>>89-90
まず指令経済だと生産ノルマの程よい超過達成が第一目標になるから、
各企業体ができるだけ人員を抱え込んで未達を避けようとする。
それでもなお人員整理をするときには再就職先をあっせんする義務が企業にあった。
だから「失業がない」し、「失業」という言葉自体が長らくタブーになっていた。
逆に働かない「寄食者」には刑事罰があった。
一時期は失業手当どころか職業紹介所すら廃止されていたそうだから、
生活扶助もなかったんだろう。
(手元にある「ソヴェト社会政策史研究」をざっとみても項目が見当たらない……)