史実といっても「一次資料の関係者はそれぞれ自分に都合の良い事しか記録に残さない」し
現在と常識が往々にして異なる感覚だったりするのがしばしばで
これらに慣れるのに下手なファンタジー読む以上に苦労する羽目になったりするんだなこれが。

零戦の戦後評を形成するのに堀越技師がどの程度メディアを駆使したかとか、
62式機関銃の開発者である河村博士が自らの汚点である試製超軽機関銃について「どれだけ触れないようにしてきたか」なんかは
起きた事象もそうだが、ある意図をもって情報の加工と伝達を行った場合に
どこまで印象操作ができるかの事例として非常に面白い。