>>43
 深入りは避けますが「艦艇の初期設計」においては、
「砲塔、砲廓、砲座承、甲鉄などの支持部」は船体強度11項目中に部分的の強度の一つとして挙げられています。

 また「軍艦構造の設計」ホヴガードによれば、
「砲塔や機関など集中加重が存在するときには細かく分岐した基礎を設け船底構造まで加重を伝達分布」
させたとあります。
 更に
「自動的に局部応力に対する余裕を見込むものである」
ともしています。
 これはどちらかというと重量や慣性に対する支持構造を指していると思いますが、
発砲の衝撃も砲支筒だけで受け止めず同様に加重を他の構造に伝達分散するようになっているのではないでしょうか?
 そのつもりが無くても砲塔の重量を伝達分散している以上、衝撃もある程度同じ経路で伝わりそうではありますが。

 とすれば仮に砲支塔自体は6門に耐える強度が見込まれるとしても、
他の部分に分散される荷重が3門分見込めれば9門の発射に問題は無い筈。
 もちろん被弾により周囲の構造に被害が出ていれば分散が見込めない分は過荷重になりますから、
その状態であまり9門発射を続けたらストレスを蓄積していずれ好ましからざることになるでしょうけれど。