>>214
ガスト式は身も蓋もなく言うと「普通の機関銃(砲)を横に並べて繋いだだけ」なので、機構がシンプルで故障しづらいし、作動そのものには外部動力が要らないっていう利点がある。
でもそのぶん(2丁分で1丁なので)重くなるし嵩張るって問題がある。
あと、ソビエトの実用結果からすると、「左右のが何らかの原因(薬室の汚れ方が不均一とか)で完璧にシンクロしなくなると結構あっさり壊れる」という問題があったらしい。

モーターガトリングはどうしても重くなるし、「外部動力が絶たれると動かない」っていう問題がある。
発射速度は一番だけど、動かした瞬間には最高速度で撃てないし、高速で撃てる分あっという間に銃身が加熱して使えなくなる、っていう問題もある。
もちろん「発射速度が早いことを活かすなら弾が大量にいる」って問題も。

リヴォルヴァーカノンはモーターガトリングに対して外部動力がなくても作動する(燃焼ガス駆動なので)っていう利点があるけど、ガスト式ほど単純な構造でもなく、モーターガトリングほどには発射速度はない、って存在で、つまりは中途半端。
中庸だ、とも言えるけど。


なおソビエト/ロシアのGsh-30みたいに、「従来型の作動機構だけどむりやりメチャクチャに発射速度上げた」っていうものもある。
耐久性を求めなければこれが一番いいんじゃないか、って話も。