>>852
改いずも型STOVL軽空母よりもCATOBAR空母のほうが費用対効果から言えば上になる
その理由は改いずも型では自立したAEW能力もないし戦闘機の搭載機数も少なくCAP能力も貧弱なので
結局は空自の傘の下でしか行動できない

だがCATOBAR空母ならば自前のAEW機で空自のAWACS/AEWの傘の外側でも自立したAEW能力によって安心して行動できる
戦闘機の搭載機数に関しても同様

ここで、CATOBAR空母として想定している規模は、フォード級やニミッツ級といった夢物語ではなくて、

1.飛行甲板面積や排水量は概ねQE程度かそれより少し上ぐらい、シャルル・ド・ゴールはCATOBAR空母としては小さすぎる、

2.動力はガスタービン機関で統合電気推進方式とする、
日本の用途(マラッカ・ロンボク両海峡から日本本土の間の西太平洋および東・南両シナ海の防衛)では
原子力推進は必ずしも不可欠ではなく、日本国内の世論対策からも原子力空母の保有は現実的でない
(海自が原子力艦艇を保有するのならば、何よりも原子力が圧倒的に有利な潜水艦の原子力化とそのための世論工作を最優先にすべきで、
空母などという艦種で原子力化に拘るのはCATOBAR空母保有を不必要に困難にするマイナス効果しかない)

3.カタパルトは電磁カタパルト、そのために大量の電力が必要な場合は必要な電力を賄えるだけガスタービンを増やせば良い
日本のCATOBAR空母保有がアメリカの事前了解を得て行うのならば、電磁カタパルトの技術をアメリカから供与してもらうことは可能だろう
(アメリカはEMALSをインドにだって供与するのだから、問題はアメリカが日本のCATOBAR空母保有に賛成するか否かだ、)


原子力を使わずガスタービン機関として、QE並みの規模の船ならば、いずも型を改造してSTOVL軽空母の運用能力の延長線上として
海自での保有・運用も全く不可能ではないだろう

それにしても、排水量はQE並みでもより高度な航空艤装を要するCATOBAR空母となれば、QEよりも多くの運用人員を必要とするし
何よりも空母航空団の人員(パイロット、他の搭乗員、整備員や、彼らの搭乗員としてではなく空母上での艦載機オペレーション要員としての職能も)を
一から育成せねばならないから、人材育成に関してアメリカから最大限の協力を得られたとしても20年計画になるだろうな