結局どっちが強いんですか?

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 .45ACPと9mm口径の優劣は、100年以上も前から語り尽くされてきた話題だ。「より大きく重い弾頭を持つ.45ACPの方が威力があるので効果が高い。命中させる腕があれば、.45の方が優れている」という人も多く、現実にLAPDのSWATなど法執行機関のエリートチームの間では.45口径の1911をキャリーしているオフィサーが数多くいる。しかし、時代は移り、弾薬メーカーのたゆまぬ努力もあって、重量級9mmホローポイント弾の中には目を見張るパフォーマンスを見せてくれるものもある。

 そこで、史上最大の麻薬押収事件を経験し、今は後進の指導に身を置く、伝説の刑事、Dean Caputo(ディーン・カプート)氏から実践的な面でこれらの違いに語ってもらうことにする。
 彼が麻薬押収事件で、犯人の隠し倉庫を強襲した際もキャリーしていたのは、50発の.45ACP、そして6発の.38Special+Pだった。何故、彼が.45ACPを愛用するのか。彼はこの弾丸を「なくてはならないもの」と表現した。
 たとえば、ある事件での記録では7発の9mm弾を被弾しながら、刑事にナイフで襲い掛かった犯人もいれば、近距離の撃ち合いで17連マガジン4本を撃ち尽くし、ようやくバックアップガンで犯人を仕留めた刑事もいる。基本は、確実に致命的な部位に命中させることなのだ、と彼は語った上でさらに続ける。

「この効果的な1弾という意味で、.45ACPの方が優位にあるというのが私の結論だな。最新のデータでは、どの拳銃より.45ACPのフルメタルジャケット弾が、ドアを貫通して車内にいる犯人をストップすることができたというものがある」

 実戦経験を積んできた男の言葉は、何よりも重く.45ACPの制圧性を語っていた。

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