「アメリカといえば自他ともに認める航空先進国ですから、まさかP-40あたりがあんなに

性能が悪いとは思わなかったですね。

帰ったら、みんなの意気は大変なものだった。敵があんなものなら世話はないって」

台南空指揮官・新郷大尉と協同で1機のP-40を撃墜した田中國義は、

「敵機は向かってはきましたが、実際に空戦になってみると、たいしたことはなかったですね。

あれは旋回半径が大きくて、鈍重ですからね。心配したほどのことはありませんでした」

と回想している。