>>812
第一次大戦以降の兵士の死因の第1位は榴弾砲、迫撃砲、爆弾等の砲爆撃によるもので、これは練度に関係なくほぼ平等に死んだ
もちろん砲弾の飛来音などにいち早く気がついて物陰やタコツボに隠れるという行動が身についていれば死傷の可能性は少しは減らせるだろうが
士官であっても小隊や中隊を率いる少尉や中尉は前線で指揮し、場合によってはまっさきに飛び出すことが求められていたので死亡率は高かった
ただこれは歩兵の死因についてなのでそれ以外(飛行機や軍艦など)は兵器の性能など他の要因も入ってくる
歩兵同士の戦闘でも銃撃戦とかならうまく敵の射線に入らないようにするなど経験や練度が生存率に大きく関係してくるだろう

書名は失念したが戦場における兵士の心理を分析した本に第一〜二次大戦あたりの兵士の生存に対する感覚がどのように変化していったかを書いた節があったがそれによると
自信(自分は若くて健康で神にも家族友人にも愛されているので絶対死なない)

警戒(戦場ではいつ銃弾や砲弾がやってくるかわからないから周囲の注意や準備を怠らないようにしよう)

諦観(何したって死ぬときゃ死ぬ)
とどんどん自分の安全に関する自信が喪われていく過程をたどる事が多かった(この先に来るのが戦闘神経症や鬱状態でそれによって心を病む者も多かった)