流のマキャベリズムから事は始まっています。 キッシンジャーの篭脱け外交の意味は、米が支那と結び付きソ連の東南アジアへの浸透を食い止める。 あわせて、実はこのとき「日米安保」は一度、実質的に空文化しています。ニクソン政権は日本を捨てました。 今では無かったことになっていますが。 80年代のレーガン政権の対決政策によってソ連は滅びました。 支那にも民主化の波が押し寄せ天安門事件も勃発。世界的に孤立しました。 このとき、支那に莫大なODAを投下して延命させた阿呆な国がありました。 日本ですね? 理由?経団連にでも聞くしかないですね。 国家戦略なぞ影も形もありませんでした。当時の日本には。 90年代半ば。アメリカにクリントン政権が誕生しました。 ソ連が滅びた今、目障なのは経済面でアメリカの覇権を脅かす日本です。 その対策が「パッシング・ジャパン」「チャイメリカ」戦略。 アメリカが資本を支那に投下し生産基盤を支那に作る。 併せて為替レートを円高に誘導し日本のコスト優位性を潰す。 この策は適中し日本の世界GDPシェアは20%弱から10%弱まで低下しました。 さらに、竹中氏のようなエージェントを使嗾し「構造改革」し国内内需も伸びないように金融システムを叩き潰しました。 その代償として、毎年アメリカから支那に40兆円も貿易赤字を垂れ流すようになりました。 全てはアメリカの自業自得です。 支那共産党の究極的な戦略目標は、さすがにかつての階級闘争ではありません。 自己保存であり、そのために現在のグローバルな国際政治・経済のシステムをアメリカから奪うことです。 システムそのものは否定せず、アメリカのプレゼンス後退させ自国のエージェントに置き換えることです。 今現在も支那の国力の源泉は他ならぬアメリカからの貿易黒字40兆円です。 貿易黒字全体では100兆円。正味のGDPはその倍の200兆円くらいでしょう。 それ以外は国内の資産形成分で水増ししている公算大dwす。 結局は、日本を含めて西太平洋地域を脅かす支那問題はアメリカのエゴから生じた「アメリカ問題」なのです。 トランプ政権が誕生し支那に対する経済制裁が始まりました。 が、そもそもは「支那問題」=「アメリカ問題」の根本的な図式は変化していません。 昨年も過去最大の対支那貿易赤字を記録しました。今でも支那にドルを進呈してるのはアメリカです。 極悪非道・ミアシャイマーの「オフショア・バランシング」の観点で見ると分りやすいでしょう。 アメリカを越える軍事・経済は持たせないが、それ以外は適当に東アジアの中で潰しあわせる発想です。 条件が代われば再び「チャイメリカ」に転じ日本の梯段外す公算大です。 「自由主義」「民主主義」「市場経済」の旗手としての看板には、もう興味ありません。 では、日本の対支那戦略はどうあるべきか? アメリカが棄てた「自由主義」「民主主義」「市場経済」の看板、「ソフトパワー」を今一度拾い上げて埃を払い「錦の御旗」をかかげましょう。 それが、長いスパンで考えると支那を徐々に崩壊に導く梃子になります。 軍事的には、総戦力では到底支那に及びませんが、西太平洋へのアクセス、地の利は我にありです。「陸自中心」にがっちり島嶼部の守りを固めます。 自民党の国防部会は根本的に認識ミスをしています。 日本の最大の勝ち目は「地の利」の活用で、それには陸自の作戦部隊を支那の太平洋の出入口、頸動脈上に配置して守りを固め、 必要であれば地上配置のSSM、SAM、電子戦部隊で周辺海域まで拒否の網を広げることです。 支那の戦争目的は、階級闘争のような全面戦争ではなく、LICからのハイブリッド戦争によりアメリカのプレゼンスに自らがとって替わることです。 「バトル・オブ・ザ・ブリテン」(戦略的な航空戦・海上戦)は起きません。 経済、心理、情報、軍事を総合的に駆使したアプローチで徐々に目的を達成しようとします。 軍事的には海上民兵を駆使して押込み強盗のような形態で攻めてきます。 というか攻めてきてますね。既に。最終的にはあくまで地上軍による占領なのです。 白紙的に見れば、島嶼部での作戦は海・空でのウェイトが大きいように感じます。 が、それは白紙的な見方でしかなく、作戦における「動員」プロセスを無視しています。 海軍・空軍は金がかかり平時から高度な即応態勢においている国はほとんどありません。 アメリカと言えどもごく一部です。 日本の海自・空自が継続戦闘できるのは「数日」と言われています。支那側も五十歩百歩でしょう。 海軍・空軍がフルに作戦するためには国防費はGDP2-3%などというレベルではなく20-30%をぶっ混む世界です。 それも動員プロセスとして数年がかかります。 それまでの間は安価な陸軍を中心として統合作戦で攻防し、戦争が長期化していく過程で徐々に海空軍の作戦能力が向上していく、と見るべきでしょう。 統合作戦の過程を動員-開進-作戦行動という動的に捉えられないためにトンチンカンな海空主な議論が罷り通っています。 まことに嘆かわしく無責任な議論です。 日本が軍事的な防衛態勢を固めると支那の侵攻方向が変化します。 彼らの戦略目的は共産党支配の存続であり、そのためのアメリカからのプレゼンスの奪取であり、そのための西太平洋へのアクセスの確保です。 「ケイパブル」な日本との戦争は一手段であり、困難であれば進出方向を変えます。 第1目標は台湾の併合、第2目標はフィリピンの保護国化。さらにシンガポールまでを影響下に収めてインド洋・西太平洋のコントロールをめざします。 支那の軍事的・経済的侵略に対し覇権国家・アメリカの対応は触れ幅があります。 伝統的なオフショア・バランシングに加え、アメリカジ自身が中南米からの不法移民を大量に抱え「ヒスパニック化」しつつあります。 以前として軍事的・経済的に強大ですが、持続的な特に西太平洋地域へのプレゼンスの意志には疑問符がつきはじめました。 中南米のブラジル、アルゼン、メキシコが対支那戦争に興味がありますか?ないですよね。 アメリカもそうなりつつあります。 現在のアメリカの人口構成を大雑把に見ると共和党支持のWASPが1億人。民主党支持のカトリックが1億人。中立のヒスパニックが1億人。 ヒスパニックは宗教は民主党カトリック、経済的には共和党寄り。いずれにせよ彼らがキャスティングボードを握りました。対支那戦略なぞそもそも関心ありません。 「支那問題」=「アメリカ問題」の所以です。 では、自国の防衛を固めた日本の次なる一手は? 全体の国力では支那に及びませんが地の利を活用して支那の西太平洋へのアクセスを制約していくのです。 フィリピン、ベトナムへの外交攻勢により経済的・軍事的な連携を構築。 支那の太平洋への作戦線ぶった斬ってしまいます。 ベトナムは共産国家、フィリピンは親支那のドゥテルテ政権ですが、慌てず急がず持久戦で取り組みます。 支那のインド洋・太平洋戦略(AIIB、一帯一路、真珠の首飾)は雄渾にして壮大ですが、起点の西太平洋へのアクセスを止められると全てが瓦解する性質をもっています。 彼らの戦略にリスクを与え続けることで、例えば国際資本の支那への流入に大きなブレーキがかかります。 アメリカ抜きのTPPは天佑神助です。 今はNAFTA、EU、NATOに比べれば小さなものですが、自由主義、民主主義、市場経済の価値観による未来思考の同盟へと発展させていきます。 同盟各国の衆知を集めて、コツコツと科学技術を発展させ、互いの文化を尊重し、その中で公正な経済の自由化を進めます。 一番儲ける奴は、一番力のある奴ではなく、一番同盟のために汗をかいて働く奴です。 一番尊敬を集めるのは軍事力で威嚇する奴ではなく、同盟のために戦う奴です。 そのためには、日本も個別的自衛権から集団的自衛権、さらには集団安全保障へと意識を改革します。 来年度、元号も替わります。 そろそろ平成の惰眠から目覚め覚醒のときでしょう。 それが成就したとき。いつしか支那問題(アメリカ問題)は克服されているでしょう。 航空機は滞空してるだけで燃料を消費するが 艦艇は滞水してるだけなら燃料を消費しない 海軍のコスパの良さは良く知られている 何か月でも浮かんでいればいい 補給船で葉物野菜を運んでいればいい 汽線にいっぱい藤壺wが付きそうw 用途が違うからね 一度に大量の物資や人員が安価に運べる船舶 ただし時間は掛かり標的にもなりやすい 一方航空機は少量だか高速でものや情報が運べるが コストは跳ね上がる! それを埋めるのが鉄道だがねw https://this.kiji.is/459764773200102497 安倍晋三首相は北方領土問題に関し、北方四島のうち 色丹島と歯舞群島の引き渡しをロシアとの間で確約で きれば、日ロ平和条約を締結する方向で検討に入っ た。複数の政府筋が20日、明らかにした。2島引き渡 しを事実上の決着と位置付ける案だ。 hjoygx >>655 一般的には軍用艦も停泊してるだけでも燃料を消費しますね。<Pacific war さらに海洋という過酷な環境のため1ヶ月点検、6ヶ月点検の必要性は地上の比ではありません。 緩慢な腐食との戦いなのです。 海自の4個護衛隊群も即応態勢にあるのは1個だけで残り3個はオーバーホールか訓練で戦力化されていません。 理論的には4個同時に作戦することも可能でしょうが莫大な経費がかかり、長期間は無理。 そこに動員プロセスが必要なのです。海軍も。 空自は稼働率は約5割でしょう。戦闘機の予備機の相場です。 さらに、弾薬がほとんど誘導武器で滅茶苦茶高価です。 AAMをBVRでふんだんに射ちまくるにはかなりの準備期間が必要でしょう。 さらに、作戦行動が始まると電子部品とエンジンは湯水のように壊れます。 平時ではそんなストックはありません。 バトル・オブ・ザ・ブリテン並みに毎日、損失数十機の消耗戦ができる?わけがない。 しかもF-35AはFMSで部品調達はアメリカの統制を受けます。 空自が欲しいときはアメリカ空軍も部品がほしいとき。 有事に飛べないかもしれませんね。 >>658 二島先行返還論は年度当初にもありました。 反安倍派のリークの可能性もあります。 漬け込まれる隙はありますがね。 お友だちのウラジーミルとか。 >停泊してるだけでも燃料を消費 なんで? >さらに海洋という過酷な環境のため1ヶ月点検、6ヶ月点検の必要性は地上の比ではありません。 緩慢な腐食との戦いなのです。 すると港に停泊中の漁船も1ヶ月点検、6ヶ月点検しているのか >バトル・オブ・ザ・ブリテン並みに毎日、損失数十機の消耗戦ができる?わけがない。 ではバトル・オブ・ザ・ブリテンはなぜできたんでしょう >>663 一般的には軍用艦の機関は立ち上がりに長時間を要するので停泊中も含めて緊急的な航行の蓋然性があるときは完全には落とさないでしょう。 昔のウォーゲームでも停泊中も燃料消費していた。 ただし、イージズ艦のようなCOGAG(COmbined Gas turbine And Gas turbine)方式のガスタービンがどうかは自信が無い。 よって「一般的」と表現。 「停泊中の定期整備」は比較的問題でないだろう。普通にやれなよろしい。 問題なのは「行動中」で、その場合はすっ飛ばすばすこともあるが性能の劣化や一部機能のダウンは避けられない。 全体の戦力維持のマネージメントでTF-TG制は極めて優れています。 これは戦史を振替って日本もさらに研究すべきだと思う。 >バトル・オブ・ザ・ブリテン それは最終的にスピットファイアを20,000機も作ったからですよ。 F-35を20,000機作ると200兆円、国家予算全体の4年分、防衛費の40年分くらいになりなります。 スピットのエンジンはロールスロイス・マリーンですが、ロールスロイスとパッカード(フォード)合わせて16万台作りました。 憎っくきP-51のエンジンもこいつです。 日本海海戦でのロシア・バルト海艦隊の敗因の一つが整備不良でしたね。 「空軍だけで戦争に勝てる」という主張は、過去何回も何回も何回もありました。 欧州戦線は陸続きですが、旧ソ連軍の兵站が特定のインフラに依存しているので空軍のディープ・エアー・インターディクション・ボンビングだけで勝てると。 実際の数字に落とすとその非現実さが馬脚を現す。 二階から目薬だけで敵の機動や兵站を止められるという主張ですからね。 だからエアー「ランド」バトルとなった。 島嶼国家の日本に置き換えても同じです。 我々の社会活動全体が「航空機」だけで成り立っているわけでないのにどうしてそう思うのか不思議。 戦争も社会活動の一部ですよ。 宅配便を全部航空機で輸送するかという。 >南朝鮮海軍レーダー照射事案 是非も無し。 海自の潜水艦で出港する南朝鮮海軍の主要艦艇全艦を追尾。 今後、予想されるP-1、P-3Cへの発砲に対しては潜水艦から攻撃で撃沈処置すべきでしょう。 航空哨戒は警戒・監視に徹し別のアプローチで沈めます。 日本側のアプローチに根本的な問題があります。 一番の本質は「経済制裁下の北朝鮮船籍が日本のEEZ内で何をやっていたか」と 「その北朝鮮船と南朝鮮艦は何をやっていたのか」「制裁破りではないか?」 その文脈の中で射撃管制レーダーを稼働させた、ということは南朝鮮自体が制裁の対象になっても仕方がない行為。 というか制裁すべきでしょう。 軍事的には、日本海に南朝鮮海軍の航行制限区域を保護者の米国を交えて提起すべきです。 入ってきたら潜水艦で問答無益に撃沈するラインをね。 連中の致命的な弱点はASWの弱さです。 稲田、小野寺に続き岩屋も駄目だな。冗談みたいなラインナップが続く。 明快な「防衛戦略」を語った大臣・長官はとんと記憶にないです。 日本の地政学的立ち位置をどう見るか。 ユーラシア大陸の東端と見るか?それとも太平洋の環の一部と見るか? ユーラシアには巨大な人口、資源があります。 南朝鮮は大陸を選択しました。支那にアクセスし国を富ませます。 太平洋には何があるか?海しかありませんw。 だがそれがいい。帆を上げれば季節風、偏西風でどこにでもいけます。 それでいて多様性があります。このネットワークからは常に新しいものが生まれます。 どちらを選ぶかは最後は世界観に従うしかない。 量の優位か?イノベーションか? 日本からロサンゼルスまで航空機で10時間かかります。 シドニーまでは9時間。 中間のハワイは6時間。 グアムまでは3時間です。 ロサンゼルスにはハリウッド、シスコ近傍にはシリコンバレー、北にいけばamzonの本拠地シアトル。 シドニーは南半球、日本の逆の季節で生態系も多様。 飛行機でもまだまだ遠いが心理的にも高揚させられる。 支那の北京詣でとどちらが良いですか? >>674 ロシアは国土は奪っても人はとらんでしょう。 朝鮮を併合すると極東ロシアの人口バランスが変り朝鮮族が最大勢力になります。 スターリンの旦那のようにサックリした最終的決着(強制移住and抹殺)がはかれれば別ですが。 プーチンロシアの現在のターゲットはベラルーシの併合です。 その先のスバルキ・ギャップもついでに蹂躙しカリーニングラードへの陸路のLOSを回復します。これが成り立つとバルト三国が戦略レベルで包囲され悲願の再併合に王手がかかります。 露、ベラルーシに統合迫る 石油価格で圧力 プーチン氏「新ポスト」で居座り画策? https://www.sankei.com/smp/world/news/190113/wor1901130012-s1.html 「両国首脳は12月25日と29日に長時間会談。ベラルーシ側が石油・天然ガス価格の引き下げを求めたのに対し、ロシアは「連合国家」の統合深化を優先すべきだとの立場を鮮明にした。」 天然資源を人質に再併合を迫ると。 ロシアとの平和条約って意味ありますかね? 自分の利益のためなら間髪入れずに裏切りますが。 前回、不可侵条約破って攻めこまれ、ポツダム宣言受諾以降に占領された北方領土の領有権を放棄して平和条約を結ぶ。 矛盾してますよね。意味の無いもののために代償を払う意味がありますか? 平和条約いいですねえw 先に調印してまず島を返還して頂きましょうでいいw お金ならたんとお支払いしますよ 日本ですから嘘は吐きません!で(・∀・)イイ!! まずお金が先は全く進まない 経済活動は日本抜きなんて無理だし どうせ頼って来るしw 取り敢えず 日本共産党案 を見て欲しいのw ロシアの国家戦略を分析する視点としてギリシア正教の影響は欠かせません。 ギリシア正教は聖俗の支配者である皇帝が教会を支配。 ロシア人のツァリー崇拝崇拝はのこから来ています。 ソ連時代のスターリンスウハイ。そして今のプーチン崇拝。 ロシアはロシアなのです。 ベラルーシってあのWorld of Warshipのベラルーシか IT国なんだろうか? >>683 それは勉強になりました。 ルカシェンコ独裁の農業国家という認識しかなかった。 World of Warshipは南朝鮮が旭日旗問題で騒いでいたような。 経済的にプーチンに併合されるのも秒読みだったようだが、2013年に支那というプレイヤーが現れ経済支援で一息ついた。 例の一帯一路とも連動しているようで。 この一件で、表面上はともかく支那とロシアは致命的にこじれているいうです。 プーチンの対日政策の変化にも影響していると思われますが日本ではほとんど報道されない。 支那が第一列島線を形成する島々を占領しようとしているのは、そこを防御ラインとして 東シナ海の西側、中国寄りの大陸棚と琉球諸島の間に横たわる沖縄トラフと呼ばれる長さ約1,000km、幅約200km、最大深度2200mを中国核ミサイル潜水艦の聖域とするためです。 東シナ海の西側、大陸棚は平均200m位の深度しかありません。座礁を防ぐためには進出中は100m位しか潜れませんね(一般的に潜水艦の常用最大深度は400mと言われてます。ソ連のアクラ級の圧壊深度は900m)。 また休養、補給、出撃拠点とすることです。 さらに琉球諸島東側の太平洋に出れば、より深い海がまっていますね(更に被探知性を下げるため第二列島線進出を狙っている)。 そして、支那潜水艦を狩りにくるアメリカ攻撃原潜を、海底に沈めた哨戒網や哨戒機のソノブイで見つけて狩り、また哨戒機、または対潜ヘリを積んだ艦艇を、対空、対艦ミサイルで撃沈、追い払うことです。 http://militarywardiplomacy.blogspot.com/2017/06/blog-post_8.html これをクリントン、オバマで引き継いで来たわけだが、トランプで劇的に変わった。 以下のペンス副大統領の演説を見ての通り https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57929 http://militarywardiplomacy.blogspot.com/2016/12/blog-post.html そして、ロシアにとっても 潜水艦の聖域を持たない支那なんて簡単に戦術核、または戦略核で捻り潰せる という予定が、沖縄トラフを支那が潜水艦の聖域にすることができれば、二正面核戦争の脅威が現出。 NATO(核戦力は実質的にはアメリカの物だけど)入れたら三正面核戦争を覚悟せんといかん。 のが、今のロシア。 で、今回ロシア外相が強気に来たわけ。 劣勢だから虚勢をはって脅しに来てる。 しかし、沖縄トラフを支那に取らせたくないから尖閣諸島や瀬取り監視に協力すると言ってきたし、実質西側諸国であるインドに武器支援してきたのも、対支那をかんがえての事。 https://www.mag2.com/p/news/207225 /3 👀 Rock54: Caution(BBR-MD5:7bff9ed63942b4cd01610d20b2c06e65) >>687 現状、支那海軍潜水艦はSSBNの晋級、SSN商級で最大潜航深度350mとみられ 安全潜航深度なら東支那海、南支那海がちょうど良い海ではないでしょうか。 静粛性も向上してはいるがビクター3を越えるレベルではないと。 所詮は推定値だろうがアクラ級の最大潜航深度は600mが一般的かと。 米国でもロス級が400m、シーウルフ級で600mと頑張ってみたものの、バージニア級で400mに戻りました。 現実路線はこれくらいなのでしょう。 深く潜りたいのは、どちらかと言えば変音層の利用のため。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
read.cgi ver 07.5.5 2024/06/08 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる