だが逆にヨーロッパが台湾防衛に協力しないのなら、米国だってヨーロッパを切り捨てる権利が生じるぞ?

>>85
>ロシアから脅迫受けて同盟を切り捨てる米大統領なんて米国内世論で持たないし

中国から脅威受けて台湾を切り捨てるEUではダメだろう?

 とりわけ、インド太平洋地域で軍事行動を活発化させ、軍事費を増大し続けて技術もアメリカに対抗できる
水準に近づいてきた中国に対して、ヨーロッパ諸国がどのように対応するかが問われている。国際政治学者
のスティーブン・ウォルトは、自らの「恐怖の均衡」理論に基づいて、地球の裏側の中国の軍事的脅威に
対してヨーロッパ諸国は一定程度以上の関与はしないであろうし、そのような脅威を真剣に受け止めて対抗
することもないだろうと想定する[Stephen M. Walt, “Will Europe Ever Really Confront China?
(ヨーロッパははたして本当に中国に対抗するつもりなのか?)”, Foreign Policy, October 15, 2021]。
あくまでもヨーロッパ諸国にとっては、ウクライナ東部へのロシア軍による軍事攻撃の可能性という実在的な
脅威こそが優先事項であり、ポーランドやバルト3国のようなEU加盟国の安全確保が優先されるべきだと考えられている。
人権問題や、公衆衛生問題、国際貿易、気候変動などの領域では米欧間の協力は可能だろうが、それ以上の
ことを欧州諸国に求めることは不適切であるとウォルトは論じる。それゆえ、この論考のタイトルは、
「ヨーロッパははたして本当に中国に対抗するつもりなのか?」となっている。
https://www.fsight.jp/articles/-/48495