初速落として使う榴弾砲は、初速が旋転速度に比例する関係上面倒があるのよ
口径が同じな場合、独楽の理屈で、長い砲弾ほどきつい転度にしないと空中で安定しない
そうすると初速落としたら旋転不足で射撃精度が不良になる
かといって転度がきついと高初速で撃ったら旋転キツすぎで横にすっ飛んでいくし
低射界でも頭部が上手く下に向かないで腹を打つように着弾するし
弾道に大してやや上向きで飛ぶから空中でホップしたりお辞儀したり味噌擂りして暴れだしたりで、精度に問題が生じる

日本軍の15センチ級は、カノン系と榴弾砲系で弾丸が異なり、96式榴弾砲は鋼製15臼とも弾丸共通なのよ
あんな短い迫撃砲みたいな臼砲で使う弾丸の系統だから、根本的に遠距離射撃戦には向かないんだろうな