円安が進む日本は、タイやブラジルよりも「貧しい国」になっていた
https://news.yahoo.co.jp/articles/b353f05b9dc8056a0d5d5f8a7b183498b3c2f446

日本はもはや途上国?
円安が止まらない。10月に入り、為替相場は3年ぶりに1ドル=114円を突破し、その後も加速している。

「一言で言えば、日本の国力の弱体化が明確に表面化した結果が、今回の円安です。企業の稼ぐ力も衰え、賃金も上がらない。この30年間、日本は他の先進国に次々と追い抜かれ、いまや途上国の立場に陥落しようとしている」

1991年の日本の平均賃金は約447万円だったのに対し、2020年は433万円。まったく上がっていないどころか、減少している。
同じ30年で他のOECD加盟国における平均給与は、大きく上昇しているのだ。

 たとえは、アメリカの平均賃金は過去30年で約2・5倍(約700万円)になった。
ドイツは約2倍(約560万円)、韓国も約2倍(約430万円)まで膨らんでいる。

 〈米国では、年収1400万円は「低所得?」〉。こう銘打った『安いニッポン』(中藤玲著、日経BP)という新書がベストセラーとなっている。
実際、アメリカの大卒1年目の平均年俸は約629万円と、日本の平均である約262万円の2倍を遥かに超える金額になっている。