「零戦隊の多くがクラーク飛行場を銃撃している間、敵戦闘機を警戒するため

上空に残った宮野善治郎大尉の指揮する零戦6機は、数回にわたって米陸軍の戦闘機・

カーチスP-40と遭遇、空戦に入った。零戦はP-40に反撃する暇を全く与えず、

またたく間に5機を撃墜。零戦の各機に敵弾は一発も当たらなかった。

一方的な空戦だった。

世界の最強国と思われていたアメリカ軍の戦闘機が、このとき、空戦に参加した

搭乗員が意外に思うほどに弱かった。」