「航空優勢」の確保は我が国の防衛のための諸作戦を実施する上での大前提であり、我が国防衛にとって不可欠のいわば「公共財」としての性格を有するものです。
 このため、戦闘機が我が国の周辺空域に迅速に展開し、より遠方で、侵攻してくる敵の航空機やミサイルによる航空攻撃に対処できる態勢を整えることが極めて重要です。
 このような戦闘機の重要性に鑑み、各国とも戦闘機の開発等に注力しており、周辺国でも第4世代、第5世代の戦闘機の増加や第5世代機の開発などが進んでいます。
 こうした中で、将来にわたって我が国の「航空優勢」を確保するためには、
  ・現時点(2021年1月)において、いずれに国においても実現していない新たな戦い方を実現でき、
  ・将来に渡り、適時適切な能力向上のための改修を加えることができ、
  ・さらに、高い可動率と即応性を確保できる国内基盤を有する
 次期戦闘機を、我が国主導で開発していくことが必要不可欠です