国家安全保障政策/国家戦略研究スレッド
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我国の繁栄と安全を守る国家安全保障政策とこれを実現する国家戦略を研究・提案するスレッドです。 ○国家安全保障政策とは 国家の独立と繁栄を維持するために、主に軍事的な脅威などから国家を守る政策。国家は多様な価値観を包含しており政策は必ずしも他の政策・党派と整合するものではない。 ○国家戦略とは 国家目的を遂行する最高位の観点から、平戦両時に政治・軍事・経済等の国力を効果的に運用する統一的・総合的・全般的な戦略。安全保障政策を上位構造とするが、政策上の不整合は国家戦略により統合が図られる。階層構造下位の戦域戦略、作戦、戦術の準拠となる。 ○戦略の位相 国家戦略を構成する全ての位相(軍事・経済・文化・社会・科学技術etc.)を議論の対象としkますが軍事を主たる切り口とし、それ以外の議論は50レスを越える場合は専門スレッドへの移動をお願いします。 ○戦略の階層構造 戦略を構成する全ての階層構造(世界観・政策・国家戦略・戦域戦略・作戦・戦術・技術)を議論の対象としますが、作戦次元以下の議論は50スレを越える場合は専門スレッドへの移動をお願いします。 ○戦略と戦史 戦略とは一般的な法則が成り立つような分野ではなく、戦史において淘汰される複雑系・非線形・進化的なプロセスです。議論の根拠たり得る戦史上の事象(古代・中世・近世・近代・現代)を議論の対象とします。 ○当スレッドのスタンスと地誌について 当スレッドは明らかにネット右翼(ネトウヨ)スレッドです。対象脅威を尊称で奉る趣味はございません。戦史・兵要地史の一貫性のため歴史的な略称(支那・北朝鮮・南朝鮮・米・英・仏・露・独他)を推称します。 ○戦略思想家の格付け ●神様リスト クラウゼヴィッツ、モルトケ、コーベット、リデル・ハート、マイケル・ハワード、コリン・グレイ、ルトワック ●疫病神リスト ジョミニ、フォッシュ、フラー、マハン、ドゥーエ、ハマン・カーン、キッシンジャー、バーナード・ブロディ、クレフェルト、ミアシャイマー 「勝利は既に(戦略次元で)確定している。卿らの上に大神オーディンの(作戦次元以下の)恩寵あらんことを。」 >>706 支那の戦略ミサイル原潜(晋級)はロシアのルービン海洋研究所の協力で就役しました。 技術系統上、さらなる性能向上を狙うにはロシアの技術のキャッチアップが鍵になります。 ところが本家ロシアの大型ミサイル原潜が重大な問題を孕んでいます。 最新のボーレイ級(最大潜航深度450m)の船体の高張力鋼をウクライナに依存していましたが、 当然、止められたので起工はしましたが進水、就役まで難航しています。 これまで就役に漕ぎ着けたのは3隻だけで生き残りのタイフーン級×1を合わせてもSSBNは激減しています。 玉突でロシアに技術依存せざるを得ない支那もSSBN建造は袋小路に入ってしまった、と見ることができます。 90年代からの古いウオッチャーには常識ですが対支那の「通常兵器戦争」でもアメリカ海軍はチートな「禁じ手」を保有しています。 老朽化したオハイオ級戦略ミサイル原潜を一旦戦略核の投射任務から外し、SSBNからSSGNにクラスチェンジ。 弾道ミサイル発射筒を改良し一艦当たり154発のトマホークを搭載しています。 4隻で合計616発。本気になったアメリカ海軍これで支那沿海地域をクレーターにかえます。 最後の手段として「これ」があるのは頭に置いておくのが有益です。 >>705 >>707 なんか論点ずらししてる? 分かってるとばかり思ってたから詳しく書かなかったけど。 南支那海 フィリピン海溝に出るまで200m以下の大陸棚で無理 西にベトナム 東にフィリピン 南にブルネイ 国際航路で内海になんない 黄海 44mから152mで無理 韓国手なずけたら内海化 南に日本 東支那海は最初に書いた通り平均200m程度の広大なたからが拡がってるから無理。 >>693 に書いた通り。 最大潜航深度なんて持ち出しても意味無い 隠れ場所に行くまでに撃沈される可能性高いのに、核ミサイル潜水艦の聖域にするには論外。 聖域だよ。 聖域。 聖域。 君は支那の軍師ね。 >>709 情報というものはまずは「兆候」を重視するものです。 南シナ海を戦略原潜のための 「聖域」にしたい中国 (岡崎研究所) http://wedge.ismedia.jp/articles/-/2713?page=2 聖域いうか全部バレバレの航路で銅鑼の音ドンドンの支那原潜w 待ち伏せされ10日以上追い回され 命からがら帰港するw それとよく故障しますw 米原潜閉め出す「海中の万里の長城」完成か 中国、対潜水艦能力低さの補完狙う 中国軍事情勢(sankei) 09年4月に海南省に実験拠点を開設。 10年1月には南シナ海の海域にシステムの設置が完了したという。 これにより、南シナ海で音源(潜水艦)の方位や距離、深さ、型式が分析できるようになり、中国の対潜戦能力が大幅に向上したとしている。 また、各国の潜水艦の動向を把握することで、南シナ海で行動する094型(晋級)原潜の隠密性が高まるという。 海自の潜水艦が16→22になった理由が良く分かります。 従来の「海峡封鎖」から一歩進んだ戦略を構想しています。 >>710 その岡崎研究所が糞 つーのは念頭に無いのね >>711 つまり、支那のミサイル潜水艦の聖域に なってない の証明ですね。 んなこと言ったって現実として支那が「南シナ海をSSBNの聖域」とする戦略をとっているんだから仕方がない。 バシー海峡にSOUSUS相当の探知システムを構築しようとしてることも報道されています。 米誌ナショナル・インタレスト、CNN、米ジェームズタウン財団etc. メジャーどころの見解であすね。 日本にとって悪い話ばかりではありません。 支那が南シナ海の聖域化を進めるということは、対米における「核の先制不使用」から「相互確証破壊」に近いポジションに遷移しはじめているということで、アメリカの背中にも火が着きます。 「オフショア・バランシング」を決め込んでノホホンと高みの見物を決め込んでられなくなる。 日本にとって望ましい状況です。 「チャイメリカ」から「支那封じこめ」へのアメリカの外交姿勢の転換は、 自らの覇権維持、国家の存立に関わる次元になりつつあります。 基本的に支那は欧米のストラテジストの予測を上回るおそろしく「愚かな」戦略をとっています。(チャイナ(支那)4.0) アメリカとしては、最近まではある程度の支那のポジションを認めて日本と共食い(バランシング)させることを狙っていました。 息子ブッシュのロバート・ゼーリック以下親支那のラインナップをズラズラ並べて日本を切り捨てにかかっていた。 それをわざわざ支那側が対米で挑発的な政策をとり自ら瓦解させようとしている。 なかなか合理的な説明が難しいですが、それが共産主義の宿痾というものか。 >>718 ミサイル潜水艦の活動拠点化ではあっても、聖域にはなれない。 地形 周辺国 水深 台湾、ベトナム、ブルネイ、フィリピンを支那が支配なら、フィリピン海溝を聖域にできるが。 はて? 「海溝」て戦略ミサイル原潜に何千メートル潜らせるつもりですか。 深海探査船と間違えてねえか? オハイオ級でもせいぜい400mですぜ? そもそも「聖域」とは? 米ソ冷戦時、互いの戦略ミサイル原潜は北極海に潜伏していました。 ところが水中発射ポラリス等々射程が延びていくと北極海に拘る理由はなくなった。 むしろ、敵のSSNのASW戦能力が大きくなると、こいつらに狩られる危険性が増してきました。 アメリカは良いんです。ほぼ世界中の海を海洋支配しているので。どこにでもオハイオ級を潜伏させればいい。 ソ連は苦しくなってきました。 最大の基地ムルマンスクが面しているバレンツ海も、サンクトペテルブルグが面しているバルト海も外海に直接面しているので。 タイフーン級が出港する直後から超静粛なロサンゼルス級が待ち構えていて音もなく追尾してきます。 有事になれば、開戦直後にソ連のSSBNを撃沈する算段です。 そこでソ連海軍は、ほぼ全水上艦艇をASW戦に投入することでバレンツ海からロサンゼルス級を排除することを考えました。 主力艦であるキエフ級軽空母でさえ、正式には「対潜巡洋艦」 ところが、それでも厳しいのです。 通常戦からエスカレーションされる柔軟対応戦略下では、欧州戦線で優位に立つためソ連海軍はNATOの大西洋・太平洋のシーレーンをぶったぎる必要があります。 NATOが強化され、リフォージャーを看過してると陸上戦力でも圧倒されるからです。 このソ連海軍の必然的な前方作戦をアメリカ海軍は待ち構えています。 アイスランドからスコットランドの間にSOUSUSバリア、P3Cバリア、F-15CAPで塞ぎ、越えようとするソ連艦艇に消耗を強要します。 そうやってソ連海軍が消耗すると、今度は反転攻勢に転じます。 余力が出てきたロサンゼルス級がバレンツ海にも進入してきて片っ端からソ連原潜を狩りたてます。 最終段階は、理論的にソ連海軍航空隊の集中攻撃を跳ね返せるとされるCVTG×6の巨大CVSGが押し寄せてきてムルマンスクごとソ連海軍基地をクレータに変えます。 仕上げにエアカバーがなくなった北極海海のソ連SSBNを掃討してとどめをさします。 太平洋戦争時に日本帝国海軍が味わった絶望的なネイバルパワーの発揮です。 その中で例外的な地域があります。 オホーツク海です。 四方をソ連占領下の島嶼(例外が・・深刻な例外があるが・・)に囲まれたオホーツク海はいかなアメリカ海軍と言えども容易に進入できません。 水上艦艇を叩き潰しても、地上からのASW戦力の投下が可能でロサンゼルス級の潜入経路も限られます。 最後まで生残り核抑止力を維持することが期待できます。 前ふり長いですが、「聖域」の条件とは、優勢なアメリカ海軍の進出を阻む陸上拠点で囲まれ海域のことです。 フィリピン海溝とは、一般的にはフィリピン諸島の東方、フィリピン海(太平洋)に面する海域で外洋からの進入を阻む陸地はありません。 支那大陸、台湾、フィリピン諸島で囲まれる海域は一般的には「南シナ海」とカテゴライズされます。 南シナ海 https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/14/Karta_CN_SouthChinaSea.PNG/220px-Karta_CN_SouthChinaSea.PNG >>725 聖域と最大潜航深度は、全く関係ない って何度も書いてるだろ どっちにしろ核ミサイル撃つときは、海面近くまで上昇するのに 何言ってんだか >>725 二次元脳なんだね。 なぜ、敵の姿が見えてるのに、第二次大戦で艦船は一方的に航空機にボコられたのかな? 3次元に機動するっ〜のはそういうこと。 現代の潜水艦同士の戦いでも、本当に魚雷あてられるのかねなー? とか、言われてるのに。 戦闘機になんで未だに機関砲積んでんの? ミサイル進化してんのに >>725 基本がわかってないよね https://pro.cocomo.jp/?p=82 例えば光が水中に進む時、水面で光が屈折するぐらい知ってるよね? これと同じで水中を伝わる音波も、違う温度域を通るとき、波が屈折したりする。 変音層、潜水艦でググると出るかな? さらに、密度の違いでも音の伝わり方は違う。 音は、液体よりも固体の方が遠くまで早く伝わるけど、深海と浅瀬では当然、水の密度は違う。水圧ね。 つまり、補正をかけないと、わからないんだよ。 コンピューターがやってくれると言っても完全ではない。莫大なデーターと超進化したAIでも完璧はない。 つまり、無茶苦茶近い距離に居るなら、人間のかんと魚雷のセンサーで絶対当てられるかも知れないが、 遠いと実は明後日の方向に撃ってしまって魚雷のセンサーで探知出来ないかもしれない、あるいは魚雷のセンサーが探知してくれても変進、深度変更で、当たる前に燃料切れで力尽き。 なんて世界になるかも、と言われてる。 この辺は空中戦をイメージすれば良いが、水中では空中戦とは違って、敵の姿は見えないのだよ。 すぐそばなら、カメラ付けときゃわかるけど。 水中では光は遠くまで進まないからねー >>733 追記すると 軍オタの君なら当然知ってるだろうが、あえて書くと 戦艦大和や10式、90式戦車は自身の主砲に耐える砲塔前面装甲だよね。 それと同じと言うと変だが 側面アレイソナーや曳航ソナー積まないと、方角も深さも探知出来ないレベルに、海上自衛隊と米海軍の潜水艦は到達してる。 と推測できるよね。 居るのはわかるけど方角も深度も分からない、魚雷当てられない←艦首ソナーだけでは 原理は違うけど、複数の目、あるいは耳でスティルス戦闘機発見するバイステイックレーダーと同じ。 距離を離して複数のレーダーで発見する。←スティルス ソナーの距離を離して方角と深さを標定する←側面アレイソナーや曳航ソナ なので、聖域にはある程度の深さが必要なのは理解出来たかな? で、話を戻すと、聖域にしたということは、水上艦や対潜航空機、ヘリの侵入を防げると言うことだから、あとは敵の潜水艦侵入を防げば良いだけ。 潜水艦用機雷とかで。 で、それをくぐり抜けるやつを、我が電動機切って潮流や慣性に任せて舵を切りつつ、 侵入する潜水艦刈ったり、あるいは報復核攻撃まで、ジーっと潜伏するにはある程度の深度は欲しいわな。 ある時は100mある時は400m、ある時は300m、ある時は350mと深度も変えて。 特に戦略核潜水艦は。 >>732 >>733 変音層を跨ぐと探知距離が半分になりますが、それを飲み込めば普通に聞こえます。 魚雷についてはMk.46はほとんど「必殺」と言われています。 >>734 文字通り「時間」の問題って奴です。 最も一般的なハルソナーでも探知を継続することで時間の経過とともに全ての射撃解析値(距離、方向、深度、速力)を得られます。 単純な数学的な「三角法」の計算問題です。 さらに敵の位置や先に魚雷発射できることに確信があるならアクティブモードに切り替えて一度だけ射撃直前にピンガーを放つ選択肢もあります。 トム・クランシーの「レッドオクトーバを追え」「レッドストーム・ライジング」を読むべきだ。 細かく描写しているので。 また「ハープーン」で遊んだ世代ならこのへんの攻防の綾は血肉に染み付くほど知っています。 「ウォーゲーム同好会」の定番でしょう。 トム・クランシーのアドバイザー、ラリー・ボンドの軍事的知識は本物中の本物で、湾岸戦争の開戦日時と地上戦開始日時をほぼ的中させました。 日本の「軍事評論家」と称する人達は全然だめでした。 >>736 つまり、発見してもすぐには撃てない世界。 解析が必要。 と、言ってるわけだ。 >>739 そら第一次世界大戦のUボートの時代からパッシブソナーはそんなものでしょ。 周波数と振幅と方向しか分かりません。 やがて時間の経過とともに敵味方の艦が動いてそれらが変化します。 原始的なやり方ではそれを海図にプロットして敵の座標、深度、速力を徐々に絞りこんで行きます。 今は自動化されてんだろうけどね。紙と鉛筆でもできないことは無い。 小説「レッドオクトーバを追え」の見どころは、アメリカへの亡命を図るタイフーン級改の「レッドオクトーバ」と それを阻止せんとするアルファ級「V.K.コノヴァロフ」との最後の戦闘場面です。 アルファの魚雷が被弾し大半の機能を喪失するレッドオクトーバですが、凄腕のソナー員のジョーンズの聴音を元に艦長のラミウスが紙と鉛筆でアルファの企図を推定しながら操艦するシーンはゾクッとするほどリアリティがあります。 映画(ショーン・コネリーは渋いが)はクソで小説がお勧めだ。 衝撃的なのは、80年代我々日本が左翼思想全盛期(防衛庁はそれなりに苦労してたが)の茶番劇場の真っ只中でお花畑やってるときに 大西洋、バレンツ海、北極海では米ソの海軍力が高度な戦略を駆使して冷戦有利に進めようと日夜角逐を繰り返していた事実です。 それを日本は正確に認識していなかった。 これがやがて90年代の深刻な外交的敗北を生むのです。 近年、支那との対立が激化する中でようやく「レッドオクトーバ」の意味が実感できるいうになってきました。 抑止力の意味がね。 「レッドオクトーバー」では、ラミウスの亡命を阻止するためにソ連がほぼムルマンスクの全艦艇をアメリカ東海岸の沖合いに出撃させる戦慄の状況が発生します。 目立たない場面ですが、アメリカ大西洋艦隊司令部でこれに対処する空母ケネディ攻撃群、空母インヴィンシブル対潜哨戒群、戦艦ニュージャージー水上打撃群の運用を討議する場面がある。 これが実に良い。 「作戦術」の本質が良く分かります。 まずもって「原則」的では全くありません。 戦略環境を兵棋で可視化しながら、より良い運用は無いか理性的に討議を加え 次々と3つの戦術グループの配置を「進化」させていきます。 元々、アメリカ海軍の作戦畑にいたラリー・ボンドの面目躍如です。 >>740 まぁ、素人さんには面白い話だろうから、特に突っ込まないよ。 レッドオクトーバー映画つまらんかったよ だが小説もつまらんのだろう 古本100円で買えるかな >>745 >>746 今さら次郎の全米ベストセラーですよ? つか日本でも売れまくりました。 >>744 保全に抵触するネタは推奨しません。 ソースは公刊文書だけにしましょう。 米軍のFM、ADPは完全公開だから推奨です。 「ハープーン」やトム・クランシーシリーズは公刊の中ではかなり限界に近いネタです。 米軍の当時の現役やOBをソースにしています。 クランシーの「熱砂の進軍」「暁の出撃」「戦闘航空団解剖」「海兵隊」etc.になると完全にドキュメンタリーで現役の軍人が直接インタビューに答えるようになっています。 「暁の出撃」では、航空戦略理論畑でマスコミにはなかなか直接的にはでてこない「ファイブ・リング・モデル」のジョン・ワーデンが登場します。 インタビューやら湾岸戦争時の航空戦略やらかなり貴重です。 日本では暗黙知として戦略爆撃による勝利をめざしたAWPD-1は周知されている。 ところが、同じ世界大戦中に改変・策定され、統合作戦テイストを入れたAWPD-42について知られていない。 アメリカ陸軍航空隊(アメリカ空軍)でも戦略爆撃による戦勝の線は引けませんでした。 ワーデンが理論的にリードした「インスタント(瞬雷)作戦」もこの二つの戦略の間で逡巡しています。 マルチ・ドメイン・バトル(MDB)改めマルチ・ドメイン・オペレーション(MDO)のおかげで未だかつてなく作戦術(Operational art)が脚光を浴びているように思う。 あえて苦言を呈せば一過性にはしてほしくない。 流行りものではなく古典的な兵学思想(science of war)の上に成り立っている進化的プロセスであることをしっかり認識してほしい。 「急がば回れ」です。 マルチ・ドメイン・オペレーションへの誤解としては「サイバー・宇宙・電子・情報で戦おう」というものでは全くないのです。 そうではなくて、「今までアメリカはその次元で圧倒的な優位を享受してきた」が「これからは優位を維持できず競争的(コンペティティブ)な環境になる」ということを前提としています。 では、どう戦うか? そこでマルチドメイン。複数領域の統合です。 これによってストラテジックなレベル、あるいはオペレーショナルなレベルの「火力(サイバー・電子・宇宙・情報)」により「機動(マニューバ)」ができる窓を作る。そのシナジー効果により敵の企図を破砕する。 形態や次元は変われどやはり火力と機動を組み合わせた作戦次元のマニューバにて勝つ。 火力による消耗戦を嗜好してるわけでは無いことは理解して欲しい。 安倍政権の安全保障政策(統合多次元防衛力)は、残念ながら技術・戦術レベルでのサイバー・宇宙・電子戦への重点施策でしか見れていない。 全く理解すらできていないと思われます。 「作戦次元」が兵学思想として欠落している悲しさですね。 最近、世上で、アメリカ人の「日本人はケイパビリティだ」というセリフを益々聞きます。 これは「俺たちのマルチドメインオペレーションに戦術次元で参画できるほど能力が高い」という誉め言葉であるとともに、 「俺たちのマルチドメインオペレーションで戦略・作戦次元で使役される無駄に能力が高い馬鹿な奴ら」という嘲笑でもあります。 もう少し戦争の階層構造の観点から客観的に見てはどうかと。 特に戦略次元、作戦次元の視点を今度こそ、今度こそ導入しましょう。 日本政府は「作戦基本部隊」という発想を放棄しました。 これは1ランク上の部隊を防御で阻止、同クラスを遭遇戦で撃破、1ランク下の陣地防御陣地攻撃で撃滅できる編制です。 これを棄てた以上もはや戦術次元で跳ね返せる事態は越えています。 作戦次元のマニューバで勝つしかない。 同時に対着上陸作戦という概念も捨てました。 海がどうだろうと、空がどうだろうと、最も日本の地形的なアドバンテージだったのですが捨てました。 国土・国民を巻き込んだ猛烈な内陸部戦闘になります。 安倍晋三氏の目には「国民」が映ってないんでしょうな。 陸軍が個人的に嫌いなのは理解しますが、国土の上には国民も乗っているんですがね。 無闇にリスクにさらすのは何故? 基本的な編制の構造として、島嶼部含めて全国機動する「機動師(旅)団」、各地域を防護する「地域配備師(旅)団」の二種類に再編されました。 ただし、これらには必要十分な火力と機動打撃力がありません。(北方を除く) そこで、方面直轄部隊に若干の野戦特科が残っています。 これらを振り分けるしかない。 よって、実際に侵略事態が生起した場合は、これまでの対着上陸作戦から防ぎ切れれない場合に部隊転用で押し返す戦い方から、 初動の敵軍の国土への上陸は諦め、全国運用にて必要な部隊をかき集めてきてから押し返す戦い方に変わりました。 これは事実で防衛白書を御覧下さい。内閣総理大臣・安倍晋三と防衛大臣・小野寺五典が選択したまごうことなき安全保障上の選択です。 一時的に敵の占領下におかれる国民が殺戮されようが家屋を焼失しようがイージスアショアやF-35が大事と。 トランプ政権に尻尾振るのに忙しいと。 行間を読めばそうなります。 彼らは「制空権」「制海権」(この概念からして実現性が無いが)があれば「陸」は必要ない、こう考えているのでしょう。 これはおかしな考え方です。 今のMDOで想定している事態をよく思い起こして下さい。 アメリカ空軍・海軍でさえ支那のA2/AD圏で活動できない、 特にサイバー、宇宙、電子戦、情報戦の優位を失い競争的になっている状況では。 全ての基盤となっているGPSさえ潰されるかもしれない。 これが前提です。 インフラを潰され、米軍の来援も遅延し海自・空自も機能不全。 陸は全体的に火力・機動打撃力が不足している。 これでどうやって国民の安全保障に万全を期すのか? 日本政府が自分で出してる文書に既に重大な矛盾があります。 支那のスパイを一人特定するなら安倍晋三その人でしょう。 国防を骨抜きにしている。 >753 >ストラテジックなレベル、あるいはオペレーショナルなレベルの「火力(サイバー・電子・宇宙・情報)」により「機動(マニューバ)」ができる窓を作る。 その逆で、マニューバにより火力を叩きこむ隙間(Window)を作為するという着想も忘れないで欲しいかも。 火力による消耗戦的手法も不可能ではなく、むしろ非接触戦闘を謳うMDO/MDB、ハイブリッド戦においては考慮すべき重要な手法の一つになりえます。 ただ複雑なドメイン関係を持つ現代戦場環境にあっては、火力も文字通りの火力以外に目に見えないサイバーな火力であったり、宣伝という人心に対する火力もあり得ます。 さらにこの火力を投射するために、マニューバにより有利を作為しなければいけない場合もあります。 火力というより影響力や強制力の投射とでもいった方が良いかもしれません。 この場合の火力は従来の消耗戦というより累積戦略的な意味あいが強いものではありますが、消耗戦、機動戦という二元論的理解からの脱出も これら昨今の用兵思想の認識には必要ではなかろうか。 >>761 「二元論」というよりも、消耗戦に加えて機動戦という選択肢が拡大され、これらがパラドキシカルにくるくる回る。 老荘思想の太極図にような絵をイメージしています。 このマルチドメインでの「パワポ」ポンチ絵を上手く書いたらアメリカ人もよろこぶでしょう。 "oprative"は「作戦的」という意味ですが、元々は戦闘に至る「機動」を司るという意味も濃厚に持っています。 米国の「マルチドメイン"バトル"(MDB)」から「マルチドメイン"オペレーション"(MDO)」の言葉の変遷も 地理的な感覚に加え「機動」への意識を濃厚に反映しています。 各ドメインで降り注ぐ敵の火力を意識しつつも、これを打破して「機動」するメドッドと言っていいでしょう。 機動できなかったら、そもそも日米安保で米軍が来援せず日本にとって事態は深刻です。 こういう前提の中で「統合"機動"防衛力」から、わざわざ"機動"を外して「統合多次元防衛力」という言葉に変更した。 MDBからMDOの変遷と比較して異次元な方向に「機動」していったのが分かると思います。 有り体に言って不見識ですね。 「ドメイン」を「次元」としたのも実に不見識。 普通は「次元」=level of warで戦略-作戦-戦術の階層構造のことですね。 「ドメイン」は「領域」を当てることが本来多いようですが、「次元」という言葉は今後混乱を生起するでしょう。 困ったものです。 >764 >普通は「次元」=level of warで戦略-作戦-戦術の階層構造のことですね。 ドメイン(domain)は、特定の個人や集団の管理の下に置かれている時空間の範囲を表す概念であり、権威の制約を表現する手法の1つである。管理領域とも言う。 なお管理の範囲は可変だし重複も自由なので、次元といった連続概念や固定的観念で把握するのイクないと思う。 (1-2-3-4-5と準に影響範囲が並ぶ訳ではなく、いきなり1-3が並ぶとか、1.2.3.4.5がそれぞれ同時に隣接する場合もあるのがドメイン) ちなみにこの説明を当てはめる場合、時空間には仮想空間(サイバー空間)も含むと理解すべき そしてさらにドメインは階層構造の一部分を表しますが、それは必ずしも階層と=という訳でもなく階層を跨る場合もありますので 階層と混同するのもイクない。 >>765 「教義」ととらえれば編制・装備を含む広い概念だから戦略次元まで包含するものと思われるが、 わざわざマルチ・ドメイン・「オペレーション」というくらいなので「作戦術f」を強bュ意識しているbニ思われ。 アクティブディフェンス-エアランド「バトル」-フルスペクトラム「オペレーション」-ユニファイドランド「オペレーション」-ときて エアシー「バトル」-マルチドメイン「バトル」-マルチドメイン「オペレーション」。 接尾語も重要。 「バトル」と表現しようが「オペレーション」と表現しようが「マルチなドメイン」と表現しようが、「戦争の階層構造」は厳然と存在しほとんど本質に近い。(時に変りますが) ところが、その導入を曖昧にしながら「マルチドメイン」「多次元」と言い出したところに強い危惧を感じる。 日本において。 この行き着く先がどうなるか言うと「特定」の「戦術的な戦闘場面」を切り出してきて編制装備を決めてしまい、 そこから作戦次元をすっ飛ばしていきなり戦略次元(予算・法律(閣議決定))の話をしだし(さらに途中、変なのが乱入し)、 他のものは「いらない」とする何回も何回も何回も見てきた短絡的な議論です。 戦争を全体として捉えることが、まずは優先的な課題。 日本では。 >766 マルチドメインバトルでも十分に作戦術を重視していますよ。 現在、米軍のニュースなどでみられる議論や情報をみるに マルチドメインオペレーションは作戦術としてより、戦略術≒安全保障に足を突っ込みつつある感じです。 MDB:政治>>||>軍事戦略>作戦>戦術 ⇒熱戦に入ってからのドクトリンなのでバトル(戦闘重視) が MDO:政治>>>軍事戦略>作戦>戦術 ⇒熱戦以前の冷戦時の抑止体制を組むのでオペレーション(作戦計画重視) になった感じ ※そうしなければ、そもそもの対処事態であるハイブリッド戦争に後れを取ることになる。 >>769 今分かっているのは、MDOには平時の(と言っても競争的な)フェイズから始まって、やむを得ず大規模戦闘に至るいくつかのフェイズがある、ということです。 最初の局面では、非殺傷な情報・心理的なのも含めてstrategicな「火力」の応酬になる。 この段階で拒否が成立し敵国が諦めてくれればそれでよし。 駄目な場合は、operationalな火力の応酬になり、windowの設定からoperationalな機動が始り、最終的にはclosedなどぎつい戦闘が生起する。 ソフトな方法での不戦屈敵をめざすものではあるが、近接戦のフェイズを躊躇うものではなく、 必要とあらば躊躇なく地上軍(陸軍・海兵)が突入し、敵国の非対称なアセットを麻痺させて、逆に空軍や海軍が敵国にアクセスできる窓を作る場合もある。 Multi-Domain Battle Space Scenario https://m.youtube.com/watch?v=car1O_qfkW0 まだ「バトル」の時代のシナリオですが(翻訳する気力もないが)"maneuver advantage"を連呼してるのは分かる。 「オペレーション」になって拡張されたのは、さらに各ドメインの並列性が強調されるようびなったこと。 さらには「同盟国」がよりクローズアップされるようになったこと。 「敵」がどうしようもなく「支那」になったことですかね。 完全に「第二次冷戦」、2ndコールドウォーは始った。 惰眠を貪る時代は過ぎ去りました。 あらたな国際秩序を目指して歴史は動いていきます。 マルチドメインオペレーションは、それほど奇をてらった発想ではなく、パーツ、パーツで見れば古典的な戦史に現れてる事象です。 そこの戦史上のデータ蓄積や価値の認識も羨ましいところです。 対空火力による航空機の活動抑止は、第四次中東戦争でのエジプト軍SAMが代表例です。 前半ではイスラエル空軍はほぼ活動を封じられました。 後半にこれを打破したのはシャロン師団等等のスエズ逆渡河作戦で、対岸のエジプト軍SAMを機甲師団で蹂躙し空軍の活動に突破口を作りました。 マルドメのシナリオ、ウィンドウのイメージはこれに似ている。 クライスト装甲集団のセダン突破も興味深いサンプルです。 第1装甲師団と大ドイツ歩兵連隊が確保したセダンの橋梁に対し、フランス空軍は総力を上げて破壊を試みますが グデーリアンは全軍団の対空火網300門を集中し対抗します。 セダンに吸い寄せられ、対空火力とルトバッフェのインターセプトにやられフランス空軍は航空優勢を喪失していきます。 1940年のマルドメと言ったところでしょうか。 A2/ADの原形と言われる太平洋戦争時の帝国陸海軍の絶対防衛圏ですが、 単純に消耗戦で敗れさったわけでは無いことは認識した方がいい。 トラック島が壊滅するまで、そもそも「主力部隊による決戦」に持ち込めていないのです。 前哨基地であるクェゼリンを米海軍・海兵隊のTF(=独立行動できるTGの集合)に襲撃・攻略され中枢のトラック・マリアナまで情報位相での「窓」ができてしまった。 これによって米第5艦隊進攻に対し適時適所に両的な戦力を集中することできなくなり各個に撃破された。 アメリカ陸軍における「窓」をこじ開けておく先遣部隊をマルチドメインタスクフォース(Multi-Domain TF)といらしいですが、太平洋戦史に照らしてもなかなか示唆に富みます。 「RIMPAC2018のマルチドメイン(Multi-Domain)化」について http://www.mod.go.jp/msdf/navcol/SSG/topics-column/col-116.html >771 >「敵」がどうしようもなく「支那」になったことですかね。 それを言ってるのは海軍と海兵だけ 陸軍と空軍は欧州を志向 対中国だけが米軍全体の方向性として捉えてしまうとそこに偏見が生まれ、ドクトリン自体も見誤るので要注意 >773 >後半にこれを打破したのはシャロン師団等等のスエズ逆渡河作戦で、対岸のエジプト軍SAMを機甲師団で蹂躙し空軍の活動に突破口を作りました。 それは違う、イスラエル空軍は対SAMを最優先し地上支援を一時放棄し差し違える覚悟でSAMを潰しました。 そのお陰で航空優勢を回復 エジプト軍のSAMは確かに地上部隊による航空優勢の確保というWindow例ですが 後半は見当違いなので注意 >>776 >第4次中東戦争 一般的な解釈では10月14日以降の再度の攻勢によりエジプト軍が「ミサイルの傘」を出てしまい空陸からの反撃で大損害を受け さらに、15日以降のガゼル作戦でスエズを逆渡河した第162師団等がエジプト軍SAM陣地を掃蕩したとあります。 F‐16―エース・パイロット 戦いの実録 https://blog.goo.ne.jp/monkey-atax/e/d06fbde795d7d4b84ea145b19ba1e911 現代航空戦を生々しく描写しています。 著者は、ワイルドウィーゼル任務でのHARMの効力にはやや懐疑的で通常爆弾での量的な火力投射の必要性に言及しています。 当たり前といえば当たり前ですが、空軍によるSEAD任務だけで敵SAMの撃破を図るのはかなり不効率と。 宇宙ドメインも湾岸戦争のときから戦争は始まっています。 旧ソ連は、レゲンダシステムによりコーカサス地方の衛星照準・通信ステーションからペルシャ湾で作戦中の艦へ衛星通信を介して情報を送り イラク軍のアメリカ空母機動部隊攻撃を誘導しようとしました。 が、NATOの電子妨害で失敗。 ソ連はイラクサイドで準参戦状態だったと。 それで一方的に敗北したのはショックでした。翌年、崩壊。 ただし、現代ではアメリカもそこまで一方的に宇宙で勝つ自信は無くなった。 有人飛行もシャトル以降やっていませんしね。 >777 >公開されてる情報では、米陸軍のMDOの核心たるMDTFは米太平洋軍を中心に実験、配備を目指しているようですが。 米インド太平洋軍の主力は陸軍ではなく、海軍と海兵隊です。 MDTFも、海軍と海兵隊を中心に編成され演習中。 >778 >15日以降のガゼル作戦でスエズを逆渡河した第162師団等が 逆渡河したのはスエズ南部の一部地域のみ その目的も逆侵攻です。 SAM掃討のその過程におけて重要ではあるいが1フェイズにすぎず、それ事態が目的ではなく、それは手段にすぎません。 ガゼル作戦 主目的:逆侵攻による早期終戦 侵攻作戦を確実化する為の当初の重点撃破目標が渡河点周囲のSAM陣地 手段を目的っぽく書くのいくない >>781 >MDTF Multidomain Operations Task Force cuts teeth in Pacific https://www.defensenews.com/land/2018/08/28/multidomain-operations-task-force-cuts-teeth-in-pacific/ "MDTF"はアメリカ陸軍が編制中です。これはガチ。 これを事前配置しておくことでA2/ADのシャッターの窓を少し開いておきます。 ただし、欧州への配備が先行される、という資料もある。 まだ部隊実験を段階的にやってるようで続報待ち。 >>781 >ガゼル作戦 まだマルドメ概念がある時代ではなく、戦史上のドメインを越えた「効果」に着目しています。 シャロン師団、アダン師団のスエズ逆渡河作戦でエジプト軍の西岸SAM陣地の機能が破砕されたのは確かで イスラエル軍の対地攻撃が50-70ソーティ程度まで拡大できるようなった、とあります。 つべのマルドメ動画にも機甲旅団や海兵旅団が奇襲侵攻してSAMやSSMを叩き潰して空軍のための「窓」(三次元)を作るフェイズがあります。 「サイバー戦」は、おれに言わせれば軍事よりも政治の問題。 そもそもマイクロソフトを駆除しないと無理ですよ。 学問的なオペレーションシステム(OS)の定義から考えるに「製造者責任」を一切取らない「使用許諾」を強いることはそもそもおかしい。 軍としてのクローズ系のサイバー防護と言われても「今さら」でしかないし。 オープン系の?サイバー防護?サイバー攻撃まで防衛省がやるんかい?本当に?総務省や経済産業省との切り分けは? >782 記所の締めで >While the MDTF is getting its start in the Pacific theater, the vision is to have multidomain operations capability across multiple combatant commands, such as Europe, positioned forward as a deterrent. ゆーとるやん。 太平洋は海軍が乗り気で協力的だから、さらに実験場に使うのにちょうど中国という便利な仮想敵があって 大規模武力紛争の演習がしやすいけど(軍にとっても理由付けは必要)、陸軍が最終的に見てるのは欧州なんだってば。 だから、もう一度書きますが・・・ 対中国だけが米軍全体の方向性として捉えてしまうとそこに偏見が生まれ、ドクトリン自体も見誤るので要注意 >783 手段の戦例としてガゼル作戦を出すのは私も否定しません。 ですが、ガゼル作戦の目的としてそれを捉えると、いろいろ誤解を生じやすくなるので、 これら戦例の取り扱い方法は要注意なのです。 >785 某セキュリティ民間企業に退役後の人材が流れているのを知ってますが・・・ これは天下りというよりも緊密化、連絡強化、認識強化の流れで見るべき 米軍もそうですが、この分野は軍と民間の協働が必須の分野 そこに良いも悪いもないです。 PMCは中東で見るような特殊部隊上がりの人間だけのものではないでしょうにw (それがいやなら東側のように軍が無理やりにでも全部仕切るしかない) >786 追記しておくと 米軍は欧州のような前方配置による抑止体制と部隊運用能力を太平洋戦域でも確立したのでMDTFの実験をしてる訳です。 逆に言うと、その理想(ビジョン)は欧州にある訳です。 (そしてそれらは既にある程度の完成を見ている) 単に太平洋戦域が欧州のようにMDB/Oに対応できてないのでMDTFを推進しているだけであり MDTFをやってるからといって、米軍全体が中国を主敵として指向しているとは断定できない訳です。 ここに貴官の「中国が主敵」であり「欧州より太平洋優先」という先入観念を入れるから誤読する (別に貴官が個人の指向として中国主敵、太平洋優先を持つのは構いません。私も個人的には中国も韓国もキライだし日本人だから太平洋を優先して欲しいとは思いますから) (でも、その希望を投影して他国の軍事を捉えようとすると旧軍の失敗を繰り返しますよ) 修正 太平洋戦域でも確立したので ↓ 太平洋戦域でも確立した「い」ので ここのニュアンスは重要w >>786 米軍が公表しているMDO2028(MDO1.5)では、顕在化している対象脅威としてロシアに記述を割いています。 が、全体的なコンテクストとして経済・技術基盤を持つ支那を「これまでに無かった異質の脅威」と捉えていると読めます。 さらに流動的ですが、MDTFを東シナ海、南シナ海に二つ並べる贅沢配置も検討されているようです。 この話から感じるのは支那への好き嫌いよりも、「日本近傍でグローバルウォーが計画されている」戦慄と焦躁です。 対ロシアは「スバルキギャップ付近のローカルウォー」と捉えているのに対し対支那は「東シナ海、南シナ海」を含む広大な地域でもはや世界大戦? そもそもの完成年度の「2028」。 これが支那主敵の根拠といえるかと。十年後の主敵は明らかに支那なので。 multi-domain operation 2028 https://publicintelligence.net/usarmy-multidomain-ops-2028/ 正々堂々の宣戦布告w あくまで「競合」状態に留めおく・・・それが目的ですよね。たぶん。 「競合」状態の維持から、敵A2/ADの「突破」、敵ドメインの「破砕」、戦果の拡張による「競合」状態の回復。 不謹慎ながらおもしれえ。 陸軍のドクトリンといいつつ、かなり統合作戦とも相性よさそうです。 これは、EBO系よりもエア・ランド・バトルの子孫ですね。 >791 >あくまで「競合」状態に留めおく・・・それが目的ですよね。たぶん。 どうでしょうか… set conditions for a rapid transition to armed conflict. とあるので問題地域に対し、積極的に介入の体制を採る方向に思われます。 実際はその姿勢を見せつける事で抑止するのだと思いますが、実効性のない態勢は抑止に至らず、実効性のある態勢は容易に(そして偶発的にも)ホットウォーに変換され得ます。 その上で、実効的介入(サイバー・情報も含めた武力行使)により敵ドメイン間の接合を断ち切り分断し、もって敵の態勢を崩し、もっと敵企図を破砕(というより挫折?)させるのではないかと。 その結果、状態は「競合状態=平時の状態」に戻る。 まず平時の状態が、以前であれば完全な我の支配状態(優勢状態)を示していましたが、MDOでは平時=競合状態に認識が変わった事は非常に重要だと思います。 >790 >これが支那主敵の根拠といえるかと。十年後の主敵は明らかに支那なので。 もうちょっと読み込んで欲しい。 ロシアは既に能力を獲得していると米軍は見ています。 そして中国は10年後には獲得するであろうと見ています。 これら2国が 「両方とも」 能力を獲得するのが2028 つまり米軍は2028までにMDO態勢を完成させないと2国相手に対応しきれないとぶっちゃていると考えるべきかと思います。 そして先にどちらに対応しなくちゃけないかは、既に能力を獲得しているロシアであることは明白 (ただし冷戦期からの態勢があるので、態勢の新開発ではなく改良で十分なので動きは目だらない) つまり米軍は 現在の主敵をロシア軍と認識しているが、中国が2028に能力を獲得するので、そこで中国も並列的な主敵存在となりえると認識 しかも中国は異質なので、対ロシアとは別の態勢を作らないといけないと大慌て 今後10年間でインド太平洋戦域で態勢構築しないといけないので、太平洋方面でいろいろ動向が目立つだけ 対ロシアは欧州においてNATO含め、強力な過去資産があるのでドタバタも目立ちませんが、別に太平洋に比べ下位にあるわけではない。 むしろ改良だけで態勢組めるので優先して実施。 >790 >対ロシアは「スバルキギャップ付近のローカルウォー」と捉えている 対応はNATOという複数国の枠組み さらに該当地域の複数国が関与 >対支那は「東シナ海、南シナ海」を含む広大な地域 こちらも日本を含め複数国の枠組みで対処し 該当地域も複数国が関与 >もはや世界大戦 広さが違うだけでドメインなどの関係性はそう変わりません。 地域的な広さは重要な物理的影響ですが、そこを認識の中心として判断するのはMDOではないですお (地理的要素を優位認識するのは旧来の手法、そこを改革するのがMDB/Oがやってるフレームワークの全面改訂) ちなみにスバルギャップがホットポイントであるならば、ロシアはそこにNATOの注意を引き付けつつ別の地域での行動を準備する可能性あり それが機会主義を取り入れたロシア式ハイブリッド戦争。 なのでホットポイントが狭い一か所に集中しているからローカルと認識していると足をすくわれる可能性があります。 地域の広さはドメインの一要素にすぎません。 それにしても・・・ 敵軍事システムの脆弱性を衝いて浸透し おぺれーしょなる な まにゅーばー で敵を分断し混乱させる すごいなー、ざんしんだなー(棒 その浸透する部隊群は おぺれーしょなるまにゅーばーぐるーぷ と呼称されたりするのかなぁ え? まるちどめいんたすくふぉーす? へーかっこいいなー(棒 >>794 >>795 従前との差分という観点では、これほど「チャイナ」を露骨に敵と見なした公式文書は、初めてではないでしょうか? これまでは「ステークフォルダー」「戦略的互恵関係」でしたからね。 さらに本文中でも執拗に「チャイニーズ アンド ロシア」「チャイニーズ アンド ロシア」を連呼しています。 (単にアルファベット順の可能性もあるが) これと、トランプ政権の親ロシア政策を考慮すると、どうですかね。 個人的な戦略感としては、支那(チャイナ)と露西亜(ロシア)を差別するのはよろしくなく、まとめて討ち果たすべきだと思います。 「ロシア=対象脅威」大いに結構。 >>796 MDTFは、今のところ「競合状態」を維持して後続部隊の作戦機動を掩護する性格のようです。 ストラテジック・ファイアー・エリア、オペレーショナル・ファイアー・エリアを打撃する火力戦闘部隊(サイバー・電磁・宇宙・情報含む)的な。 実際にオペレーショナル・ディープ・エリア(好きな言葉だ)に突入する部隊を含めた全体像は、マルチドメイン・フレームワークと表現されています。 その詳細は今年の夏に公表されるマルチドメインオペレーション2.0に請うご期待です。 さらに興味深いのは「コンバージョン(結集)」。 戦域軍?野戦軍?軍団?師団?旅団戦闘団? 何それw UEX、UEYのフラット化は死語になったようです。 オペレーションの形態は変わりますが、戦争の階層構造に適応した編制、平たく言えばゴリ押しの本気のアメリカ陸軍復活の可能性も。 >799 コンバージョンじゃない、コンバージェンス コンバージェンス(Wiki) 収斂(しゅうれん、convergence)とは、複数の物が互いに異なる性質・指標などを持っている状況から変更・移行を起こし、同質化・同等化・相似化(互いの性質等の差を無くす方向)が進むこと。 散布的に位置していた複数の物を一箇所に集める(集まっていく)こと。学術用語として収束(しゅうそく)と訳されることもある。 マルチドメインでは異なる性質の変質利用を強調すべく、この語を使うのではないかと思われる。 >>800 スマホでPDFと5chを切り替えて速読しているのである。許されよ。 公刊資料ソースで「軍事研究」誌を三ヶ月上回ったろう。 作戦術とは「戦争の性質(本質)(nature of war)」を基礎に開発されている。 MDOが以前の作戦術の概念を包含しているのは当然のこと。 何故なら同じ戦争だから。 エア・ランド・バトルを凌駕せんとする対象脅威。これをさらに変化要因とする進化的なプロセスです。 本文中に概念分析、兵棋演習、シミュレーション、部隊実験を根拠とした旨記述してる。 人がいっぱいいて羨ましいですね。 ただしな。戦略環境観で同床異夢なんだ。 MDOが前提とするリアリズムに基づく戦力均衡は日本の目指すべきところではない。 支那と結んでロシアを撃つ。ロシアと結んで支那を撃つ。両方誤りです。 日本にとっては、イデオロギー的な戦い。国際民主主義に基づく集団安全保障にインド・太平洋の国際秩序を再編することが真の勝利です。 MDOで一番違和感を感じるのは「情報戦」ですね。 あたかも「火力」と類似したような捉え方をしているが本当かと。 確かに、昔、砲弾にアジビラ詰めて射撃することもありましたがね。心理戦の一貫として。 情報の本質として、そんな作用する力に対してリニアに結果がでるものなのか? 「情報」の本質は、我の力ではなく敵の力に対する反作用として生まれるものです。 これは正しかろう。 そのスタートとしては「情報戦」のインフラを積み上げる以前に「敵を理解」し「敵を徹底的に分析」することから始まる。 高価な偵察衛星やらグローバルホークよりもケチなコーストウオッチャーや内部協力者が決定的な場合もある。 「情報戦」は(若干の誤解を覚悟で言えば)「女性的」なものだと思う。 敵の欲することを察し、さらにこれを分析していくことです。そこにCV(致命的脆弱性)が生まれる。 敵が行使する力のパラドックスから生まれ、その矛盾から付け入る隙(ヒューミント情報源他)が生まれます。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
read.cgi ver 07.5.4 2024/05/19 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる