>>768
・64はともかく89がアレだったのは陸自の要求仕様を反映した結果であり技術云々によるものではない
・小銃に限らず軍用小火器の生産基盤を国内に置きたいと考えるのは工業立国として真っ当なことであり
 最低限それを温存するために、ラ国ないし完全国産を選ぶことは
 たとえ小銃現物自体が割高であったとしても、
 現物以外の戦略基盤に投資している以上は、完全な無駄とは言い切れない
 生産基盤のモスボールもまた重視されて然るべきといえなくもない
・ラ国と完全国産小銃はどちらも常識的な製造過程を経るかぎり単価に大した差は出ない
・一方で、信頼性や命中精度などの基本的な部分では大抵の国がそれなりな小銃を作れる
・陸自は陸自なりに諸外国とは違う小銃を求める傾向にあり
 自衛隊が帯びる特有の任務はそれを裏付ける
 また、イラク戦争以前の89に対する評価は、価格以外を除いて概ね悪くはなかったため
 小銃の仕様がガラパゴることは一概に悪いとも言い切れない
・とはいえ、防衛予算の制限から、全ての装備やその調達戦略に完璧を期すことは叶わず
 ときには妥協も必要であり、調達性を捨てて小銃を安く輸入する事もまた真っ当な選択肢の1つだ
 しかし自衛隊の最大の存在意義は、防衛や災害派遣ではなく、来るべき再軍備に向けた
 軍隊機構のモスボールである以上、国産装備や技術研究に対する一見分不相応な投資は
 それら生産基盤のモスボールのためと見ることはできる