さてアリゾナのどこに徹甲爆弾が当たったかは他の方の議論に与する材料を持ちませんし
映像からは私に判断はできませんが、仮に弾火薬庫に当たっていたら貫通力にどの程度の余裕があるか試算してみます。

 一部機関部からの推定も含みますが、戦前の改装で防御力が強化されたペンシルバニア級の水平装甲を以下と仮定します。
0.5〜0.25in+1.25〜0.3in+(1.75inSTS+1.25inSTS+0.5inMS)+1inSTS
合計6.25in(厚い部分)=158.75mm

 材質に断りの無い部分はWWT以前レシピのHTSと仮定した場合、
対16in弾(800kg徹甲爆弾を想定)の場合でclass B換算4.41in(112.1mm)相当と計算されます。

 既に>>467で各種実験結果より800kg徹甲爆弾の対NVNC貫通力を
高度3,000m投下の場合174.6mmと判定していますが、これはclass B換算で148.4mm。

 36.3mmもの余裕をもって弾火薬庫の水平装甲を貫通可能だったと考えられます。
 仮に材質が全てSTSだったとしてもせいぜい5in前後相当でしょうから、
アリゾナが耐えられるわけも無かったのです。