国家安全保障政策/国家戦略研究スレッド
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我国の繁栄と安全を守る国家安全保障政策とこれを実現する国家戦略を研究・提案するスレッドです。 ○国家安全保障政策とは 国家の独立と繁栄を維持するために、主に軍事的な脅威などから国家を守る政策。国家は多様な価値観を包含しており政策は必ずしも他の政策・党派と整合するものではない。 ○国家戦略とは 国家目的を遂行する最高位の観点から、平戦両時に政治・軍事・経済等の国力を効果的に運用する統一的・総合的・全般的な戦略。安全保障政策を上位構造とするが、政策上の不整合は国家戦略により統合が図られる。階層構造下位の戦域戦略、作戦、戦術の準拠となる。 ○戦略の位相 国家戦略を構成する全ての位相(軍事・経済・文化・社会・科学技術etc.)を議論の対象としkますが軍事を主たる切り口とし、それ以外の議論は50レスを越える場合は専門スレッドへの移動をお願いします。 ○戦略の階層構造 戦略を構成する全ての階層構造(世界観・政策・国家戦略・戦域戦略・作戦・戦術・技術)を議論の対象としますが、作戦次元以下の議論は50スレを越える場合は専門スレッドへの移動をお願いします。 ○戦略と戦史 戦略とは一般的な法則が成り立つような分野ではなく、戦史において淘汰される複雑系・非線形・進化的なプロセスです。議論の根拠たり得る戦史上の事象(古代・中世・近世・近代・現代)を議論の対象とします。 ○当スレッドのスタンスと地誌について 当スレッドは明らかにネット右翼(ネトウヨ)スレッドです。対象脅威を尊称で奉る趣味はございません。戦史・兵要地史の一貫性のため歴史的な略称(支那・北朝鮮・南朝鮮・米・英・仏・露・独他)を推称します。 ○戦略思想家の格付け ●神様リスト クラウゼヴィッツ、モルトケ、コーベット、リデル・ハート、マイケル・ハワード、コリン・グレイ、ルトワック ●疫病神リスト ジョミニ、フォッシュ、フラー、マハン、ドゥーエ、ハマン・カーン、キッシンジャー、バーナード・ブロディ、クレフェルト、ミアシャイマー 「勝利は既に(戦略次元で)確定している。卿らの上に大神オーディンの(作戦次元以下の)恩寵あらんことを。」 日本では暗黙知として戦略爆撃による勝利をめざしたAWPD-1は周知されている。 ところが、同じ世界大戦中に改変・策定され、統合作戦テイストを入れたAWPD-42について知られていない。 アメリカ陸軍航空隊(アメリカ空軍)でも戦略爆撃による戦勝の線は引けませんでした。 ワーデンが理論的にリードした「インスタント(瞬雷)作戦」もこの二つの戦略の間で逡巡しています。 マルチ・ドメイン・バトル(MDB)改めマルチ・ドメイン・オペレーション(MDO)のおかげで未だかつてなく作戦術(Operational art)が脚光を浴びているように思う。 あえて苦言を呈せば一過性にはしてほしくない。 流行りものではなく古典的な兵学思想(science of war)の上に成り立っている進化的プロセスであることをしっかり認識してほしい。 「急がば回れ」です。 マルチ・ドメイン・オペレーションへの誤解としては「サイバー・宇宙・電子・情報で戦おう」というものでは全くないのです。 そうではなくて、「今までアメリカはその次元で圧倒的な優位を享受してきた」が「これからは優位を維持できず競争的(コンペティティブ)な環境になる」ということを前提としています。 では、どう戦うか? そこでマルチドメイン。複数領域の統合です。 これによってストラテジックなレベル、あるいはオペレーショナルなレベルの「火力(サイバー・電子・宇宙・情報)」により「機動(マニューバ)」ができる窓を作る。そのシナジー効果により敵の企図を破砕する。 形態や次元は変われどやはり火力と機動を組み合わせた作戦次元のマニューバにて勝つ。 火力による消耗戦を嗜好してるわけでは無いことは理解して欲しい。 安倍政権の安全保障政策(統合多次元防衛力)は、残念ながら技術・戦術レベルでのサイバー・宇宙・電子戦への重点施策でしか見れていない。 全く理解すらできていないと思われます。 「作戦次元」が兵学思想として欠落している悲しさですね。 最近、世上で、アメリカ人の「日本人はケイパビリティだ」というセリフを益々聞きます。 これは「俺たちのマルチドメインオペレーションに戦術次元で参画できるほど能力が高い」という誉め言葉であるとともに、 「俺たちのマルチドメインオペレーションで戦略・作戦次元で使役される無駄に能力が高い馬鹿な奴ら」という嘲笑でもあります。 もう少し戦争の階層構造の観点から客観的に見てはどうかと。 特に戦略次元、作戦次元の視点を今度こそ、今度こそ導入しましょう。 日本政府は「作戦基本部隊」という発想を放棄しました。 これは1ランク上の部隊を防御で阻止、同クラスを遭遇戦で撃破、1ランク下の陣地防御陣地攻撃で撃滅できる編制です。 これを棄てた以上もはや戦術次元で跳ね返せる事態は越えています。 作戦次元のマニューバで勝つしかない。 同時に対着上陸作戦という概念も捨てました。 海がどうだろうと、空がどうだろうと、最も日本の地形的なアドバンテージだったのですが捨てました。 国土・国民を巻き込んだ猛烈な内陸部戦闘になります。 安倍晋三氏の目には「国民」が映ってないんでしょうな。 陸軍が個人的に嫌いなのは理解しますが、国土の上には国民も乗っているんですがね。 無闇にリスクにさらすのは何故? 基本的な編制の構造として、島嶼部含めて全国機動する「機動師(旅)団」、各地域を防護する「地域配備師(旅)団」の二種類に再編されました。 ただし、これらには必要十分な火力と機動打撃力がありません。(北方を除く) そこで、方面直轄部隊に若干の野戦特科が残っています。 これらを振り分けるしかない。 よって、実際に侵略事態が生起した場合は、これまでの対着上陸作戦から防ぎ切れれない場合に部隊転用で押し返す戦い方から、 初動の敵軍の国土への上陸は諦め、全国運用にて必要な部隊をかき集めてきてから押し返す戦い方に変わりました。 これは事実で防衛白書を御覧下さい。内閣総理大臣・安倍晋三と防衛大臣・小野寺五典が選択したまごうことなき安全保障上の選択です。 一時的に敵の占領下におかれる国民が殺戮されようが家屋を焼失しようがイージスアショアやF-35が大事と。 トランプ政権に尻尾振るのに忙しいと。 行間を読めばそうなります。 彼らは「制空権」「制海権」(この概念からして実現性が無いが)があれば「陸」は必要ない、こう考えているのでしょう。 これはおかしな考え方です。 今のMDOで想定している事態をよく思い起こして下さい。 アメリカ空軍・海軍でさえ支那のA2/AD圏で活動できない、 特にサイバー、宇宙、電子戦、情報戦の優位を失い競争的になっている状況では。 全ての基盤となっているGPSさえ潰されるかもしれない。 これが前提です。 インフラを潰され、米軍の来援も遅延し海自・空自も機能不全。 陸は全体的に火力・機動打撃力が不足している。 これでどうやって国民の安全保障に万全を期すのか? 日本政府が自分で出してる文書に既に重大な矛盾があります。 支那のスパイを一人特定するなら安倍晋三その人でしょう。 国防を骨抜きにしている。 >753 >ストラテジックなレベル、あるいはオペレーショナルなレベルの「火力(サイバー・電子・宇宙・情報)」により「機動(マニューバ)」ができる窓を作る。 その逆で、マニューバにより火力を叩きこむ隙間(Window)を作為するという着想も忘れないで欲しいかも。 火力による消耗戦的手法も不可能ではなく、むしろ非接触戦闘を謳うMDO/MDB、ハイブリッド戦においては考慮すべき重要な手法の一つになりえます。 ただ複雑なドメイン関係を持つ現代戦場環境にあっては、火力も文字通りの火力以外に目に見えないサイバーな火力であったり、宣伝という人心に対する火力もあり得ます。 さらにこの火力を投射するために、マニューバにより有利を作為しなければいけない場合もあります。 火力というより影響力や強制力の投射とでもいった方が良いかもしれません。 この場合の火力は従来の消耗戦というより累積戦略的な意味あいが強いものではありますが、消耗戦、機動戦という二元論的理解からの脱出も これら昨今の用兵思想の認識には必要ではなかろうか。 >>761 「二元論」というよりも、消耗戦に加えて機動戦という選択肢が拡大され、これらがパラドキシカルにくるくる回る。 老荘思想の太極図にような絵をイメージしています。 このマルチドメインでの「パワポ」ポンチ絵を上手く書いたらアメリカ人もよろこぶでしょう。 "oprative"は「作戦的」という意味ですが、元々は戦闘に至る「機動」を司るという意味も濃厚に持っています。 米国の「マルチドメイン"バトル"(MDB)」から「マルチドメイン"オペレーション"(MDO)」の言葉の変遷も 地理的な感覚に加え「機動」への意識を濃厚に反映しています。 各ドメインで降り注ぐ敵の火力を意識しつつも、これを打破して「機動」するメドッドと言っていいでしょう。 機動できなかったら、そもそも日米安保で米軍が来援せず日本にとって事態は深刻です。 こういう前提の中で「統合"機動"防衛力」から、わざわざ"機動"を外して「統合多次元防衛力」という言葉に変更した。 MDBからMDOの変遷と比較して異次元な方向に「機動」していったのが分かると思います。 有り体に言って不見識ですね。 「ドメイン」を「次元」としたのも実に不見識。 普通は「次元」=level of warで戦略-作戦-戦術の階層構造のことですね。 「ドメイン」は「領域」を当てることが本来多いようですが、「次元」という言葉は今後混乱を生起するでしょう。 困ったものです。 >764 >普通は「次元」=level of warで戦略-作戦-戦術の階層構造のことですね。 ドメイン(domain)は、特定の個人や集団の管理の下に置かれている時空間の範囲を表す概念であり、権威の制約を表現する手法の1つである。管理領域とも言う。 なお管理の範囲は可変だし重複も自由なので、次元といった連続概念や固定的観念で把握するのイクないと思う。 (1-2-3-4-5と準に影響範囲が並ぶ訳ではなく、いきなり1-3が並ぶとか、1.2.3.4.5がそれぞれ同時に隣接する場合もあるのがドメイン) ちなみにこの説明を当てはめる場合、時空間には仮想空間(サイバー空間)も含むと理解すべき そしてさらにドメインは階層構造の一部分を表しますが、それは必ずしも階層と=という訳でもなく階層を跨る場合もありますので 階層と混同するのもイクない。 >>765 「教義」ととらえれば編制・装備を含む広い概念だから戦略次元まで包含するものと思われるが、 わざわざマルチ・ドメイン・「オペレーション」というくらいなので「作戦術f」を強bュ意識しているbニ思われ。 アクティブディフェンス-エアランド「バトル」-フルスペクトラム「オペレーション」-ユニファイドランド「オペレーション」-ときて エアシー「バトル」-マルチドメイン「バトル」-マルチドメイン「オペレーション」。 接尾語も重要。 「バトル」と表現しようが「オペレーション」と表現しようが「マルチなドメイン」と表現しようが、「戦争の階層構造」は厳然と存在しほとんど本質に近い。(時に変りますが) ところが、その導入を曖昧にしながら「マルチドメイン」「多次元」と言い出したところに強い危惧を感じる。 日本において。 この行き着く先がどうなるか言うと「特定」の「戦術的な戦闘場面」を切り出してきて編制装備を決めてしまい、 そこから作戦次元をすっ飛ばしていきなり戦略次元(予算・法律(閣議決定))の話をしだし(さらに途中、変なのが乱入し)、 他のものは「いらない」とする何回も何回も何回も見てきた短絡的な議論です。 戦争を全体として捉えることが、まずは優先的な課題。 日本では。 >766 マルチドメインバトルでも十分に作戦術を重視していますよ。 現在、米軍のニュースなどでみられる議論や情報をみるに マルチドメインオペレーションは作戦術としてより、戦略術≒安全保障に足を突っ込みつつある感じです。 MDB:政治>>||>軍事戦略>作戦>戦術 ⇒熱戦に入ってからのドクトリンなのでバトル(戦闘重視) が MDO:政治>>>軍事戦略>作戦>戦術 ⇒熱戦以前の冷戦時の抑止体制を組むのでオペレーション(作戦計画重視) になった感じ ※そうしなければ、そもそもの対処事態であるハイブリッド戦争に後れを取ることになる。 >>769 今分かっているのは、MDOには平時の(と言っても競争的な)フェイズから始まって、やむを得ず大規模戦闘に至るいくつかのフェイズがある、ということです。 最初の局面では、非殺傷な情報・心理的なのも含めてstrategicな「火力」の応酬になる。 この段階で拒否が成立し敵国が諦めてくれればそれでよし。 駄目な場合は、operationalな火力の応酬になり、windowの設定からoperationalな機動が始り、最終的にはclosedなどぎつい戦闘が生起する。 ソフトな方法での不戦屈敵をめざすものではあるが、近接戦のフェイズを躊躇うものではなく、 必要とあらば躊躇なく地上軍(陸軍・海兵)が突入し、敵国の非対称なアセットを麻痺させて、逆に空軍や海軍が敵国にアクセスできる窓を作る場合もある。 Multi-Domain Battle Space Scenario https://m.youtube.com/watch?v=car1O_qfkW0 まだ「バトル」の時代のシナリオですが(翻訳する気力もないが)"maneuver advantage"を連呼してるのは分かる。 「オペレーション」になって拡張されたのは、さらに各ドメインの並列性が強調されるようびなったこと。 さらには「同盟国」がよりクローズアップされるようになったこと。 「敵」がどうしようもなく「支那」になったことですかね。 完全に「第二次冷戦」、2ndコールドウォーは始った。 惰眠を貪る時代は過ぎ去りました。 あらたな国際秩序を目指して歴史は動いていきます。 マルチドメインオペレーションは、それほど奇をてらった発想ではなく、パーツ、パーツで見れば古典的な戦史に現れてる事象です。 そこの戦史上のデータ蓄積や価値の認識も羨ましいところです。 対空火力による航空機の活動抑止は、第四次中東戦争でのエジプト軍SAMが代表例です。 前半ではイスラエル空軍はほぼ活動を封じられました。 後半にこれを打破したのはシャロン師団等等のスエズ逆渡河作戦で、対岸のエジプト軍SAMを機甲師団で蹂躙し空軍の活動に突破口を作りました。 マルドメのシナリオ、ウィンドウのイメージはこれに似ている。 クライスト装甲集団のセダン突破も興味深いサンプルです。 第1装甲師団と大ドイツ歩兵連隊が確保したセダンの橋梁に対し、フランス空軍は総力を上げて破壊を試みますが グデーリアンは全軍団の対空火網300門を集中し対抗します。 セダンに吸い寄せられ、対空火力とルトバッフェのインターセプトにやられフランス空軍は航空優勢を喪失していきます。 1940年のマルドメと言ったところでしょうか。 A2/ADの原形と言われる太平洋戦争時の帝国陸海軍の絶対防衛圏ですが、 単純に消耗戦で敗れさったわけでは無いことは認識した方がいい。 トラック島が壊滅するまで、そもそも「主力部隊による決戦」に持ち込めていないのです。 前哨基地であるクェゼリンを米海軍・海兵隊のTF(=独立行動できるTGの集合)に襲撃・攻略され中枢のトラック・マリアナまで情報位相での「窓」ができてしまった。 これによって米第5艦隊進攻に対し適時適所に両的な戦力を集中することできなくなり各個に撃破された。 アメリカ陸軍における「窓」をこじ開けておく先遣部隊をマルチドメインタスクフォース(Multi-Domain TF)といらしいですが、太平洋戦史に照らしてもなかなか示唆に富みます。 「RIMPAC2018のマルチドメイン(Multi-Domain)化」について http://www.mod.go.jp/msdf/navcol/SSG/topics-column/col-116.html >771 >「敵」がどうしようもなく「支那」になったことですかね。 それを言ってるのは海軍と海兵だけ 陸軍と空軍は欧州を志向 対中国だけが米軍全体の方向性として捉えてしまうとそこに偏見が生まれ、ドクトリン自体も見誤るので要注意 >773 >後半にこれを打破したのはシャロン師団等等のスエズ逆渡河作戦で、対岸のエジプト軍SAMを機甲師団で蹂躙し空軍の活動に突破口を作りました。 それは違う、イスラエル空軍は対SAMを最優先し地上支援を一時放棄し差し違える覚悟でSAMを潰しました。 そのお陰で航空優勢を回復 エジプト軍のSAMは確かに地上部隊による航空優勢の確保というWindow例ですが 後半は見当違いなので注意 >>776 >第4次中東戦争 一般的な解釈では10月14日以降の再度の攻勢によりエジプト軍が「ミサイルの傘」を出てしまい空陸からの反撃で大損害を受け さらに、15日以降のガゼル作戦でスエズを逆渡河した第162師団等がエジプト軍SAM陣地を掃蕩したとあります。 F‐16―エース・パイロット 戦いの実録 https://blog.goo.ne.jp/monkey-atax/e/d06fbde795d7d4b84ea145b19ba1e911 現代航空戦を生々しく描写しています。 著者は、ワイルドウィーゼル任務でのHARMの効力にはやや懐疑的で通常爆弾での量的な火力投射の必要性に言及しています。 当たり前といえば当たり前ですが、空軍によるSEAD任務だけで敵SAMの撃破を図るのはかなり不効率と。 宇宙ドメインも湾岸戦争のときから戦争は始まっています。 旧ソ連は、レゲンダシステムによりコーカサス地方の衛星照準・通信ステーションからペルシャ湾で作戦中の艦へ衛星通信を介して情報を送り イラク軍のアメリカ空母機動部隊攻撃を誘導しようとしました。 が、NATOの電子妨害で失敗。 ソ連はイラクサイドで準参戦状態だったと。 それで一方的に敗北したのはショックでした。翌年、崩壊。 ただし、現代ではアメリカもそこまで一方的に宇宙で勝つ自信は無くなった。 有人飛行もシャトル以降やっていませんしね。 >777 >公開されてる情報では、米陸軍のMDOの核心たるMDTFは米太平洋軍を中心に実験、配備を目指しているようですが。 米インド太平洋軍の主力は陸軍ではなく、海軍と海兵隊です。 MDTFも、海軍と海兵隊を中心に編成され演習中。 >778 >15日以降のガゼル作戦でスエズを逆渡河した第162師団等が 逆渡河したのはスエズ南部の一部地域のみ その目的も逆侵攻です。 SAM掃討のその過程におけて重要ではあるいが1フェイズにすぎず、それ事態が目的ではなく、それは手段にすぎません。 ガゼル作戦 主目的:逆侵攻による早期終戦 侵攻作戦を確実化する為の当初の重点撃破目標が渡河点周囲のSAM陣地 手段を目的っぽく書くのいくない >>781 >MDTF Multidomain Operations Task Force cuts teeth in Pacific https://www.defensenews.com/land/2018/08/28/multidomain-operations-task-force-cuts-teeth-in-pacific/ "MDTF"はアメリカ陸軍が編制中です。これはガチ。 これを事前配置しておくことでA2/ADのシャッターの窓を少し開いておきます。 ただし、欧州への配備が先行される、という資料もある。 まだ部隊実験を段階的にやってるようで続報待ち。 >>781 >ガゼル作戦 まだマルドメ概念がある時代ではなく、戦史上のドメインを越えた「効果」に着目しています。 シャロン師団、アダン師団のスエズ逆渡河作戦でエジプト軍の西岸SAM陣地の機能が破砕されたのは確かで イスラエル軍の対地攻撃が50-70ソーティ程度まで拡大できるようなった、とあります。 つべのマルドメ動画にも機甲旅団や海兵旅団が奇襲侵攻してSAMやSSMを叩き潰して空軍のための「窓」(三次元)を作るフェイズがあります。 「サイバー戦」は、おれに言わせれば軍事よりも政治の問題。 そもそもマイクロソフトを駆除しないと無理ですよ。 学問的なオペレーションシステム(OS)の定義から考えるに「製造者責任」を一切取らない「使用許諾」を強いることはそもそもおかしい。 軍としてのクローズ系のサイバー防護と言われても「今さら」でしかないし。 オープン系の?サイバー防護?サイバー攻撃まで防衛省がやるんかい?本当に?総務省や経済産業省との切り分けは? >782 記所の締めで >While the MDTF is getting its start in the Pacific theater, the vision is to have multidomain operations capability across multiple combatant commands, such as Europe, positioned forward as a deterrent. ゆーとるやん。 太平洋は海軍が乗り気で協力的だから、さらに実験場に使うのにちょうど中国という便利な仮想敵があって 大規模武力紛争の演習がしやすいけど(軍にとっても理由付けは必要)、陸軍が最終的に見てるのは欧州なんだってば。 だから、もう一度書きますが・・・ 対中国だけが米軍全体の方向性として捉えてしまうとそこに偏見が生まれ、ドクトリン自体も見誤るので要注意 >783 手段の戦例としてガゼル作戦を出すのは私も否定しません。 ですが、ガゼル作戦の目的としてそれを捉えると、いろいろ誤解を生じやすくなるので、 これら戦例の取り扱い方法は要注意なのです。 >785 某セキュリティ民間企業に退役後の人材が流れているのを知ってますが・・・ これは天下りというよりも緊密化、連絡強化、認識強化の流れで見るべき 米軍もそうですが、この分野は軍と民間の協働が必須の分野 そこに良いも悪いもないです。 PMCは中東で見るような特殊部隊上がりの人間だけのものではないでしょうにw (それがいやなら東側のように軍が無理やりにでも全部仕切るしかない) >786 追記しておくと 米軍は欧州のような前方配置による抑止体制と部隊運用能力を太平洋戦域でも確立したのでMDTFの実験をしてる訳です。 逆に言うと、その理想(ビジョン)は欧州にある訳です。 (そしてそれらは既にある程度の完成を見ている) 単に太平洋戦域が欧州のようにMDB/Oに対応できてないのでMDTFを推進しているだけであり MDTFをやってるからといって、米軍全体が中国を主敵として指向しているとは断定できない訳です。 ここに貴官の「中国が主敵」であり「欧州より太平洋優先」という先入観念を入れるから誤読する (別に貴官が個人の指向として中国主敵、太平洋優先を持つのは構いません。私も個人的には中国も韓国もキライだし日本人だから太平洋を優先して欲しいとは思いますから) (でも、その希望を投影して他国の軍事を捉えようとすると旧軍の失敗を繰り返しますよ) 修正 太平洋戦域でも確立したので ↓ 太平洋戦域でも確立した「い」ので ここのニュアンスは重要w >>786 米軍が公表しているMDO2028(MDO1.5)では、顕在化している対象脅威としてロシアに記述を割いています。 が、全体的なコンテクストとして経済・技術基盤を持つ支那を「これまでに無かった異質の脅威」と捉えていると読めます。 さらに流動的ですが、MDTFを東シナ海、南シナ海に二つ並べる贅沢配置も検討されているようです。 この話から感じるのは支那への好き嫌いよりも、「日本近傍でグローバルウォーが計画されている」戦慄と焦躁です。 対ロシアは「スバルキギャップ付近のローカルウォー」と捉えているのに対し対支那は「東シナ海、南シナ海」を含む広大な地域でもはや世界大戦? そもそもの完成年度の「2028」。 これが支那主敵の根拠といえるかと。十年後の主敵は明らかに支那なので。 multi-domain operation 2028 https://publicintelligence.net/usarmy-multidomain-ops-2028/ 正々堂々の宣戦布告w あくまで「競合」状態に留めおく・・・それが目的ですよね。たぶん。 「競合」状態の維持から、敵A2/ADの「突破」、敵ドメインの「破砕」、戦果の拡張による「競合」状態の回復。 不謹慎ながらおもしれえ。 陸軍のドクトリンといいつつ、かなり統合作戦とも相性よさそうです。 これは、EBO系よりもエア・ランド・バトルの子孫ですね。 >791 >あくまで「競合」状態に留めおく・・・それが目的ですよね。たぶん。 どうでしょうか… set conditions for a rapid transition to armed conflict. とあるので問題地域に対し、積極的に介入の体制を採る方向に思われます。 実際はその姿勢を見せつける事で抑止するのだと思いますが、実効性のない態勢は抑止に至らず、実効性のある態勢は容易に(そして偶発的にも)ホットウォーに変換され得ます。 その上で、実効的介入(サイバー・情報も含めた武力行使)により敵ドメイン間の接合を断ち切り分断し、もって敵の態勢を崩し、もっと敵企図を破砕(というより挫折?)させるのではないかと。 その結果、状態は「競合状態=平時の状態」に戻る。 まず平時の状態が、以前であれば完全な我の支配状態(優勢状態)を示していましたが、MDOでは平時=競合状態に認識が変わった事は非常に重要だと思います。 >790 >これが支那主敵の根拠といえるかと。十年後の主敵は明らかに支那なので。 もうちょっと読み込んで欲しい。 ロシアは既に能力を獲得していると米軍は見ています。 そして中国は10年後には獲得するであろうと見ています。 これら2国が 「両方とも」 能力を獲得するのが2028 つまり米軍は2028までにMDO態勢を完成させないと2国相手に対応しきれないとぶっちゃていると考えるべきかと思います。 そして先にどちらに対応しなくちゃけないかは、既に能力を獲得しているロシアであることは明白 (ただし冷戦期からの態勢があるので、態勢の新開発ではなく改良で十分なので動きは目だらない) つまり米軍は 現在の主敵をロシア軍と認識しているが、中国が2028に能力を獲得するので、そこで中国も並列的な主敵存在となりえると認識 しかも中国は異質なので、対ロシアとは別の態勢を作らないといけないと大慌て 今後10年間でインド太平洋戦域で態勢構築しないといけないので、太平洋方面でいろいろ動向が目立つだけ 対ロシアは欧州においてNATO含め、強力な過去資産があるのでドタバタも目立ちませんが、別に太平洋に比べ下位にあるわけではない。 むしろ改良だけで態勢組めるので優先して実施。 >790 >対ロシアは「スバルキギャップ付近のローカルウォー」と捉えている 対応はNATOという複数国の枠組み さらに該当地域の複数国が関与 >対支那は「東シナ海、南シナ海」を含む広大な地域 こちらも日本を含め複数国の枠組みで対処し 該当地域も複数国が関与 >もはや世界大戦 広さが違うだけでドメインなどの関係性はそう変わりません。 地域的な広さは重要な物理的影響ですが、そこを認識の中心として判断するのはMDOではないですお (地理的要素を優位認識するのは旧来の手法、そこを改革するのがMDB/Oがやってるフレームワークの全面改訂) ちなみにスバルギャップがホットポイントであるならば、ロシアはそこにNATOの注意を引き付けつつ別の地域での行動を準備する可能性あり それが機会主義を取り入れたロシア式ハイブリッド戦争。 なのでホットポイントが狭い一か所に集中しているからローカルと認識していると足をすくわれる可能性があります。 地域の広さはドメインの一要素にすぎません。 それにしても・・・ 敵軍事システムの脆弱性を衝いて浸透し おぺれーしょなる な まにゅーばー で敵を分断し混乱させる すごいなー、ざんしんだなー(棒 その浸透する部隊群は おぺれーしょなるまにゅーばーぐるーぷ と呼称されたりするのかなぁ え? まるちどめいんたすくふぉーす? へーかっこいいなー(棒 >>794 >>795 従前との差分という観点では、これほど「チャイナ」を露骨に敵と見なした公式文書は、初めてではないでしょうか? これまでは「ステークフォルダー」「戦略的互恵関係」でしたからね。 さらに本文中でも執拗に「チャイニーズ アンド ロシア」「チャイニーズ アンド ロシア」を連呼しています。 (単にアルファベット順の可能性もあるが) これと、トランプ政権の親ロシア政策を考慮すると、どうですかね。 個人的な戦略感としては、支那(チャイナ)と露西亜(ロシア)を差別するのはよろしくなく、まとめて討ち果たすべきだと思います。 「ロシア=対象脅威」大いに結構。 >>796 MDTFは、今のところ「競合状態」を維持して後続部隊の作戦機動を掩護する性格のようです。 ストラテジック・ファイアー・エリア、オペレーショナル・ファイアー・エリアを打撃する火力戦闘部隊(サイバー・電磁・宇宙・情報含む)的な。 実際にオペレーショナル・ディープ・エリア(好きな言葉だ)に突入する部隊を含めた全体像は、マルチドメイン・フレームワークと表現されています。 その詳細は今年の夏に公表されるマルチドメインオペレーション2.0に請うご期待です。 さらに興味深いのは「コンバージョン(結集)」。 戦域軍?野戦軍?軍団?師団?旅団戦闘団? 何それw UEX、UEYのフラット化は死語になったようです。 オペレーションの形態は変わりますが、戦争の階層構造に適応した編制、平たく言えばゴリ押しの本気のアメリカ陸軍復活の可能性も。 >799 コンバージョンじゃない、コンバージェンス コンバージェンス(Wiki) 収斂(しゅうれん、convergence)とは、複数の物が互いに異なる性質・指標などを持っている状況から変更・移行を起こし、同質化・同等化・相似化(互いの性質等の差を無くす方向)が進むこと。 散布的に位置していた複数の物を一箇所に集める(集まっていく)こと。学術用語として収束(しゅうそく)と訳されることもある。 マルチドメインでは異なる性質の変質利用を強調すべく、この語を使うのではないかと思われる。 >>800 スマホでPDFと5chを切り替えて速読しているのである。許されよ。 公刊資料ソースで「軍事研究」誌を三ヶ月上回ったろう。 作戦術とは「戦争の性質(本質)(nature of war)」を基礎に開発されている。 MDOが以前の作戦術の概念を包含しているのは当然のこと。 何故なら同じ戦争だから。 エア・ランド・バトルを凌駕せんとする対象脅威。これをさらに変化要因とする進化的なプロセスです。 本文中に概念分析、兵棋演習、シミュレーション、部隊実験を根拠とした旨記述してる。 人がいっぱいいて羨ましいですね。 ただしな。戦略環境観で同床異夢なんだ。 MDOが前提とするリアリズムに基づく戦力均衡は日本の目指すべきところではない。 支那と結んでロシアを撃つ。ロシアと結んで支那を撃つ。両方誤りです。 日本にとっては、イデオロギー的な戦い。国際民主主義に基づく集団安全保障にインド・太平洋の国際秩序を再編することが真の勝利です。 MDOで一番違和感を感じるのは「情報戦」ですね。 あたかも「火力」と類似したような捉え方をしているが本当かと。 確かに、昔、砲弾にアジビラ詰めて射撃することもありましたがね。心理戦の一貫として。 情報の本質として、そんな作用する力に対してリニアに結果がでるものなのか? 「情報」の本質は、我の力ではなく敵の力に対する反作用として生まれるものです。 これは正しかろう。 そのスタートとしては「情報戦」のインフラを積み上げる以前に「敵を理解」し「敵を徹底的に分析」することから始まる。 高価な偵察衛星やらグローバルホークよりもケチなコーストウオッチャーや内部協力者が決定的な場合もある。 「情報戦」は(若干の誤解を覚悟で言えば)「女性的」なものだと思う。 敵の欲することを察し、さらにこれを分析していくことです。そこにCV(致命的脆弱性)が生まれる。 敵が行使する力のパラドックスから生まれ、その矛盾から付け入る隙(ヒューミント情報源他)が生まれます。 近代以降の文献で「これが情報戦だ」というようなものは皆無に思う。 特にCIAは最低な組織。あれの真似はできません。 する余裕もあろうはずがない。 無尽蔵に国家予算を吸い上げていき、大概、決定的な情報を見落とす。 その影響を受けてか「日本の識者」の論調の大略すれば「情報に金をかけろ」 意訳すればこれだけ。 そりゃ金はあった方が良いに決まってますが、それ以前に「敵」が何を考えているのか真剣に考察しているか? 場合によっては「ちょっと見に行く」場合が最適なケースもある。 ルトワックは作戦実行メンタリティと呼んでいます。 CIAが衛星使って、UAV飛ばして、安全評価してる間に、モサドはバギーで潜入して標的吹っ飛ばしていたりします。 >情報戦 情報戦の火力的運用についてですが これは効果としての、相手行動の妨害、分散、誘導を意味するものと思われます。 これらは戦術面における物理的火力と同等の効果を情報戦で生み出す事も可能です。 具体的には ・偽情報などで敵戦力を別地域に誘導する事で、目標地域の敵戦力を移動させる ・逆に偽情報などで目標地域外の敵戦力を牽制拘束し、我目標地域への移動を出来なくする ・世論戦などで、敵戦力の戦場投入を政治次元で妨害する これ以外にも色々考えられますが・・・ 情報戦により我目標地域の敵を減少させるこも可能です。 以前なら計略、策術、謀略、マニューバ(政治的意味)などと呼ばれてた部類 なお、政情不安のある地域であれば、情報戦で政情不安を煽り国内混乱を醸成し、治安維持に軍隊を拘束させるというのは 冷戦期の間接侵略における手法として、いろいろ懸念されていた事態です。 (そもそも警察予備隊は・・・(略 >>809 ロシア軍の情報戦によるスタンドオフがかなり脅威なのは確かでしょう。 ただし、これに対抗してMDOの一機能として同じ土俵で戦うべきなのかと。 かつて、アメリカはイラク戦争の開戦理由としてフセイン政権の核開発を喧伝した。証拠があるとパウエルが国連でも明言した。 その純軍事的効果は確かにあり、安保理決議には至らなかったものの有志連合の形成に成功した。イラクは外交的にも孤立しました。 ところが、フセイン政権打倒後、どれだけ探せども核施設の痕跡が見つからない。化学兵器も明確な根拠は無い。 同盟国のイギリスではブレアが政権を失い、アメリカでもパウエル、ラムズフェルトは政権を去った。 アメリカは「国際的信用」を失いました。 戦域戦略以下では姑息な利益はえたものの、国家戦略レベルではどうなのか? 世界観や国家戦略レベルで、我々は高度に信頼できる情報社会「ナレッジ・ソサイエティ」を目指すべきです。 その前提で、安易に国家が怪しげな情報を流すことに荷担すべきではない。 作戦的な欺騙や偽情報と(階層構造がふわっとした)「情報戦」を分けて考えるべきです。 ここでも戦略次元での「情報戦略」と作戦次元での「情報機能」をきっり区分して考えるべきだと。 ごっちゃにして真の国益を損なうのが怖い。安倍政権、防衛政策では本当にアメリカ追随のアホですからね。 かつてのソ連は「情報戦」では優等生でした。 それは、最上位の戦略レベルの指針に「階級闘争(class struggle)」があり、「情報戦」と言っても愚昧な西側労働者階級に「真実」を広報してるという(彼らなりの)信念があった。 現実的に西側の自称・知識人、自称・クオリティペーパーに効果ありましたからね。バックナンバー見ると笑えます。 それに比べると、プーチンの「情報戦」は小手先の誤魔化しに過ぎない。 手段はSNSだの進化したが。 「知りたければ見に行けばいい、 それが調査兵団だろ?」 by 進撃の巨人 >813 目に見える(表面に露出した)ものだけが情報戦だと思うなよ〜 目に見える部分は全て意図的に見せているものと言う認識が必要。 >>815 「じゃんけんの手の内」は見せる必要は無いが、戦略的に本質的な部分は「情報戦」といえども極めてクリアなものだと。 そうでもないと、国民に説明できないし、他の戦略位相と最適化することもできません。 紀元前5世紀の「孫子」は全編で戦闘のリスクを切々解いています。では、どう戦うか? そのソルーションは「情報戦への最大投資」です。 戦闘のリスクによるパラドックスよりも、情報操作や要人の調略を高く評価しています。 その戦略的な本質的には、当時の「中華文明」がs 紀元前5世紀段階では「中華文明」がほぼ「世界最高」だという「戦略的本質」がありました。 アジア地域で最古の甲骨文字は「殷王朝」の文化ですが、 孫子の仕えた「斉王朝」は周の宰相・太公望 呂尚の下で殷の遺民が集い国家を形成しました。 殷と周の文化が融合し、ほぼ世界最高の文明地帯だったと言っても良いでしょう。 斉が情報戦を仕掛ければ、周辺国は(多少、斉人は小狡いと表しつつも)その言葉に影響をうけざるを得ません。 そもそも文字や概念すら曖昧だったので。 この本質の下で「孫子」の「情報戦」重視はあまりに正し克ったのです。 時代下って紀元後14世紀。 周辺国の文明化により「中華文明」など小狡い誤魔化しに劣化しました。 この段階でのチャイナの「情報戦への最大投資」など何の意味も無いでしょう。 わずかに朝貢貿易にその痕跡を認めるのみです。 それも機能せず、異民族に反復して滅ぼされました。 最後に攻めてきたモンゴルに至っては「中華文明」自体を否定しました。 さて、現代プーチン帝の情報戦は、万人を説得できる戦略的本質か、それとも小狡い誤魔化しか? 興味は尽きません。 MDOのサイバー戦にも同じこと感じるんでうよね。 作戦次元以下のサイバー防護、サイバー攻撃ってのは重要でしょう。 だが、戦略次元から俯瞰すれば? 米国製オペレーティングシステムのウィンドウズ他の欠陥に過ぎないのではないないか? 現状の商慣行ではデファクトスタンダードとマーケットシェアをいち早く占位するために不完全な製品が出回っています。 マイクロソフトに至っては「ver.1.0はまず動かない」とまで揶揄されています。 これを放置してサイバー戦もへったくれも無いでしょう。 社会インフラの欠陥を長年放置してきたツケ、アメリカの小狡い誤魔化しです。 >820 認識が狭いと思います。 サイバーというとハッキングだとかを思い起こすのは、その一部でしかないと認識すべきです。 重要なのは、情報戦として相手が何を目的としているのか?です。 ハッキングはその手法の一つにしかすぎません。 別にハッキングなどせずとも工作員による相手インフラを利用した情報発信、フェイクニュースの真実化による人心誘導なども情報戦に含まれます。 旧ソ連時代から続く、アナログな民衆誘導術に、サイバー系の情報伝達力を利用するだけでも 下手なハッキングよりも大規模な民心混乱や経済混乱の誘発は簡単という認識が必要 米軍も日本も、過去の間接侵略などの冷戦時代の再勉強からやり直すべき (情報戦は技術だけの問題ではない) >>821 現状、日本では(おそらく日本以外も)「情報保証(サイバー)」はG3系統(作戦運用)の案件で G2系統(情報)の「保全(対情報)」とは別れています。 これは利点もあって、サイバーをインテリジェンスやカウンターインテリジェンスに含めると保全上扱える人間が激減します。 「保全」「情報保証」「安全管理」は平時の部隊を運用する際に考慮すべき「三点セット」。 >822 >821は貴官の >だが、戦略次元から俯瞰すれば? >米国製オペレーティングシステムのウィンドウズ他の欠陥に過ぎないのではないないか? に係るものです。 なお、ハイブリッド戦争ではG2とG3の壁を越えてきており MDOでもG2系とG3系のコンバージェンスを求めてる訳です。 計画したり実施すりのはそれぞれで構わないのですが その目指す所は収束しないといかんのです。 これも異なるドメイン間からの収束(コンバージェンス) その為には少なくとも双方が双方を理解する必要はあると思います。 だから再勉強 >>823 >サイバー戦 OSI参照モデルとの対比で言えば 第1層 物理層・・電磁スペクトル戦 第2-6層 データリンク-プレゼンテーション層・・サイバー戦 第7層 アプリケーション層・・情報戦 と整理。 2層から6層の技術的エラーを「サイバー戦」と言い立てているのではないかと整理。 物理的にチャイナ・ロシアとの回線をぶったぎり、やむをえず残す場合も凶悪なファイアウォールを設け、 さらに西側圏内の端末をエージェントに操作されないようにAI使って管理すれば、 つまりは戦略次元での対策を講じれば支那・露のサイバー攻撃を完封するのは可能と見ます。 それをアメリカの経済的な都合で放置した挙げ句、各国の国防費を流用してマイクロソフトのパッチ作業に使役させようとしてないか、と。 サイバー防護部隊と言いますが、特に場所の制約があるわけでなし。 そもそも防衛省内に編成する意味も分からない。 抜本的に考えれば総務省ではないかとも思う。 >>823 >MDOでもG2系とG3系のコンバージェンス 歴史的に良い結果は期待できない。 2・3の予定調和的幕僚活動がが怖い。 貿易におけるWTOと同じ構造。 明らかにチャイナはWTOのルールを遵守してないのに除名せずにズルズルと加盟を認めてる。 その結果、知的財産権等ガン無視で莫大な利益を上げています。 それを黙認(場合によって後援)してきたのはアメリカ。 この現状を無視してディールだの個別交渉だの何たわごと言ってるのと。 サイバーでもそれだけチャイナ、ロシア脅威ならば、インターネットから閉め出してもいいのではないか? サイバー戦以前に。 >827 >歴史的に良い結果は期待できない。 >2・3の予定調和的幕僚活動がが怖い。 しかし相手が行う以上、対抗できねば負けるだけ >>829 3系(作戦)と2系(情報)の融合の問題は「情報戦」より以前に 偵察部隊・情報部隊が戦闘力を持ち始めたころから議論されてきた頭の痛い問題です。 が、IPB(Intelligence Preparation of the Battlefield)がクローズアップされるようになってから、情報系の独自のバトルリズムの意義は再認識され、 やはり独立機能として扱うというのが主流かと。MDOでも。 そこよりも、Operational artのvizualize(可視化)の部分の意義を要普及ですね。 日本では。 そこで、ブルーフォース、レッドフォースや各ドメインの状況をきちんと可視化することでMDOの新しい要素も運用の中で融合できると思われ。 「原則」戦術至上主義から脱却が図られるものと。 「集中の原則」とコンバージェンス(結集)は同じものだ、何も変わらない、とか言うなよ。 押すなよ。押すなよ。 >830 そこはMDBで始めた新しいフレームワークの認識が第一歩 あれと、ドメイン概念の理解が出来なければ可視化は無理(言い切ってみる) >>831 地味ですがマルドメ対応の兵棋の開発が重要かもしれない。 いつもいつも三次元のレイヤー(宇宙・空・サイバー・海・陸+情報・電磁)CGに頼っていられません。 前線部隊でも簡潔に状況把握できるような方法・手段の開発が必要です。 単純にはO/Lを7セット追加ですが。 ちょっと人間では状況の把握は難しそうです。 EBO全盛のころ 「このEBO線図を理解できるころ、我がアメリカはアフガニスタンで勝利できるであろう(皮肉)」 by マクリスタル(確か) COIN全盛のころ「情報戦が全てだ」という新進気鋭の一派がいたそうです。 この一派を「クルーセイダーズ」 そうでは無い頑迷固陋で旧弊なゴリゴリのクライゼヴィッツ派を「保守派」(つまり、コリン・グレイw)とカテゴライズできたそうです。 COINの保守派と十字軍派 https://geopoli.exblog.jp/22484280/ どことなーーく「COIN十字軍派」=「旧EBO派」=「情報RMA派」のような獣臭を感じます。 マルドメを決定論的戦争観に陥らせたくありません。 今のところ大丈夫そうですが、ふとEBOに引き戻そうとする力学も感じます。 それらは情報のみで戦おうとするからダメなのです。 情報は利用するもの、有利を作為するもの そして、それをもって勝ちとせず、その上で最後に物理でぶん殴ってトドメを刺す正統ソ連悩こそが正義 うらー The Role of Multi-Domain Operations https://www.rand.org/multimedia/video/2019/01/01/the-role-of-multi-domain-operations.html RAND研究所のお姉ちゃんの脚が綺麗だな、目の保養になるなとセクハラな感想を抱きつつ、 反面「いくさの臭いがしねえ」とも思う。 MDOは昔っからある戦い方を少し物の見方を整理したものが本質ではと。 19世紀末、銀行家・イヴァン・ブロッホは、「将来戦では敵味方の火力圏により地上戦における近接戦闘が不可能になる」という鋭い予測を出していました。 制服組にはスルーされましたが。 この「戦術次元」のデッドロックを「作戦次元」で打破するため、 各世代において、モルトケの「分進合撃」、ゼークト・グデーリアンの「ブリッツクリーク」、ボイドの「マニューバ(オペレーショナル)ウォーフェア」が開発された。 A2/ADの「火力圏(スタンドオフ)」に対するMDOという解決策も古くて新しい課題であると。 戦史上のアナロジーは大いに参考になると思います。 新しい世代の「戦略次元-作戦次元」を巻き込んだ「分進合撃」になると。 「技術」だけ見てるとしくじります。 >>937 >情報 敵の内情を理解することで、そもそも戦争せずに済むかもしれませんよ? 「ソ連の国家戦略の最大の弱点は同盟外交の貧困さである」と言われています。 マルドメも根底には、真の根底には外交(≒国家戦略)があります。 ブルーフォース、レッドフォース以外のグリーンフォースとグリーンの国土が「窓」の鍵なのだ。 「情報」は間違いなく敵側のアクションにより生じます。 それも摩擦が大きければ大きいほど情報が相手側に渡る確率が高まります。 遠隔地での作戦を強行すれば通信量が増えてシギントを取られます。 広域に大規模な作戦を行えば衛星のイミントで把握されます。 全軍への周知を図ろうとすれば公刊せざるをえずオシントの対象になります。 そして社会的に無理な政策、目的が曖昧な作戦を行えば不満分子が発生しヒューミントの情報源を与える。 プーチンの非ロシア人居住地域での作戦の強行は長い目で見ればヒューミント源の大量発生に繋り、ロシアを追い詰めていくでしょう。 旧ソ連時代はヒューミントに関しては優等生で「疑わしくは殺す」というシンプルにしてエレガントな方法でほぼ満点な防諜に成功したとされます。 その替り極端な同志スターリンの集権体制は、軍事面で著しい通信の増大を招き ゲーレン機関は戦中も戦後もシギント、通信量の作戦との相関からかなりの確度での推測を実現しました。 「空気までイワン臭くなったぜ。」 「戦略はサロンで」 ルトワックも言ってるのかw 洒脱な会話、美味しいお酒と豪勢な食事。情報と富に群がるセクシーな女性達。 日本では望み薄ですなw そういう文化は無い。 自分の意見では、戦略のコンセンサスを形成する場は大きく3つある。 個人指導 「チュートリアル」 講義・討論・演習 「ゼミナール」 社交界 「サロン」 戦略形成の最大の成功例として、また壮大な失敗例としてフランス革命後のナポレオン帝国があります。 このキーマン達の牙城が興味深い。 大雑把に言えば、 「チュートリアル」→ジョゼフ・フーシェ 「ゼミナール」→ナポレオン・ボナパルト 「サロン」→タレーラン >>845 面白いな。 なんだかんだ言っても、鹿鳴館みたいなのが必要なんだな。 ナポレオンサイドの視点からは悪く書かれるフーシェですがフランス革命以降の経歴を見るに凄まじい。 ルイ18世の処刑を決定づける票を投じ、さらには革命の勝者とも言えるロベスピエール独裁を倒したのはフーシェの謀略の才による多数派工作です。 非社交的な人間で地下活動とも言える非公式な個人訪問、買収、説得工作により驚くべき諜報ネットワークを作り上げてしまいます。 また、ナポレオン政権下では警察庁長官として秘密警察wのネットワークを構築し、ナポレオン帝国を下支えします。 表面上はナポレオン帝国の時代ですが、その実、末端の治安組織や諜報網では「フーシェの秘密警察の時代」でもありました。 フーシェの諜報網はナポレオンの奥方ジゼフィーヌにまで及び関心事項、来訪者、晩飯のメニューまで知っていたとされます。 単純に買収していたのか?と言えばそうではなく、元々が物理の教師であった性格から 常に相手の身上を把握し、欠けているものを与え、換わりに情報を吸い上げていたようです。 ある種の人生指南。革命を生き抜く個人指導。これを「チュートリアル」と表現してみました。 タレイランは、若い頃は(足はやや不自由だが)美男子でエスプリの効いた教養もありフランス王政下の各サロンでモテモテだったようです。モゲろジジイw。 基本的にチャランポランな人格で行政だの軍事だのの才は皆無ですが、サロン文化を通して得た戦略(外交)観は透徹しており 現代リアリズム戦略学派の思想もタレイラン、メッテルニヒのバランス・オブ・パワー(力の均衡)の発想に大きく影響を受けています。 タレイランは、ミラボーを通してフランス人権宣言の起草に影響を与えており、各国の憲法、引いては日本国憲法にも影響を与えています。 「(立憲君主を認めた上での)国民主権」「(公共の秩序にダメージを与えない)基本的人権」等、「前提」をかました人間の限界を考慮した抑制の効いた文言がタレイラン憲法の特徴です。 現代戦略思想から見ても正に王道。今なお研究対象となる所以です。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
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