国際情勢分析
中露共闘、ウクライナ情勢では溝生む事情
2022/1/16 01:00
田中 靖人
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2021年12月、ロシア南部オレンブルク州での演習で、ロケット砲を発射するロシア軍部隊(AP)
2021年12月、ロシア南部オレンブルク州での演習で、ロケット砲を発射するロシア軍部隊(AP)
ロシアのウクライナ侵攻の可能性が指摘され情勢が緊迫する中、中国はロシアへの肩入れを避けている。軍事技術の入手先としてウクライナとの関係を重視しているためだ。ロシア系住民の「自決」を口実にウクライナに介入する手法も、台湾や新疆(しんきょう)ウイグル自治区などで問題を抱える中国としては支持できない。国際情勢のさまざまな場面で近年強まる中露共闘が、ウクライナ情勢では影を潜めている。

深まる中ウクライナ関係
「戦略的パートナー関係の発展を高度に重視し、さらなる成果に向け各領域での協力を推進する」