確かに空襲の任務を持つ空戦能力は重要だ
爆撃機の援護とかだと
どんな高速機だってどうしても速度が落ちる時がかならずあり
そういった局面で零戦は機敏性が低下せず
烈風の要求性能に及んでは逆襲の能力において
上昇力が強化された分、深追いで格闘してはならない零戦よりさらに強い
そもそもがエネルギーを失っちゃった状態での旋回性能で深追いすれば逆襲されるほどの空戦ができるのだから確実に強く
普通なら護衛につきものの損害になるところが速度や高度を回復する機会を与えられる

そんな甲戦があったら最高だし
最大速度時速350ノット、空母to空母の作戦半径400海里でも
実際のところベアキャットより重宝すると思う
けど
しかし、である
それで必要な速度と航続力を満たすとなると昭和20年のエンジンでしか実現できない
誉二x型相当で設計してるからね実際
ハ43にせよ誉の改良型にせよハ44にせよ……
戦局から考えると夢のような話

さらに言えば開発開始の時期から考えて烈風、
戦後には登場が遅いだのなんだと言われるけど
どう考えても、発動機の開発という問題を無視したって
装儀や操縦性(これが素晴らしい機体が初号機の段階で来た史実の方が出来過ぎてるくらい)
昭和20年からの運用開始を見込むべきだし

その間局戦は雷電を充てると取らぬ狸の皮算用をするにせよ(またもや夢のような話)
艦戦に関しては零戦を金星で強化していくとか、そういった昭和19年までのプランもなし

空戦で妥協しないが早期開発を諦める一方で
強風陸戦化(火星装備で)や零戦への金星搭載という泥臭いというか英国式の繋ぎの一手も打たないのでは
真面目に現実と折り合って戦争する意志があったのかと疑うわ